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連チャン

作者: TOMMY

「あー喉が渇いた」仕事の帰り道。その感情が頭を支配した。目に飛び込んできたのは光り輝く自動販売機。前面の押しボタンの下には「当たりが出たらもう一本!」と広告が貼られていた。もはや絶滅したと思っていたが生き残っていたことに嬉しくなった。つかさず財布から小銭を一枚握ると投入口にねじ込んだ。すると一斉にボタンが光り「いらっしゃいませ」と女性の機械音声が流れた。私はニヤけながら120円のボタンを選択。ガゴンッ。ピピピッ。三色のルーレットが光る。赤色が二つと緑色が一つ。きっと緑色のランプが当たりなのだろう。しかし使い古されているのか、その光はよく見えない。私は取り出し口からアルミ缶を取り出す。そして顔を上げると再びすべてのボタンが光っている。「当たった!」私は続けてボタンを押す。ガゴンッ。ピピピッ。そのアルミ缶を取り出すとまたすべてのボタンが光っている。「うおー!連チャンだ!!」そして次もその次も当たりを引いた。するとチャリ、チャリとお釣りが出てきた。それを見て私の顔は引きつった。手元には20円。入れたのは500円。私は意味もなく4本の飲み物を抱えて肩を落した。「お釣りがすぐ出ないタイプか……」

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