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市場・うぐいす・金色の

 市場は賑やかだった。

「もっときれいな声で鳴かないか!」

 露天商のおっさんが乱暴にうぐいすの入った籠を叩いた。

「僕がそのうぐいすを買うよ」

 夕飯のおかずを買うお金で僕はうぐいすを買ってしまった。


「もう捕まるな」

 僕はうぐいすを逃がしてやった。


 すると雲にのった老人が降りてきた。


「私は神です。私の僕であるうぐいすを助けてくれたお礼に

 この金色の板東英二をあげましょう」


 板東英二は一心にゆで卵をむさぼり食っていた。


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