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第五十八話

お久しぶりです。 投稿が遅くなり誠に申し訳在りません。 それではお読み下さい。

 俺はUSAのジム大佐が語る話の内容が進むにつれ右手の人差指で机をトントンと軽く叩きながらしかし米噛みに血管を浮かべながら内心イラただし気に彼の話しを聞いていた。


 「――以上が私が話せる内容の全てだ」


俺は語り終えた彼に確認を取る。


 「……マジで手を出したの?」


 「肯定だ」


 「ホントのホントに?」


 「ああ、そうだ」


まるで他人が聞いたら男女のもつれの様な話しの遣り取り。 だが実際は火星と言う名の土地を巡っての異星人達との争い事の話である。 しかも、テレビで時々放映されているよくある宇宙人の――である。


俺も子供の頃はテレビ番組の製作会社の人間がでっちあげたありふれたオカルト話として刀部(カタナベ)道場に通う友人達とよく話をしたものだ。 中には本気で『宇宙人は絶対いる!』って信じてた奴も何人か居たっけな。 あの頃、神としての記憶が無かった時の事が今では懐かしく思える。


「もしかしなくともこれ関係……地球外生命体――いわゆる宇宙人関係で俺の神の力を利用しようと企んだと?」


「正確には君と我々が用意した巫女達の間に生まれた子供の持つ神の力をあてにして、だが。 我々は第二次世界大戦以前からのスパイ活動で君の一族の事を知り、医療関係の資料を手に入れ君の家系が神の因子を受け継いでいる事実を掴んだ。 以後、君達槍塚家は我々USAの監視対象になっていたのだよ」


「子供の俺に子供を作らせてその子を利用するなんてなお(たち)悪いわ! それにあの土地――火星は中立地帯だ。 この宙域に住まう全ての知的生命体は火星での争い事は他種族、同種族問わず禁止されている。 この地球に住む種族も含めてな」


 その取り決めがなされた当時、この地球上では神々が自分達の住まう神域を拡大する為に大忙しで宇宙に目を向ける者も居なかった。 それに元々神々自体が各々別の惑星からやって来た地球の入植者達なのだから。 環境が快適な地球から離れて態々火星くんだりまで行く必要もない。 火星からの代表使節団に対して神々は二つ返事で了承した(と言うよりテメエ等で勝手にしやがれと言うスタンスだった感じだな)。


「そうらしいな。 火星に住む異星人達と火星の領土を巡っての争いの初期、彼ら異星人達からそう忠告と停戦の呼びかけがあったが……一部の異星人達がUSAの火星基地に攻めてきたので此方も応戦していたら泥沼の戦争状態に成ってしまったらしい。 ちなみに現在は火星の領土分割についての話し合いが行われている最中でその間休戦協定が結ばれ現在は休戦中だ」


「……よくもまあ、領土分割まで話しをもっていけたもんだ。 何年戦争してそれをもぎ取った?」


「七十年だ」


 七十年か……。 確か今は西暦2036年だから大体――ベトナム戦争前後になるか。 当時よくそんな余裕が在ったな。 人材にしても物資にしても。 


「しかし、そうなると話が噛み合わねえ。 そもそもどうやって火星にそんな大量の人材や物資を運べた? それに領土分割までこぎつけた今、神の力となどと言う過剰な戦力はいらんだろうに。 ……まさか、十数年後に神の力を使って今度は火星全土を掌握してしまえとあんた達の上層部は企んでんじゃねえだろうな」


「……」


 沈黙するジム大佐。 恐らく機密故喋ることが出来ないのだろう。 肯定か、それとも深読みさせて別の筋道に話しを誘導させる為の策かは俺には難しすぎて判断できん。 だが俺の答えは決まっている。


「言っておくけど協力は出来ねえぞ。 さっきも言ったけど地球に住む種族は火星での争い事は禁止――それは神々にも適用される。 だから俺もあんた達に協力できない」


 これ以上こいつ等と話をしても無駄だと席を静かに立ち上がる。

 元々、USAのおもてなしは最初から期待などしていなかったが話を聞くにつれやっぱリ碌なもんじゃないと判断した俺はとっとと此処からおさらばしてインカ――現在は南米のペルー辺りに居るカビリャカに会いに行く事にした。


 さらっと今が何年か暴露しました。 それとUSAが使った火星への移動手段の謎は今後明らかにするつもりです。


 異星人の美女、美少女も出るかもよ!(出せたらいいなあ)

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