表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/71

【第三章】第十五部分

「咲良様。よほどの劣等生だったんだね。人間界に補習でやってきた理由が、今更ながらにわかってイタいよ。」

「ヤマナシケンの分際で余計なツッコミはやめなさい!もう堪忍袋の緒がキレキレにかわいいわ。ハゲ悪魔とバトル開始よ!」

「咲良様。やっぱり国語、赤点な気がする。」

「かかってきな。ダメ天使のコネコ、化け猫ちゃん。いやバカ猫ちゃんかな?」

「わざと間違えてるのかしら?もう許さないわ。」

咲良は大股歩きで、ずいずいと百鬼議員の方に向かい、呪文を唱えた。

「相対魔法、術式・火、制限・オン。対象・ハゲ悪魔、範囲・全身くまなく髪の毛一本残さない、時間・3秒、到級3。発動!」

あろうことか、咲良は怒りのあまり一気に3秒魔法を使ってしまった。

『ドカ~ン!』という爆音と、夥しい量の土煙が上がり、周囲は灰一色の世界となった。すべての時間質量を使用したところから、その威力はバツグンであった。

百鬼議員の大きな体は確認できなかった。

「ちょっとやり過ぎちゃったかしら。あんなサンシタハゲ悪魔を倒すのに、3秒はもったいなかったわ。貧民悪魔に贅沢なディナーだったわね。さあ、ヤマナシケン。みんなを助けて、帰宅するわよ。」

「おいおい。食い逃げはだめだぞ。ちゃんとカネを払っていけよ。」

「どうして、クソ悪魔が生きてるのよ。せっかく、臭い呼気で空気を汚すのを止めたのに。」

百鬼議員は、咲良の3秒とはいえ、強烈な爆発を受け止めていた。そこには脂ぎった百鬼議員ではなく、筋肉質なイケメンがいた。

「『あんた誰よ?どうしてあんたが無事なのか?』ってツラしてるよな。ククク。俺はそちらの天使ねえちゃんみたいに、肉襦袢なんて高級品着てねえ。」

「どうしてみあのことを知ってる?」

「これでも悪魔議会議員幹部だ。それなりの情報は持っているぜ。俺たちは悪魔だから、時間質量が少ないのは当然だ。だから、こちらも時間質量節約のため、体を使ったのさ。」

「まさか、体を道具として使ったっていうことなの?」

片膝ついた咲良が百鬼議員を見上げている。

「そうさ。貧乏な悪魔にお似合いの所業さ。つまり、俺の全身の脂肪に魔法で火を点けて爆発させたんだよ。その爆発力でダメ天使の爆発魔法と相殺したっていうことさ。消費量の多い到級5を超えられない悪魔らしい身銭を切るワザってワケだ。ダメ天使はすでに時間質量ないんだよな。ペロ。」

「イケメンになっても性格はハゲ悪魔のまたままだわ。」

「なんとでも言えばいい。それが悪魔。それも武闘派なんだからな。今からはお楽しみのマイホームルームの時間だぞ。ギヒヒ。超絶ダメ天使はヒドい貧乳だよな。でも俺は恰幅がいいから、逆に貧乳がおいしく感じるんだよ。」

「それを言うなら恰幅じゃなく、割腹しなさいよ!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ