【第二章】第十二部分
「そう。考えるんじゃなくて、自然に浮かんだ女子だよ。当然みあのことだと思うけど。」
「そうだな。こうして話しているのは実亜里だからな。・・・・・・。うん。できた。」
「よし。最小小蛇DNAが宿ったぞい。これに水魔法をかけるんじゃ。ターゲットは見えないから、あくまでイメージに対してじゃ。」
おジャ魔腐女どれみが銀色の眼を光らせた。
その光に入場券販売員が強く反応した。
「相対魔法、術式・水、制限・オン。対象・小蛇イメージ、範囲・0.001ミリ㎥、時間・1分、到級1。発動!」
「これで、最小小蛇に体がついてきたぞい。次は、それを広げるんじゃ。空気魔法展開じゃ。」
「はいな。これもお兄ちゃんのためだもんね。相対魔法、術式・空気、制限・オン。対象・最小小蛇、範囲・3㎥、時間・30秒、到級1。発動!」
「よしよし。仮想空間に広がった形があるのが、わかるぞい。仕上げじゃ。最後、火魔法じゃ。爆発させる力を十分に制御するんじゃぞ。」
「わかってるわよ。相対魔法、術式・火、制限・オン。対象・最小小蛇、範囲・3㎥、時間・1秒、到級3。発動!」
『シュウウウウ~。』奇妙な音が咲良の体内から聞こえた。
「お、お腹が痛いわ!ものすごい痛みよ!く、苦しいわ~!」
咲良が膝を折って、お腹を押さえている。
「そなたに宿ったのか。苦しさはすぐに収まるから、ガマンするんじゃ。」
「でも、でも。この痛みって、アレっぽいわよ?」
「そうじゃろ。そういうものじゃからな。もう少しじゃ。ほら、もうできてきたぞ。」
『ズズズズズ~!』
咲良のお腹に黒い穴が開いて、そこから何かがゆっくりと出てきた。
「おお、成功じゃ!3人の魔法コラボがこんなにうまく行くとはな。いちばん心配じゃったラスト魔法が最重要だったが、失敗しなかったぞい。」
「失敗しなくて悪かったわね。」
「いや褒めておるんじゃ。気にするな。それよりもこのコラボ魔法の成果を見よ。」
「これって、いやこの人、いやいやこのイケメンは誰?お兄ちゃんにそっくりだよ。でもお兄ちゃんより遥か彼方にカッコイイよ!」
和人に似てはいるが、青いロングヘアで、目は切れ長に近くなり、顎もややシャープで、クールな印象を与える。
「和人じゃないわ。でも和人を5歳ぐらい年上にしてから、ヘタレ属性を抜きまくった感じだわ。す、素敵かも。」
「そうですよ。タダの人間ではありませんですよ。タダでないイケメンですよ。これは販売員のストライクゾーンのど真ん中に投げ込まれたですよ!」
「これは想定外の美形が誕生したようじゃな。妾の好みにピッタリじゃ。大成功じゃ。」
「たしかにボクに似ている気はするけど、どうやってできたの、これ?」




