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憧れの作家

ニコ生を諦めて本屋へ美少女こと新人ラノベ作家こと南さんとデート(?)にきた俺氏こと陸奥雄介は、衝撃の事実を知ってしまう。

そして、興奮のあまり早口でしゃべり始める俺はすんなり南さんにヲタクであることがばれてしまう。

目的?目標そんなのしるか!!!

それよりも!!!

THEラノベ主人公設定の奇跡これにて開幕

「ほんとのほんとのほんとに南さんがあの東由紀先生なの?!?!?!」

俺は興奮して更に早口度が加速する。

「えぇ。そうよ~♪」

もしや……コイツ(南さん)……自分がどういった存在の人間なのか理解していない?!

いや。でも、あり得る話だ……MATCH文庫の新人賞に応募したのはなんと初。そして、みごと大賞受賞……

作家ほとんどの人間が苦労して応募して落選してを繰り返してやっとの思いで作家になったのに対して、東先生は初応募大賞受賞のまさにラノベ界期待の超新星!!!

そういえばインタビューで『普段どういった物をお読みになられるんですか?』という質問に『普段は米川茉莉さんの短編集とか舞洲春香さんのミステリー物ですかねぇ~』とラノベ以外の作品しか答えなかった。

そうか。そうだったのか東由紀……あなたは――あなた様は!!

【ラノベ】を知らなかったからあんなインタビューの答え方をしたのかぁぁああああああ!!!

「あの~陸奥君?」

いやいや、でも、まだ信じないぞ……

「お~い陸奥君~?」

そんなどこかのラノベ主人公みたいなことある訳がないだろぉおおお!

「ねぇ~陸奥君~」

落ち着け……そうだ落ち着くんだ俺。もし、東先生が目の前いるとしたら、それは大変喜ばしい事じゃないか!あの文才と話ができるんだぞ?ましてや今はあの東先生と本屋デート(?)中だぞ?

ん?東先生とデート中?―—―—―—!!!!!

「陸奥君ってばぁあああああ!!!!!!!」

「にゃああい!!!」

いつもボッチな俺は普段のノリで考え込んでしまっていた。

さらに……憧れの東先生の前で……おまけに変な声も出してしまった。

「ごめんごめん!あの東先生が目の前にいると思うとなんだか色々と考えちゃって」

「ふ~ん。私ってそんなに名前負けしてるかしら?」

「いやいやいやいや!!そんなことないよ!ただあの文才がまさか目の前にいるなんて!っていう衝撃が強かっただけだよ!

「なるほどねー……ならいいや♪」

なんとか回避。名前負けどころか、俺は最低でも大学卒業してるくらいの人だろうなぁ~と勝手に思ってたから……高校生だなんて……いや、執筆中は中学生か……文才というかむしろ神童だ。

でも、もし南さんが東先生ならば一つ引っかかることがある。

それは、何故自分の小説をわざわざ本屋でお金払って買うのか。という事だ。

作家なら段ボール一杯に編集部から本が送られてくるはずだ。

もし何かで追加が欲しいのならば編集部に言えば余ってる分が追加でもらえるはずだ。

なのになぜ買うのだろう。

「ねぇ、南さん。どうして、自分の書いた本を更に買うの?家にはもう一杯あるんじゃないの?」

「あ~確かに家には山ほどあるねぇ~(笑)買ってる理由はお父さんが、本屋で見つけたら買っとけ!そうすれば増版されたり、続刊作成が許されたりするからな!って言ってたからあよ~♪」

南さんのお父さん……ゲスいです。

それは確かにそうなんだけど、それってやっていいのか?って、お父さんも知ったような口振りだな。もしや……

「そ~なんだ~。お父さん詳しいねぇ~。もしかして、お父さんも編集者か何かなの~?」

俺はゴクリと唾を飲む。もし、MATCH文庫の編集者さんなら是非とも色々とお話をしたい……

「お父さんは編集者じゃないよ~アハハ♪」

そうだよな~なんか緊張が解けた。

「この本の作者がお父さん~私と同じ作家だよ~テヘへ♪」

そうだよな~……ん?は?

「えぇえええええええええええ!!!」

思わぬ方向でフラグ回収きましたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

まじで?!この本(幾望の月)ってことは。米川茉莉は南さんの……東先生お父さん?!?!??!?!

だめだ理解が追い付かねぇ……思考が大破状態です。だれか高速修復材を……

さらに衝撃的すぎる事実……

書いててすごく楽しくなってきちゃいました!!

誰か知り合いに一流作家さんいないかな~(笑)

私と仲良くしてくれる作家さん大募集です(笑)

いやいや、出会い厨みたいになっちゃった~(笑)


次回>>自宅訪問

乞うご期待!!

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