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【第三章】第二十三部分

ノイズ混じりで耳にウザい校内放送が聞こえた。

「この学校は今から魔界革新党が支配する。支配に応じない人間は、学校を去るように。抵抗すればブチ殺す。いや殺したいから、抵抗してほしい。ハァ、ハァ、ハァ。」

いきなり、現れた芳香議員は、学校占拠宣言を行った。しかし、この学校にいる真の人間は、和人ひとりで、他の生徒は人間界に紛れ込んだ魔族保守党の悪魔が大半であった。

彼女たちは、魔族保守党が魔界議会での立場が危うくなり、魔界へ召還され、あるいは魔界革新党への転籍となっていた。

「ええ?どうして悪魔がここを支配するんだ?何の権利があってそんなことを!うがっ。」

占拠に異議を唱えた人間は、和人ひとりであった。あまりに急なことで、咲良、実亜里も対処できないうちに、和人は教室で芳香議員に拉致されてしまった。和人はロープで縛られている。

芳香議員はトレードマークの赤いメガネを外した。意外に大きな赤い瞳がギラついている。長い睫毛が猥雑なぐらいに、禍々しく湾曲している。

「これが木賀世和人!見てくれはタダの人間ですけど。まだ人生の道程が『同音異義語』領域に停滞しているおこちゃまに見えます。でもそれが議員としてはおいしいです。ハア、ハア、ハア。」

「ちょっと、待ってよ!あんは、魔界の議員さんなんだろ。政治家がこんなことしてもいいのか!」

「小蛇が何を言うのですか。ハア、ハア、ハア。」

「議員さんまでそのワードを使うのか!」

「初めてを奪うのは女の子冥利に尽きるのです。ハア、ハア、ハア。」

「議員さんは、女の子カテゴリーからコースアウトしてるよ、年齢的に!」

「レディに対して、トシのことを言わないでください!議員はまだ現役です。これでやっと溜まりまくったモノを排出できます!ハア、ハア、ハア。・・・はあ~!」

 芳香議員の呼吸は切れ切れの吐息から、気合いへと変わった。

「相対魔法、術式・火、制限・オン。対象・教室、範囲・全体、時間・1秒、到級5。発動!」

『ドン!』『ガシャーン』『ガラガラガラ!』

 爆発音がして、机、椅子が飛ばされて、窓ガラスを打ち破って外へ飛んで行った。

 議員たちの中にケガして流血している者も多数いる。

 「あ~スッキリしました。これをやるためにずっとガマンし続けていたのです。すごくよかったです!」

「教室がめちゃくちゃだ。それに仲間の議員さんたちにもひどいことを!」


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