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EP05 手紙

とりあえず更新は状況を見て行います。



『どうやら、ようやく動き出したようだな。

貴様が顔を水に浸けてから、約1年が経過している。

そろそろ貴様は諦めて、他の人間を召喚しようと思って居たところだ。




さて、動き始めて数日でかなりやってるな。

そんなお前に、能力の説明をしてやろう。

貴様の希望が随分と多かったので、苦労したものだ。

何しろ、貴様の脳を直接覗いても考えが読めぬ。

IQと呼ばれる評価基準では、132という数字だった記憶があるが......お主、わざと手を抜いたな?

・・・とにかく、変な能力を渡せば、法則を何とか破られ我まで殺されかねん。

慎重に渡したので心して読むがいい。


まずは、〈異世界言語〉。

貴様にはこちらの語学知識が当然無いのでな、我からのプレゼントよ。

ただし、読む分には問題ないが書く文字まではカバーできぬから、そこは自分で何とかするがよい。

貴様の記憶をベースに翻訳を作り上げたもので、少々おかしなところはあるやもしれんな。


次に〈簒奪〉。

貴様が意識した対象から、生命力、魔力、記憶、経験、魂、肉体を順番に奪い去る能力よ。

骨は”無垢なる生体”故、骨だけは残る。

貴様の能力を意識すれば、奪い去った記憶や経験を再現する事が出来よう。


そして、〈因果支配〉だ。

大陸を支配、というのがどのような手段か分からぬ故、貴様に世界の法則に干渉する力を授けよう。

我に関するものには干渉できないよう制限を設けてはいるが、中々に便利だぞ?

具体的に言えば、火を付ければ水が沸き出るような、常識ではあり得ぬ行為が可能だ。

貴様なら面白い使い方をしてくれると期待している。


最後に〈六大魔眼〉。

貴様が言う、『遠くを見れる能力』をやろうと思ったのだが、他の魔眼の能力もくっ付いて来てしまった。

遠くを見ることのできる〈遠視〉、睨んだ対象を動けなくさせる〈麻痺〉、ものの詳細を調べることのできる〈見識〉、見た対象ならばどんな呪いも与えられる〈呪縛〉、頭に思い浮かべたものを魔力次第で幾らでも作り出せる〈創造〉、そして我の系統の能力をいくつか扱える〈邪眼〉だな。

〈邪眼〉以外はこの世界でも持っている人間や魔獣がいるかもしれぬ。

〈邪眼〉に関しては完全に偶然だが、一応我が守護の混沌使徒達も持っている。

邪神崇拝の国に行けば、崇められるやもしれんな。




読み終えたか?

言い忘れていたが、この手紙は自動的に消滅する。』


僕が読み終えた瞬間、封筒が燃え上がり、綺麗に燃え尽きてしまいました。

変な所ばかり凝る人ですね........

とにかく、どういう能力かは分かりました。

まずは因果支配からでも使ってみましょうか?


「えーと.......僕は冒険者ギルドの前に居る」


自分に言い聞かせるように呟くと、ギルドの前に立っていました。

便利ですね...........

これはもしかして、スイカの種を植えたら梅の木になる、何てことも起こり得るんでしょうか?

もしできるなら、僕も死ねるのでしょうか。

その時。

空から鞘に収まった剣が落ちてきて、僕の前に綺麗にサクッと刺さりました。

柄に埋め込まれた宝石に、紙片がくっついていたので開いてみます。


『書き忘れたが、貴様は自分で死に向かって動くことは出来ぬ。聡明な貴様ならば誰かに滅ぼしてもらう事を考えるだろうが、それも出来ん。ただし、終着点が無いのも詰まらぬからな.........貴様が最も求めるものを持っている人間が、お前を害する事が出来るようにしておいたぞ。剣は我からの餞別だ、一応魔剣というモノに近い、大抵の神は斬殺できるであろう』

「そうですか.......」

『あ、後言い忘れていたが、このメモは自動的に消滅する』


読み終えた瞬間、紙片が燃え、綺麗に燃え尽きました。

何なんでしょうかこれは?

何か特別なこだわりでもあるんでしょうかね?

僕は剣を拾い、腰に差しておきます。

さあ、冒険者ギルドとやらに入ってみますか。


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