演じ屋4
シオンに言われた通り、予告時間に虎馬会社のビルの屋上が見渡せるように近くのビルで虎馬会社より高いところへ俺はやってきた。
代行の仕事を見ろといわれても少々困る。
たとえ、それがどんなに高度の技術で、見分けがつかないとしても、それを見て俺の中で何が変わるというのか・・・。
「あ・・・来た。・・・ん?てか、アレは・・・素?」
屋上にやってきたシオンはシオンのままの姿だった。
あいつは一体何がやりたいんだ?
そう思いながら見ていたが、なんだか様子がおかしい。
「あれは・・・」
シオンに続いて数名の男性が追いかけるように屋上へでてきた。
よく見れば、囲まれているようだ。
でも、まさかね。
「グアッ!!」
突如、シオンの悲鳴が向こうのビルから聞こえてきた。
俺は馬鹿だった。
暗闇のせいで全く分からなかったが、男性達は手に木刀を持っていた。
そして、シオンに殴りかかっていた。
「なっ・・・あいつらなんてこと・・・!!」
よく見ればシオンは傷だらけだ。
もうあまり闘う気力もないといった感じだ。
「ちっ・・・!」
俺は屋上に散乱していた使われていない鉄パイプを手にした。
隣のビルまで距離は大体1m弱。余裕で飛べるな・・・。
ビルの中心まで戻ると、助走をつけて隣のビルへ飛び移った。
「何だ?お前は・・・?」
うっひゃー。
以外と恐ぇなこのおっさんたち。
「別に誰だっていいだろう?ただ、弱いものいじめはどうかと思って隣のビルから移ってきただけだ。」
落ち着け俺、大丈夫。多分大丈夫。
焦るな焦るな。
つか、俺自分に言い聞かせてる時点でもうヤバイ?
「小僧、なめるなよ?」
「おっさんも俺を舐めんなよ?」
「貴っ様・・・!!」
眉間に皺寄ってる・・・。
やばい、そろそろ来る。
「やっちまえ!!」
おっさんの号令とほぼ同時に他のおっさんが飛び掛ってきた!!
ひぃぃぃ!!
ゴブ●ン!!ゴ●リンがくる!!
群れをなして襲ってくる!!
だけどやられてたまるか!!!まだ魔王倒してないんだ!!
・・・あれ?なんで魔王?
「死ね!小僧!!」
「小僧じゃねぇってんだ!!!このハゲ!!お前の頭はアネ●だろうが!!(ノンフィクション過去事件より参照)」
思いっきり『胴』って感じでおっさんを吹き飛ばす。
喧嘩で俺に勝てると思うなよ!!
「いいぜぇ・・・かかって来いよ・・・!!」
やっべぇ・・・楽しいって感情が芽生えてきた。
「・・・歩君!まっ・・・――」
シオンが俺に何か叫んでるけど、先に体が動いてしまっていた。
剣道なんて習ってないけど、自己流でガンガンおっさん達を振り払う。
そして気がついたら、おっさん達は伸びていた。
「・・・あ・・・やべっ。」
「歩君・・・まだ聞かなくてはいけないことがあったのに・・・」
シオンはがっくりと肩を落として、ため息を吐いていた。
俺、何かまずかった?
「・・・シオン、一体これは?」
おっさん達を指差して、俺はシオンに問いかけた。
すると、シオンはひとつのメモリースティックを俺に見せた。
「これは?」
「・・・コレが、狙われているのです。」
「それが?」
「はい。この中には国家的機密がたくさん詰まっています。この中の情報は彼らに渡ってしまうと、悪用される恐れがあるのです。」
「悪用って・・・どんな?」
「君に話すのはここまでです。君はまだ『僕と同じ』ではない。」
「何で教えてくれないんだよ!」
「・・・まだ教えられない。どうしても、教えられない。でも、これだけは覚えておいて。君は、必ず『僕たちと同じ道』を歩むんだ。」
そういうとシオンは、助けてもらったお礼をいい、その場から去った。
ビルの上には俺と伸びたおっさんたちが取り残されただけだった。
いやぁ・・・忙しくてなかなか下書きすらできないんで・・・;
更新不安定気味です^^;




