第五話 レアエネミーと戦ってみた
〈ステータス〉
PN:スカイ
LV:7
JOB:弓使い
13.000マネ
HP(体力):20
MP(魔力):10
STM(持久力):40
STR(筋力):10
DEX(器用):15
AGI(敏捷):30
TEC(技量):15
VIT(耐久力):10
LUC(幸運):15
スキル
・ラッシュアロウ Lv1
・ショットアロウ Lv1
・スプリントダッシュ Lv2
・チャージショット Lv1
・心眼
装備
右:初期の弓
左:無し
頭:革の頭鎧
胴:胴の革鎧
腰:腰の革鎧
足:足の革鎧
アクセサリー:無し
現在俺は鉄鉱山に向かう途中の船に乗っていた
船から見る海の景色はとてもきれいでボーっと眺めていると声をかけられた
「あんたも今から鉄鉱山に素材回収か?」
「そうだが」
「俺もだ実は俺なアイテムショップをメイデスを拠点に開いていてなもしよかったら見に来てくれよ」
「分かった」
「ていうのとお前釣りに興味ないか?」
「釣り?、このゲーム釣りができるのか?」
「ああ、できるぞ。ほらあっち側で盛り上がっている集団がいるだろ」
「ああ」
「あいつらみんな釣りしてんだ」
「へー、釣りか面白そうだけど俺釣竿持っていないんだよな」
「そんなあなたにこちらの商品、釣り竿Xこれいらないか?」
「う~ん、まじでお金ないからな」
「ただでやるよ」
「まじか!」
「ああマジだ。というのも実はなこのゲーム釣りがあまり人気でじゃないんだよ。だからこうやって進めているってわけだ」
「じゃあやってみる」
「サンキュー、はいこれ」
俺は釣り竿を貰い釣りをした
そして釣りを教えてもらいながらすると時間はあっという間だった
【鉄鉱山】
ここが鉄鉱山かと俺は山を見上げた
木などは生えておらず一面岩山だった
俺が岩山を眺めていると声をかけられた
「なあもしよかったら俺と一緒に鉄掘らないか?」
「別にいいが」
「じゃあ一緒に掘ろうぜ、俺が案内してやるよ」
「サンキュー」
「そういやまだ名前を名乗っていなかったな、俺はシュガーよろしく」
「俺はスカイよろしく」
シュガーは名前を名乗ったと同時にフレンド申請を俺にしてきた
俺が断る意味もなく承諾した
「よし改めてよろしくな。」
「ああ、よろしく」
俺はシュガーと共に鉄を掘ることにした
シュガーは俺に色々教えてくれた
そこで驚きだったのが鉄を掘っていると経験値が上がるということだ
それに加え弓関係でも驚きの情報があった
何と明後日のアプデで弓が無限に撃てることだ
どうしてかと聞くとこう答えていた
「多分だが弓使いの人口が少なすぎるからだろう。たしかこのゲームの人口の一割も弓使いがいないとかなんとか」
「そんなにいないのか」
「いないな、俺が知ってる弓使いはスカイを入れても六人ほどだな」
「少ないな」
「俺が知らないだけかもしれないがな」
「それはあるかも。それとエイムアシストがつくとかのアプデはないか?」
「エイムアシストか、なかった気がする。どうしてだ?」
「いや、じ、実は」
「ふ、ふはははは~~、す、すまん、笑っちゃいかんよな、ぶふっ」
「おい」
「す、すまん。そうか、そんなにむずいのか」
「まあな」
「じゃあどうやってモンスターを倒してたんだ?」
「矢をそのまま刺した」
「まじかよ、規格外すぎだろ」
「しょうがないだろ、当たらないんだから」
「けどすごいな、当たらないから自分で刺しに行くって」
「まあそのせいで俺のステータスはAGIとSTMにしか振ってないけどな」
「それはそれでいいんじゃね。どっちにしろ弓使いは攻撃を避けて弓を放つし」
「そうれもそうだな」
と俺たちはこんな会話をしながら鉄を掘っていた
するとエネミーが寄って来た
だが普段のエネミーとは雰囲気が違うかった
そしてやはりただのエネミーはなくレアエネミーだった
〈レアエネミー ボムゴーレム〉
「こいつはレアエネミーのボムゴーレム近づくと爆発するから気を付けろ。ちなみにここの島にいるもんスーで一番厄介なのがこのエネミーだ」
「了解」
「俺がタンク兼アタッカーをやるから後方で援護射撃頼む」
「や、やってみる」
シュガーがボムゴーレムに近づくと爆発した
シュガーは盾で爆発を防ぎボムゴーレムへと攻撃をした
シュガーが振り下ろした剣がボムゴーレムに当たったがそれと同時に爆発した
つまりボムゴーレムはアタッカーキラーなのだ
爆発に巻き込まれたシュガーが俺の方へ吹き飛んできた
「ぐあ」
「大丈夫か」
「正直痛い。攻撃した直後爆発することは分かっていたから盾を構えたがそれでも半分ほど削れた」
「ポーションはどれくらいあるんだ?」
「大体六十ほどだな」
「・・・なあ少し頼みごとをしてもいいか?」
「なんだ?」
「俺に十五分時間をくれないか」
「どういうことだ」
「十五分間俺一人で相手をしたい」
「無茶だろ」
「頼む、その間鉱石でもなんでも採ってきていいから」
「分かったよ。だが俺もここに残る。お前がピンチになったとき俺が勝手に助ける、それでいいだろ」
「分かった。サンキュー」
こうして俺はボムゴーレムとタイマンをすることとなった
まず俺は最初に見た近づくと爆発する攻撃を見るためボムゴーレムへと近づいた
ボムゴーレムから半径五メートルほど近づいた瞬間爆発した
俺は来るとわかっていたので空中にジャンプし避けた
着地した直後弓を弾き矢を放った
すれすれのところで外した
そして後ろに下がった
それの繰り返しをしながらさらに先ほどエリアボスを倒して手に入ったスキルを使った
「《心眼》発動」
《心眼》
相手の弱点属性と弱点部位が見つけられる
クールタイム十分
俺はスキル《心眼》を使いボムゴーレムの弱点属性と部位を視た
ボムゴーレムの弱点属性は地属性だ
そして弱点部位は背後にの首元に隠れているコアだ
俺はそれを視てまずボムゴーレムの背後に回った
更にここでもう一つの新スキルを発動し始めながら
背後に近づくとまたもや爆発した
俺はその爆発を再び空中に飛び回避した
そして俺はその瞬間これは絶対に当たると思い弓を放った
「ここだ、《チャージショット》」
見事矢がボムゴーレムに当たりさらに矢がコアまで到達した
コアを貫かれたボムゴーレムは膝から崩れ落ちポリゴンとなって砕けた
「はあ、はあ、はあ、はあ、はは、ははは、ふはははは~、やった、やったぞ俺は、やっと当たった、やっと当たったぞぉぉおおおお!!!」
〈レベルが3上がりました ドロップアイテム[ボムゴーレムの外殻、ボムゴーレムの砕けた核]が手に入りました〉
俺が大喜びしていると拍手をしながらシュガーが俺の方へと向かってきた
「おめでとう」
「いやこっちこそわがままを聞いてくれて助かった。まさか勝てるとは、頼み事も聞いてくれたしドロップアイテムどちらか渡そうか?」
「いや大丈夫。俺も貰ったしな」
「そうか」
「いや~それにしてなんで一発でボムゴーレムは倒れたんだ?」
「核だよ」
「核?」
「ああ、俺のスキル《心眼》で弱点を視つけてそこを矢で貫いた」
「《心眼》そんなスキル聞いたことないぞ。いやあるかも」
「ん?」
シュガーは急にぶつぶつ独り言を早口でつぶやき始めた
「このゲームのスキルはプレイヤーの行動が深くかかわっていると聞いたな。だから俺もそれっぽい動きをして色々スキルを手に入れたがどれもみんな持っているスキルだ、それもそうだろ俺がしていたことはほかのゲームの動きを似せてしていたものみんなもするし運営側も想定済みだろ。じゃあ《心眼》とは心の目でも見ていたというのかいやそんなわけがない。本来人間に心の目など存在しない。そしてこのゲームがそんなあいまいなことをするはずがないということはレアスキルか本来は手に入れるのが難しいがある一定条件を達成すれば手に入るのか?ではなぜ今日始めたての新規プレイヤーがそれを持っている。チートかいやそんなことこのゲームの運営が許すわけがない。そして今までのスカイの行動を見る限り使ってはいないと思う。じゃあどうやって手に入る。スカイの行動、は!、まさか、エネミーの攻撃をずっと避けることか」
「ながい」
「す、すまん」
「多分そうだろ。それはそうと時間も時間だし一回落ちるは」
「ああ。分かった」
「じゃあまた遊ぼうな、おつ~」
「おつかれ~」
俺はこうやって一度ログアウトし一階に降り食事をとった