〜見習い魔女の一年間〜
初投稿に緊張でいっぱいですが、頑張っていきたいと思います。
こうした方が良くなる、などのアドバイス等がある方はお申し付け下さい。
喜んで聞かせていただきます!
小説初心者ですが、みなさんが楽しんでいただけるような小説を書けるよう精進していきます!
私は魔法学校に通っている。
偉大な魔法使いの母と、そして英雄と呼ばれた父を持つ。
なのに私は…
出来損ないの見習いだった。
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保育園入学当初、みんなに期待された目で見られていた。
しかし、たった一週間で、その期待もなくなる。
《あなたの親は偉大な魔法使いなのに…
なんでこの子は……》
知ってる。
私の母は、その凄まじい魔法で、多くの人々を救ったのだとか。
でも、その全てを受け継いでいるわけないでしょ。
《英雄のお父様を持っているくせに、
なぜこんなにも……》
知ってる。
私の父は、その賢さと剣術で、国を救ったのだとか。
それも、全てを受け継いでいるわけないでしょ。
私を、私自身と見てくれない人はみんな、口を揃えてこういった。
《この子はなんでこんなに落ちこぼれなのかしら》
この言葉に何度も傷つけられた。
偉大な人を親に持っていなくても、私を軽々こしていく、そんな人たちを恨んだりもした。
でも今はもう、慣れっこ。恨んだり、妬んだりはもうしない。私は高校生になった。
東方に位置する貴族の魔法学校。
そこの最弱出来損ないの魔法使いに。
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この世界は四つの国に分かれている。
1つ目は北方にある、“グライン”
ここは一番でかい領地を持っていて、住民も多い。
その代わり派閥も多く、国の中で争いが起きている。
しかし、この国の王はいい人である。
2つ目は南方にある、“ギーマジュール”
領地はそれほど大きくないものの、とても繁栄している。
みんな穏やかで、差別もなく一番平和といっても過言ではない。
母はこの国の人だった。
3つ目は西方にある、“ゼディス・アベラ”
この国は、見かけには普通だが、深い闇を持っていると言う。
強い魔道士が多い。そして国は隠そうとしているが、戦争が起きているらしい。
4つ目は私の住む国、東方の“ミシュテル”
二番目の領地を持っていて、住みやすいとみんな言うが、私はそうでもない。
格差、差別。見えない人の感情が、陰湿に入り組んでいる。
しかし、戦争もなく安全ではある。
そして、今日。
私はこのミシュテルの、アテナ魔法高等学校に通う。
簡単に言うと、貴族の集まり。
そして、魔法最上級者の集まり。
それでも階級に分けられるという徹底ぶり。
主な階級は
下位クラス、中位クラス、上位クラス。
私はそのどれにも属せないような弱者なのだが、また、出来るやつだと勘違いされた。
私は出来損ないだと言ったのに、親が偉大な所為だ。
まるで私まですごいやつに見られる。
苦しい。息苦しい。
『はぁ………』
目の前には大きな正門。
潜る以外の選択肢は私にはなかった。
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式も終わり一段落ついた。
因みに、入学生代表はここの学校の理事長の娘さん。
【ユーリ・レリウス】
気品が高いと思われるかもしれないが、そうではない。
すっごい勇ましい。
なぜわかるかって?今絡んで来ているからだよ。
「あなた、あの伝説の魔道士様と英雄様の娘よね?」
『そうですよ』
「ふーん。あんた、すごいんでしょ?」
『いえ、凄くないです』
「嘘ね。だってあの伝説の…」
『その娘だからって、強くはなれないのですよ』
拳を強く握る。
ご期待に添えなくてすみませんでした
と、心の中でべーっとしながら言っておく。
そして立ち去ろうとすると、まだ諦めきれてないのか手を掴んできた。
痛いって、本当に痛い。
力加減がなってない!!
「いいえ、貴方は分かっていないだけよ」
『…………』
自分自身、自分は分かっている…はずだ。
出来損ないで、弱くて、変に期待されて、勝手に裏切られたと思われて。
そして最後には捨てられて
一番傷ついたのは私なのに、分かってはもらえない。
私の後ろには絶対にある父と母の影。
偉大な影。 私には重すぎる。
『実技試験を見たら、きっと分かりますよ。
嫌でも現実があるんですから。』
「…分かったわ。」
その日、入学式とユーリ様としか特に印象に残ることがないまま、1日が終わった。
※次回更新未定です。
次は長くできるようにしたい…(願望)