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区画説明

 ジェザスト王国。

 それが主人公真崎詩織の生活する舞台。

 ほぼ鎖国状態のこの国は大きく7の区画に分かれている。

 王城のある首都と五公と言われる公爵家の統治する区画。

 そして『滞納者矯正特区』である。

『滞納者矯正特区』は職員にはただ『矯正特区』と呼ばれる。

 それは『滞納者』用のエリアとより深部に存在する『犯罪者矯正特区』をも指して言うからである。


 設定を開示するならば


 ゲイト

 ジェザスト王国首都

 王宮とそれに連なる城下町である。王室学院はこの区画に。


 ハステュール

 空港とその他商業地区の集中区画

 五公家のひとつハストック家が主に管理する。外国人学校はこの区画に。


 サティ

 軍基地の街

 軍用空港もある。

 五公家のひとつサースティ家が主なる管理を取りしきってる。軍学校はこの区画に。


 エンドラ

 医療・研究都市

 五公家のひとつオウエン家が管理している都市。この区画には高等学習学院。将来の研究者教育機関がある。


 グナムク

 都心から離れた霊園

 そして特異者専門の学園がある。

 五公家のひとつグランデュール家が学長と祭司長を務めている。


 ディスクル

 生産区画。

 五公家のひとつ成川家が管理。生産課を通して作物を国内に回している。

 その農場を見たものはほぼいない。


 そして所在が伏せられた場所『矯正特区』

 五公家が管理しているとも表に出ることない裏の公家が管理しているとも噂されている。


 本来ならば立ち入ることのないはずだった『矯正特区』

 詩織にあてがわれた部屋は五階建ての集合住宅の一室。

 シンプルなワンルーム。

 冷蔵庫と流しとコンロと言う最低限しかないキッチンスペース。

 バスとトイレは別。そして部屋に置かれたカードリーダー。

 『矯正特区』管理官の説明を受け、どこか荒廃した風情のある町を歩き、案内された二週間暮らす部屋。

 部屋の中を確認した詩織はバスタオルとタオルケット着替えかばん支給品を全部使って寝床を作る。

 詩織が一番最初にノートにメモしたことは『せめて毛布が欲しい』だった。

 非常食を一口齧り、その味気なさに眉を顰めつつ、カードリーダーを引き寄せIDカードをかざす。

 モニターに表示されるのはまず支給されている生活費。


 『バオル』『ターム』『レダン』『クル』『スン』


 それぞれの単位の前に三千と表示されている。

 詩織がいる拠点ここは『バオル・エリア』であり、使用通貨単位が『バオル』になる。

 拠点となるエリアによって通貨単位が異なるのは住民管理の為であり、コミュニケーションを苦手とする『滞納者』が他の町に訪れるおりにより、コミュニケーション確立を上げるための処置の一環である。

 不愉快そうに最低限のキッチンに置かれていた水色のプラスチックカップに入れた水道水を一口含む。

 カーテンすら掛かっていない窓から空を見る。

 ここに詩織を知るものは誰もおらず、ココにいる詩織はいまや二週間と言う期限付きであるといえど、扱いは『滞納者』

 『税務官(見習)』と知られることなく生活し、改善点を見つけることこそが課題なのだ。


 タオルケットを体に巻きつけ、こぶしを握る。


「頑張らなきゃ」


 少女の意気込みを聞いたものはいなかった。




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