第四話
昨日の夜中に小説を投稿しようとしたら突然、PCがインターネットに繋がらなくなりました。
しかも、いつの間にかPCのセキュリティが無効になってたし……。
だから、ただいまPCのウイルス検査中です。
俺こと、槍塚 真司は高校二年の十七歳。
純真無垢なチェーリーボーイさ!
そう言えば自己紹介は初めてだったか?
すまん、許してくれ。
何せ今の俺はとても動揺してるんだ。
だって宴会の後、俺の為にわざわざ用意してもらった部屋でベッドの上で寝転がって寛いでいた俺の処にルナティアが部屋に入ってきた。
そして俺の目の前で服を脱ぎ捨てて薄い肌着一枚羽織っただけのルナティアが、ベッドで寝転がっている俺の体の上から徐々に迫って来ているのだから。
「グンディール様、どうかお情けを……」
「いや、俺、シンジです」
見えてる! 見えてる! 胸のポッチの内側が透けて見えてるよ!
「ではシンジ様、どうか私にお情けを下さいませ。 それと私の事はルナで結構です」
近い! 近すぎるよ! お願い許して!
其処の君、羨ましいと思っているだろう。
俺も男だ。
女性の体に当然興味はある。
それにルナティア――ルナは容姿端麗、スタイルバツグン、オマケに爆乳ときたもんだ。
こんな美人とモニョモニョ出来るなんて最高さ!
だがな、困った事が一つある。
それはこの島には避妊の習慣が無い。
そして、それは取りも直さず避妊具が無いという事を意味していたんだ!
何? それがどうした! 羨ましいぞ、この野郎! だって?
考えても見てくれ。
俺はまだ華の十七歳だ。
もしこれで一発秘中した場合、俺の人生が確定する。
そう、ルナが俺の嫁さんになっちまう!
それだけは勘弁だ!
年若い俺は、これから長い人生を歩むんだ。
どうせならじっくりパートナを選びたいだろう?
もしかしたら、ルナ以上に相性がいい、素晴らしい女性が見つかるかもしれない。
という訳で俺は早速、ルナの説得に取り掛かる。
「ルナさん、自分の体を大切に! きっと俺よりも素敵な殿方が現れるから!」
「素敵な殿方なら既に私の目の前に現れています。 それにこの島には男性は貴方様一人だけなのですから……」
「へっ!? 男が俺だけ? どゆ事?」
俺は首を傾げルナに尋ねた。
「……実は数年前、この島に男性にだけ掛かる伝染性の高い死病が流行り、島の男達は種族を問わず皆死に絶えてしまいました。
以来女性だけが暮らす島になってしまったんです。」
ちょっと待て! 死病って……掛かると確実に死んじゃう、あの死病!?
俺は全身から冷や汗を流す。
もしかしたらまだ、その死病の元となる病原菌やウイルスが存在しているかも知れ無いからだ。
こうしている間にも、俺の体は死病の病原菌やウイルスに感染し、侵されているかもしれない。
どうしよう!
「その病の進行速度が早すぎて病原を調べる暇もありませんでした。 結果、どんな薬も効かず、わずか二、三日で赤子から老人迄、男は皆死んでしまいました。 あ、ちなみにその時、この島の死病の病原は女神様方のお力により浄化されて消滅しています。」
「それ先に言ってよ! よかった~、その死病に掛かる事無いんだね?」
「はい! 大丈夫です! ……でも、その所為で私達は子供を作る事が出来ず、後は滅びの道を歩むだけでした」
ルナは俯き、その美しい顔に影が差す。
「ルナ……」
俺はルナの心を慮るとルナに対してなんて声を掛ければ良いかわからなかった。
「でもそれも、グンデーィル様のお陰で解決です! 子作りが出来る島の女性はみ~んな、グンデーィル様の花嫁です。 これで人族や妖精族、神族が滅びずに済みます!」
ルナは顔を上げ、俺に満面の笑みを向けると凄い爆弾を投下した。
えっ! 島の女性が俺の花嫁って……。
「……ルナさんや、皆が花嫁ってどゆ事?」
俺は何だか、とっても嫌な予感に駆られた。
「言葉の通りですよ? 人族、妖精族、神族合わせて千人以上がグンデーィル様の花嫁です!」
俺はその言葉に目を回し、そのまま気絶した。
さて、ブレイブエンブレムも執筆しなくちゃ。
以前更新してから三行しか書いてない……。