表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

第2話


「おいミラ?今は何年だ?」


地上…

おそらく、けっこうな田舎だろう…

に降りたった、俺はそう呟いた。

ちなみにミラというのは、G級ツールの人工知能だ。

俺の時代の人間は皆、こいつと同居している。

G級ツール、ミラの能力は、生命維持と、簡単な検索ツールや通信程度の能力だ。

ガキの頃の教師は、今からずっと昔に流行ったとかいう、スマホってヤツの上位互換とか言ってたが、俺はそもそもスマホってヤツを知らない。


「はいマスター。今は2001年です」


ミラは答えた。

ざっと500年ちょっと遡ったってところか。


「場所は?」


「日本、〇×県、〇△市です」


「日本か。場所自体はそこまで誤差はなかったか。まあ、あんな上空に放り出される時点でぶっ壊れてるのには、間違いないんだろうがな?」


俺は亜空間に放り込んだタイムマシンを思いながら言った。

あんな旧式のポンコツを直さずにもう一度使うのは、余程切羽詰まってない限りは、絶対にごめんだ。

俺のバイオツールでなんとかなる程度の場所に飛んだのは、運がよかっただけだ。


「この時代に永住するのでなければ、直す必要があるか。まあ、それはあとで考えればいいとして、とりあえず…」


俺はE級ツール、生体操作(中位)を発動する…

E級ツールは一般人に普及されている中では、最高級ツールだ。

当然、かなりの値段が張る…

同じE級でも、生体操作は、下位、中位、上位の3段階に分けられ、できることの幅も違う。

もっとも操作できるのは、自分の身体に限られるのは、どれも変わらないが…

俺の時代に生きている人間は、ほとんどのヤツが中位以上持ちだ。

何故か…


「おぎゃあっ!!おぎゃあっ!!」


衣服を亜空間に押し込み、生体操作で肉体年齢を逆行させた俺は誰かに気づいてもらおうと泣いた。


そう。

中位からは肉体年齢を自由に操れるのだ。

これにより、俺の時代では、不慮の事故か事件以外で人が死ぬことはほとんどなかった。

かく言う俺も実年齢は130歳である。

もっとも、生体操作(中位)が発売されたのは、約150年前…

俺が生まれるより20年も前なので、俺の生きていた時代には、200歳を超える連中がゴロゴロいる…

まあ、治安も環境も決していいわけではないから、人自体は普通に死ぬがな?


まあ、そんなことはどうでもいい。

まずはこの時代での身分を手に入れる…

可哀想な捨て子…

それを演出しておけば、あとは保護施設が、実に合法的に身分を提供してくれる…

実に合理的である。


三島鋭治のバイオツールをまとめてみました。


G級ツール

生命維持、

人工知能ミラ(スマホ上位互換)


F級ツール1

熱冷耐性


F級ツール2

呼吸補助


F級ツール3

身体硬質化


E級ツール

身体操作(中位)


D級ツール

空間操作(簡易)


B級ツール(破損)

???

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ