表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/62

第五十四話

 お待たせしました。

 第五十四話を更新します。

 フリゲート艦内、ブリーフィングルームにてエバ・グリーン少尉と四十前のくすんだ灰色に髪に茶色の瞳の海軍大佐ジム・スミスが対面で話し合っていた。

 エバは部屋の前方にある大型ディスプレイにシンジの部屋に設置した隠しカメラが映しているリアルタイムでの映像を流している。


 今現在スミス大佐の質問に彼の部下であるエバがディスプレイの前に立って答えていた。


「対象はどうしている?」


「大人しいものです。 今の処は怪しい動きは見せていません。 ……しかし、彼が本当に我々の探していたGなのですか?」


「政府機関直属の未来視、予知、占術、遠視能力者達を総動員して得た情報だ。 間違いないだろう」


「普通なら笑い話になるんですが政府機関のあそこが絡んでると笑えないですね」


 エバは震える自身を両腕で抱きしめる。


 USAは建国以来様々な人種が入り込んでいる。

 その中には国を追われた魔女、魔術師、錬金術士、異能力者達が大勢居る。

 そして彼等は産業、経済、政治、軍事の分野まで深くその人脈を食い込ませている。

 だからこそUSAは短い建国の歴史の中で世界列強に名を連ねる事を可能にしたのだ。


 ジムは無表情で話を続ける。


「今は兎に角、彼をUSA本国に速やかに移送する事が先決だ。 その為にこの船には魔術と電子機器を融合させた強力な結界を張ってある。 無論、それを悟られ無いよう隠蔽しているが。 問題は彼――G救助の為に日本国皇室直属の特殊部隊が動いていると言う情報が入っている。 恐らくGの居場所も既に割り出しているだろう。 次の寄港地でこの艦の補給時に必ず仕掛けてくるはずだ。 それ専用の警護部隊を予め用意して配置に付かせるが君もくれぐれも注意してくれ。 ……君達にはGを籠絡する巫女として大事な任務が控えているのだからな」


「……承知しています。 私達の巫女としての体質と能力を行使し、この身を持ってGと交わりGを虜にしGの子を生み出す。 それで我が国が世界に君臨するのに欠けていたピースが全て揃う」


「そうだ。 それにはまず日本国の神代の時代から人と神の上に君臨するアマテラスの血を引き継ぎ、神に覚醒したGの能力が必要不可欠だ。 先ずは地球全土の国々と人類を我がUSAが抑えて地盤を固め、そして次に火星を火星人共から支配権を奪い、最終的には宇宙にその手を伸ばす」


 などとジム達は壮大な話しをしているが、彼らは大きな勘違いしている。 シンジ――グンデーィルは日本の神でない事。 既に結界にも気づいているのだが、そもそもそもこの程度の結界などグンディールにとって些細な問題である事。 逃げようと思えばいつでも逃げ出せる事。

 それが例え海上であろうとも。 何せ彼は天と地と海を司る軍神。 空を高速で飛んで逃げる事も海の中を潜って逃げる事も出来るのだ。


 ただ、グンディールは彼らUSAが何を目的としているのか分からない以上、下手に動けば今世の両親や親類縁者に被害を及ぼす可能性がある。 まず、彼らが何を考え、何を目的として動いているのか知る必要がある。

 なので今現在は彼らに大人しく従っているだけに過ぎなかった。


 そして、元凶の中心人物であるグンディールはといえば――


「久し振りにのんびり出来る~。 邪魔が入らないから昼寝がゆっくり出来る~」


 俺は充てがわれた部屋のベッドでゴロゴロしていた。 これで家にあるVRFG《立体映像投影小型携帯端末ゲーム機》があれば言う事無しなんだが……そうも言ってられんわな。


 先ずはこいつ等が一体どういうつもりか聞き出して、それから日本に帰ろう。

 場合によっては本拠地に乗り込んで思い切り暴れてくれば二度と手出しはしてこないだろう。


 ついでにインカに寄ってカビリャカにヴィラコチャを封印した事を話しに行くのも良いだろう。

 カビリャカ、きっと喜ぶだろうなあ……。


 うん、そうするか!


 などと考えている内にフリゲート艦は補給の為、寄港地ベトナムに到着した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ