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FIRST TAKE

1.魔王討伐

「ついに追い詰めたぞ!魔王!」

「さすがだな、勇者」

「あんた日本語が――」

「―、―、― ―― 、、― 、―、 、、、 、―、―、― ―、― ―、 ――、―、 」


勇者の身体に強い衝撃が走る!

勇者は敗北した……


【次へ】


2.現代

「帰って、来たのか?」

気が付くと横断歩道を渡り終えたのか、なんとも中途半端な位置に立っていた。

買い物帰りらしく、手にはレジ袋が握られていた。

帰るか。魔王を倒すまでのことを振り返りつつ、家路へ着いた。


「えっ、なんで?ま、い、家が……ない??」

自宅の前に着くと、あったはずの自宅は更地になっており、土地売り出し中の看板がたっていた。

家をずっと空けていたから取り壊されてしまったのだろうか?たった3か月弱で?


【携帯電話の連絡先を確認する】

【[適当な家に聞いてみる】


2b.適当な家に聞いてみる

隣の家であれば、経緯を多少知っているかもしれない。

インターホンを鳴らして、確認してみよう。

「上がって上がって」と友好的に招き入れてくれた。

いいですと喉元まででかかったが、こちらには情報がない。お邪魔することにした。


[適当な家に]教師が迎えてくれた。

「隣の土地はずっと前から空き地ですね」

[聞いてみる]女子高生が迎えてくれた。

「隣の家はずっと前から空き地だよ」


と教えてくれた。

雑談をしているうちに眠くなってきて、少しの間眠らせてもらった。

【次へ】


3.平安サイバーパンクb

目が覚めると、招かれた家とは明らかに違う、木造の家にいた。

「遠氣月似奈良例真下」

「えっ?なんて?」


声をかけてきた人は困惑の表情を浮かべる。

なんだ?日本語のようで日本語でないなにかを話されたが、全くわからない。

とりあえず、首を縦に振っておいた。

「猛逝野出須加?」

疑問形だろうか。これも、首を縦に振っておいた。


外へ出て、見上げるほどの摩天楼が目についた。そこへ行かねばならない気がした。

世話をしてくれた人にお礼にお菓子らしきものを渡し、摩天楼へ歩みを進めた。


先ほどと打って変わって、都会、都市部へやってきた。

タワーの麓まで到着すると、どうやらただの観光施設のようであった。


「aGVscCBtZQ==」

「44Gf44GZ44GR44Gm」

「ぃでたうでちすの」


ここも異世界だからか、彼らがなにを話しているのかわからなかった。

「あの世界で魔王だけが日本語を話していた」

そんなことを思い出しながら、タワーの受付でジェスチャーをしてどうにかチケットを買えた。


【屋外展望台】

そこに魔王がいた。

「b1e6c03e86619d93148aa62a2a00cdfcdbbe6c7b8a98c94fa56da9bf000cb13d12df55c5c759c1f2e2af83fd76c227dd21cc6d7225682589e0c02db994b8b517」

視界が閃光で満たされた。


【次へ】


4.猫の国

ほー、時間遡行、そういうのもあるのか。

いや、私は……、目の前の獣人にどうやら魔法について習っているようだった。


塔で目の前が真っ白になったあと、また異世界転生したらしい。

魔法を一通り見よう見まねで習った後、名残惜しそうな獣人をしり目に魔王の気配がする方角へ向かった。

【次へ】


5.海

魔法で船を「親切に」譲ってもらい、島へ向かった。

そこは実験施設のような物々しい場所だった。


やはり、魔王がいた。

「fcaa6f2b0f7a98b1614913943d6e3441835f0bb5de498d729deb7b6aca74f45a」


深海の魔物が前に出てきて、攻撃を阻む。

魔物を直視すると、呼吸が荒くなる。手から剣が滑り落ち、床へと落ちた。

【次へ】


6.砂漠

今度は砂漠に居た。ラクダや観光客がいるので、現実に帰ってきたのだと、ほっとした。

と思ったのもつかの間。いわゆる探偵がいた。ここは現実ではなかった。


黒づくめの魔王に刺されて死んだ。

【次へ】


7.平原(グリーン・リアリティ)

奇妙な緑色の全身タイツを着ていた。

ここが現実であると、計数機の数値が1を示していた。

私は、段々壁が迫っていることに気づいた。計数機の数値は0.96を示していた。


このままでは、壁に押しつぶされる!

原っぱの描かれた壁を燃やし尽くす勢いで、フレイムを唱えた。


天井は吹き飛び、壁は外側へ倒れた。計数機は0.6を示し、150へ振り切り、また1へ戻った。

【次へ】


8.魔王討伐2

校庭の校長のお立ち台の上にいて、焦げたベニヤ板が転がっていた。

私は、ここには魔王がいないのだと思っていたが、うろうろしていると計数機が校舎内に進むにつれて反応していることに気づいた。

校舎の3階、あの教室の中に魔王が静かに座っていた。なぜ、この教室なんだ?

嫌な汗をかいていた。

【次へ】


9.選択

「繧ョ繝溘ャ繧ッ繧堤畑諢上☆繧九?繧ょ、ァ螟峨↑繧薙□繧医?ゅo縺九k繧医??」

「逍イ繧後※縺励∪縺」縺」


【近づいてヴェールを外す】

【ヴェールの向こうはイケメンだった】

【ヴェールの向こうは深海の化物だった】

【首を狙う】

【ボディを狙う】

【】

【ヴェールの向こうは美少女だった】

【ヴェールの向こうは顔が好みだった】

【ヴェールの向こうは自分自身だった】

【一思いに心臓を狙った】

【心臓を狙った】


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