表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/62

第十七話

 俺は永久の幻想島で繁殖した魔獣の狩りに参加していた。

 島の地理に詳しくない俺はケンタウロスに変身する少女、アルトリアに案内してもらいながら。

 アルトリアは肩甲骨まである金髪をポニーテールにした体型は細身で胸は控えめだが体の筋肉が引き締まっている。


 この永久の幻想島の人間は半獣人や獣人、もしくは獣に変身する能力を獲得していたのだ。

 逆説的に言えばこの島に普通の人間は住んでいない。


「其方に向かいましたぞ! シンジ様!」


 二m近い大きさで赤い目をギラつかせた茶色い毛並みの狼、『エンデル』をアルトリアが追い立てる。

 俺はグンディールの部屋に在った武器のコレクションの中から扱い易い槍を持ってきた。

 ……本当は剣を使いたかったけど狩りには槍が使い易いという事で泣く泣く諦めた。


 追い立てられたエンデルは丁度、俺の真正面に出てくる。

 エンデルは俺を邪魔だとばかりに牙を向き、噛み付こうとした。


「ガウアアアァーーーーーー!」


 そのエンデルの咥内に向かって俺は槍を突き刺した。


「ギャヴン!!」


「そーれっ!」


 槍で突き刺したエンデルをその突進力を利用して持ち上げ、反対側に背中から落とす。

 エンデルは暫く痙攣していたがやがて動かなくなった。


「シンジ様、お見事!」


「ふうっ! 久しぶりに走った!」


 俺は早速、エンデルの皮を腰に差してる穂先の短剣で器用に剥いでいく。

 何故かこういう作業の手順が自然と理解できる。

 皮に付いている虫は後で処理するとして、エンデルの肉は堅くて不味いので食用には適さないとアルトリアに言われた。

 後、犬歯の部分はアミュレットの材料になるので引っこ抜いてブリギッテのお土産に持って帰る。


「お疲れ様でゴザル。 シンジ様。 この先に泉があるでゴザルよ。 一浴びしてゆかれるか?」


 アルトリアは俺を気遣ってか休憩を取るかと訪ねてきた。


「ん~、そうだな。 汗もかいた事だし行ってみるかな?」


「此方でござる」


 俺の先に立って泉に案内するアルトリア。

 アルトリアの下半身は馬でお尻の大事な部分は下半身の金属鎧で隠してある。

 そのお尻の動きがとても色っぽい。

 例えるならスタイルバツグンの美人のモンロー・ウォークだろうか?


 イカン、イカン! 俺、欲求不満か? 幾ら人間の少女だとしても今は下半身が馬だ。 それなのに劣情を抱くなんて! ……もしかして俺、獣姦の気でもあるのか?

 そんな事を考えているといつの間にか泉に着いていて、ぼーっと考え事をしていた俺にアルトリアが話しかけてきた。


「シンジ様、着きましたぞ。 ……どうかなされましたか?」


 そんな俺の事を首を傾げて見詰めるアルトリア。


「い、いや、なんでもないよ。 アルトリア」


 俺は正気に戻り、アルトリアに返事する。


「では拙者、人に戻ってシンジ様のお背中を流すでゴザル」


 アルトリアはそう言うとたちまち馬の下半身が人の足に変わる。

 スラっとしたカモシカのように細く長い綺麗な足だ。


 この島の女性達は種族的な特徴でない限り、大抵は肌が白い。

 それこそ美しい陶磁器のような白さを持つ女性が居るくらいだ。

 でも、褐色や浅黒い肌もそれはそれでいいものだ!

 などと、またいらん事を考えていた間にとんでもない事になっていた。


 アルトリアが鎧と服を脱いで生まれたままの姿を晒していた。

 そう、HA・DA・KAになっていたのだ!


「ど、どうしたの! アルトリア!」


 アルトリアは頬を朱に染めながら答える。


「……背中を流すには全裸になった方が遣り易いでゴザル。 ……それに、いずれはシンジ様に嫁ぐ身。 ならばこの身を全て晒して拙者の全てをを知って貰いたいでゴザル……」


 うおっとお! アルトリアの可愛さにちょっとくらっと来たぞ!

 俺はアルトリアに引き寄せられる様に、一歩一歩少しずつ歩み、互いの体が触れる所まで近づく。


「アルトリア……」


「シンジ様……」


 俺達は互いの顔を近づけ唇を重ね合わせ様とした瞬間、鼓膜を破らんばかりの大声が辺りに響く。


「「あああぁぁぁーーーーーーーーーっ!?」」


 俺とアルトリアは体をビクつかせ、声のした方向を見た。 其処には……。


「グンディール様! 何を遣っとるんじゃ!!」


「我等の事を拒絶しておいて、何故その小娘には不埒な事をしようとした!」


 九天玄女とウィルトゥースが立っていた。

 そう言えば、この魔獣狩り、九天玄女とウィルトゥースも参加してたんだ! これは不味い!

 俺はアルトリアの手を取った。


「逃げるぞ! アルトリア!」


「えっ! えっ! 何でゴザルか、一体!!」


「二度も逃がさん! いけ! 九天玄女!」


「応! ウィルトゥース! とうっ!」


 ウィルトゥースに投げ飛ばされた九天玄女が俺の背中に着地し、俺を押し潰す。


「グエッ!」


「グンディール様、召し捕ったり!!」


「さあ! 我等と共に泉に入ろうぞ! グンディール!!」


 自らの鎧と服を脱ぎ捨てて、俺をむんずと掴んで引きずっていく九天玄女とウィルトゥース。

 そして、おずおずと後を付いてくるアルトリア。

 俺はそのまま三人と一緒に裸の付き合いをする事になった。


 もうどうにでもしてくれ……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ