第三十八話
幻獣と魔獣関係の資料を探していたらロマサガ1(スーファミ)の攻略本を見つけて思わずやりこんでいました。
クリアしたので投稿を再開します。
「たく! 無茶しすぎなのよアンタ! もう少しで死んじゃう処だったんだからね! 反省なさい!」
「はい……すいません」
俺は今エイルに診察と言う名の説教を受けていた。
かれこれもう半刻は立っているだろう。
「エイル様、もうその辺で堪忍してあげて下さい。 グンディール様もお疲れでしょうから……」
其処へ俺の介抱をしてくれているシギュンが助け舟を出してくれる。
実はシギュン、俺がロキに襲撃を受けて倒れた時から俺の面倒を見てくれているんだ。
「……そうね。 続きは元気になってからタップリしてあげる」
「え!? 続きあるの!!」
「当然! それじゃあシギュン様、後の事頼みます」
「はい、わかりました」
シギュンは、俺の部屋から出て行くエイルに微笑掛けた。
ふう……。 助かった。 エイルの説教長いもんなあ。 疲れる。
「グンディール様、御茶を入れましょうか?」
シギュンが疲れている俺に気を利かせて御茶の準備をしてくれる。
「それじゃあ、ハニー・ティーを入れてくれないかな?」
シギュンの入れてくれるハニー・ティーは絶品だ。
いや、御茶だけでなく蜂蜜関係なら何でも御座れだ。
俺はその中でもシギュンの作る蜂蜜酒がお気に入りだ。
にしても、神に覚醒してからグンディールの名前に違和感なくなったな。
だからって、シンジの名前を捨てるつもりもないけど。
俺にとってはどちらも俺の大事な名前だからな。
あっ、そうか! 人間の時はシンジで、神の時はグンディールって名乗ればいいんだ! これからはそうしよう!
「グンディール様、御茶が入りました」
「ん……ありがとう、シギュン」
御茶をテーブルに向かい座る俺に差し出したシギュンは真面目な顔をして俺に向き直る。
「……グンディール様、お話があります。 私……」
「この永久の幻想島から出て行くつもりか? ロキの所業の責任取って」
「はい……」
俺は溜息を吐く。
健気な彼女らしい考えだ。
俺がロキの襲撃を受け、ヴァルスロットを砕かれ倒れた時の事。
シギュンが夫ロキの所業を俺に詫に来た時、俺はシギュンに『悪いのはロキでシギュンじゃない、だからシギュンが気にする必要はない。 シギュンもロキの被害者なんだから』とフォローを入れたつもりだったがどうやら足りなかったようだな。
「仮にこの島を出たとしても行き場所はあるのか?」
「アースガルドの実家に戻るつもりです」
「その実家から半ば追い出されてオーディンにロキの処に強引に嫁がされたのに?」
「……」
ロキに見捨てられたシギュンを助けた時、シギュンの実家に連れて帰ったのだが、実家を継いだ兄ばかりか両親、祖父母までシギュンを邪魔者扱いしたのだ。
俺は行き場を無くしたシギュンを放置する事が出来ず、この永久の幻想島に連れてきて住まわせた。
そんなシギュンに他に行き場所などあろうはずが無い。
……仕方が無い。 あんまりやリたく無いが……この手を使うか。
「シギュン、お前はこの永久の幻想島から出られんぞ。 いや、正確には俺から離れられない」
「え……、それはどういう……」
「ロキからは既に賠償を払って貰っている。 シギュン、お前と言うな」
「!? 夫が私を!」
あまりの事に動揺するシギュン。
まあ、実際はロキの奴が俺にシギュンを押し付けただけなんだが。
この事を利用しない手は無い。
此処でシギュンの思い通りにさせたらシギュンは野垂れ死にする。
いや、ヘタするともっと凄惨な事態になりかねん。
そんな事になったら後味悪すぎるし、何より俺が望まん!
これはお互いの為だ。
俺は席から立ち上がりシギュンの手を取り強引にシギュンの体を抱き寄せる。
「あっ! グンディール様! 何を!」
「言ったろう? シギュン。 お前は既に俺の物、つまり俺の女だ。 俺は自分の女を手放すつもりは無い!」
シギュンの唇を強引に奪い、少し乱暴な口付けを交わす。
「ん……あああぁ……んぅ………はぁ、グンディールさまあぁ……」
お互いの唇から離れると、頬を朱に染め俺に撓垂れ掛かるシギュン。
「……宜しいのですか? 私の様な女が貴方様のそばに居て……」
「構わん。 それにお前はロキには勿体無い、いい女だ。 だから、俺の傍に居ろ。 ……いいな?」
「はい……、グンディール様……」
シギュンはより一層、頬を朱に染め俺に自分の体重を預けてくる。
この辺でいいかな?
俺はシギュンに顔を向け右手の人差指を唇に当て、シギュンに喋らないよう合図する。
「?」
俺はそっとシギュンの傍から離れ、ベットの下を素早く覗きこむ。
「「「きゃあ!」」」
そう、この部屋のベッドの下には何時の間にか出歯亀が潜り込んでいたのである。
俺も最初は全然気づかなかったぞ!
「お前ら、出てこい」
「「「……」」」
ベッドの下から恋愛の女神シェヴン、ロヴン、スティムラ、キクリヒメ、グンディールの妹分の女神アシ、竈の女神ヘスティア、ウェスタがぞろぞろ出てきた。
「おい!? よくこの人数でベッドの下に潜り込めたな!? 呆れを通り越して感心するわ!!」
女神達はバツが悪そうに上目遣いで俺を見る。
「さて、何でそんな処に居たのかな?」
俺は一見笑顔だが蟀谷に血管を浮かべて怒りのオーラを纏う。
「「「え~と、恋愛フラグが立った感じがしたんでつい……」」」
と、答える恋愛の女神達。
「私は兄様の部屋に忍び込むこの人達を目撃して思わず後を付いて行って……」
と、アシ。
「わ、私は、アシお姉ちゃんに無理矢理連れて来られて……」
と、ヘスティア。
「私、ヘスティアに最新の料理を味見してもらおうとしたら、巻き込まれて……」
と、ウェスタ。
ヘスティアにウェスタはまだいい。 が、恋愛の女神とアシは許せんな! これは、お仕置きが必要だ!
「シギュンとヘスティアにウェスタ。 悪いがウケモチさんに今日は疲れたんで夕食は精の付く料理にして欲しいと伝言頼まれてくれないかな?」
俺は微笑んで三人に頼む。
しかし、その微笑みは凄みがあったのか三人は俺に怯んで答える。
「「「は、はい!! わかりました!! 次いでにウケモチさんを手伝ってきます!!!!」」」
シギュン達三人が部屋から出て行く時、シギュンに。
「悪いなシギュン。 こんな事になっちまって……」
俺はシギュンに申し訳なさそうに答える。
一方、シギュンは苦笑いを浮かべて頭を振る。
「いえ、仕方ありません……。 続きはまた今度と言う事で……」
「そうだな……。 今度、埋め合わせするよ」
シギュン達は俺に会釈して部屋から出て行った。
さてと、この五人のお仕置きに掛かりますか!
「覚悟はいいな! 五人共!」
「「「ひょえぇぇぇーーー! すみませんでしたですーーー!!」」」
俺は半日、女神達のO・SI・O・KIに時間を費やした。
――謎の場所
一方その頃、謎の部屋では……。
「ふふふふ、良い傾向ですねグンディール様。 でも、初めては私とですよ?」
「拘るの~、お主も。 妾は花嫁衣装を着たままグンディールに抱かれたい」
「あたくしは夫婦となれれば満足です」
「私……、グンディールと……、子作り出来れば……、嬉しい……♡」
グンディールの部屋に仕組まれた女神イリスの宝玉で覗き見し、グンディールの女性に対する接し方の変化に喜ぶ四人の謎の女神達が居た。
「あの~、覗きは余り感心出来ませんよ?」
と、苦笑いで注意するディアドラであった。
もう一つの小説の続きがが手付かずなのに別の新しい小説が七話分書き溜めてしまった……。
こちらの方は序章から第二章くらいまで書き溜めたら投稿する予定です。




