【第三章】第二十一部分
「はあ?何のことかさっぱりわからないよ。」
「わからない方が身のためじゃ。どうして妾がBLを要求したのかを教えてやろう。妾の時間質量の源泉は深い愛じゃ。それこそBLじゃ。BLを面前で見て、時間質量を補充するんじゃ。これは閻魔女王である妾だけの時間質量補充のやり方じゃがな。昨日はそれほど大きな時間質量を必要としなかったが、ほぼ死んでいる者を復活させるためには、相当のBL刺激が必要だったというわけじゃ。おかげでいいモノが見られたわ。妾は満足じゃ。」
「変な時間質量補充方法ね。悪趣味が過ぎるわよ。」
元気になった咲良も絡んできた。
「しかし、こやつの時間質量の埋蔵資源量はスゴイのう。妾がもらって帰るわ。」
和人の手を引いて、連れて帰ろうとする閻魔。
「ダメだよ。お兄ちゃんはみあのヨメなんだから。」
「違う。かずちゃん、許嫁の許嫁。休戦条約、締結された。∴許嫁、かずちゃんをもらっても問題ない。」
「ヤマナシケンはアタシの下僕なんだから、渡さないわよ。」
三人が一斉に抵抗勢力となった。
「こやつは危険な人間なんじゃ。そこの超絶ダメ天使が時間質量を使わせないようにしているようじゃが、この存在は天界にも魔界にも将来の争いの火種になりかねぬ。ならば妾がチョメチョメ・・・じゃない、隔離して管理する方が安全じゃ。まあよいわ。休戦条約批准という政治介入したばかりじゃし、今は大人しくしておくこととするわ。」
こうして、和人を置いて閻魔女王は姿を消した。
「お兄ちゃん、よかった!」
実亜里は和人に抱きついた。
「おいおい、ちょっとまってくれよ。みんなが見てるだろ。」
「見てても問題ないですよ。販売員もハグするからですよ。あっ。勘違いしないでよですよ。悪魔は人間の命など、どうでもいいのですからですよ。」
言葉の割には、激しく和人の首に抱きついている入場券販売員。顔の筋肉はひどく緩んでいる。
「かずちゃん、許嫁の許嫁。そのため、復活してもらった。∴生存の感触、確かめる。」
名詩魅は和人の後ろを取って、顔を背中にこすりつけてマーキングしている。
そんな三人の女子を見て、歯噛みをしていた咲良。




