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33話 テニス

シュウさん(以下、し)「打算のサブタイトルを付け終わりました!」


山田さん(以下、山)「ご苦労!」


し「では、マイクラしてきます!」


山「ダメだ!」


し「えっ……じゃあBF4してきます!」


山「アホか!」


し「あれもだめこれもだめ。じゃあどれならいいのさ」


山「おい。昨日職場で『いやぁ今書いてる連載のやつが盛り上がってきちゃってー』って話してたのどこのどいつだよ」


し「どいつだよ!」


山「お前だよ!」


し「グーテンダーク!」


山「国じゃねぇよ!」


し「いや、確かにマスク(笑)は盛り上がってきた」


山「(仮)な。なんで自嘲してんの?」


し「最初はわけわからず展開も早すぎて途中なんか内容がペラッペラだけど、あーゆー王道ものは書いてて楽しい。需要があるのかどうかはわからんけど」


山「なんで? 大好きなアクセス解析ページとかは見てないの?」


し「最近悟ったんだよね。見ても変わらないって」


山「まぁたしかに。毎日見たからって数字が激変してるわけもなければ、急にランキング入りとかするわけでもないもんね」


し「そうなのだよ。だからポイントとかアクセス数とか見るのやめた」


山「それがいいよ。無駄なことはしないほうがいい」


し「だよね。白石も無駄のないテニスをしてるんだし、僕も無駄のない小説を書こう」


山「その前に面白い小説を書こうなー」


し「ですよねー。で、打算のサブタイトルを付けてきました」


山「要望でもあったの?」


し「いや、僕自身が振り返るためにつけただけ。でも結果、目次で見やすくなった」


山「それはよかった」


し「まぁこの話はもういいや」


山「早っ!」


し「何言おうか忘れたわ。話題を変えます」


山「ハッ。どうぞ」


し「職場の人の彼女がさ、今テニミュにハマってるらしいの。二週目のやつ」


山「おー。なんか懐かしいね」


し「一周目は僕も全部DVDで見たし、立海超好きだったからハマる気持ちもわかるんだ」


山「でも二週目見てないじゃん」


し「気持ちはわかるだけ。二週目はなんか媚びてて苦手」


山「これだから……。まぁいいや。で?」


し「職場の人、彼女に『私テニミュ観に行ってるの!』って言われてないんだって」


山「え? つまり隠してるってこと?」


し「そゆこと。友達と旅行行くって言って地方の公演とか観に行って、帰ってきたらおみやげをくれるんだって」


山「なんでその人は知ってるの?」


し「地味に知りたがり屋だから、付き合う前にいろいろと素性調査みたいのを自分でしてみたんだって。そしたらツイッターのアカウントから飛んでたら、別アカウントでそのテニミュの俳優さんの大好き垢が見つかったんだってさ」


山「こえぇ」


し「その人はオタクじゃないんだけど、僕の影響もあってか、全然オタクに偏見はもってないらしいの。むしろ自分が知らない世界だからもっと知りたいって言ってるくらい」


山「良い人だね」


し「でも彼女との仲をこじらせなくないから聞かないんだって。ただそのアカウントを見守ってるんだってさ」


山「へー。世の中いろいろあるんだねぇ」


し「それを聞いて、僕はすぐ聞いちゃうなーって思った」


山「嫌なやつだなー」


し「なんでさ。そういうのは隠さずに前面に出してほしいタイプだもん。他人の趣味に関しては何も言わないよ?」


山「でも自分の趣味には付き合ってほしい模様」


し「だから彼女できないんだよ」


山「自分で言うな。他にももっと理由あるだろうが」


し「でも彼氏に隠してまでテニミュ好きってどうなんだろうね? あ、もちろん軽蔑とかじゃなくて辛くないのかなって意味ね」


山「んーどうなんだろ」


し「僕なんかはさ、初対面の人に『僕はオタクです』って公言しちゃってるわけだから、そうやって隠す人の気持ちってよくわかんないんだよね」


山「いくら好きでも、私は自分の趣味を隠すような人と付き合えないかな。隠す通すくらいなら趣味とは言えないと思うし」


し「だよねー。もっと胸張って言えばいいのにね」


山「ね。胸と言えば、昨日セクハラしたと聞いて」


し「あれはセクハラじゃない。あらかじめ『セクハラになるかもしれないんだけど聞いていい?』って聞いて了承貰ったもん」


山「だからって『胸元からブラジャー見えてるんだけど』って聞くのはセクハラだと思います」


し「えー……じゃあなんて言って聞けばいいのさ」


山「普通は見て見ぬふりじゃない?」


し「じゃあこの間のカバンを肩にかけてて、そのカバンにスカートの裾が引っかかってパンツが丸見えになってた人に『パンツ見えてますよ』って言ったのもセクハラってこと?」


山「えっ!? そんなこと言ったの!?」


し「そりゃ言うでしょ。そのまま丸出しで帰って、帰ってから後悔するよりも、見ず知らずの僕に言われてその時だけ恥をかくほうが全然良いでしょ」


山「もっと言い方ってもんがあるでしょうが」


し「なんて?」


山「例えば声かけてスカートを指さすとか、喋らずに伝える方法なんていっぱいあるでしょ」


し「あー無言で言うのが正しいのか」


山「これだからイカ臭いやつは……」


し「これはセブンイレブンの辛口あたりめの匂いですー」


山「そうやってまた変なもの買ってきて……どうせなんかに影響されたんでしょ?」


し「スカテかな?」


山「かなりスカテだね」



おしまい

※スカテ

skate3の実況動画を上げているシモエルさんネタ。

野生のデバッカーの称号をほしいままにしている伝説のスカテ職人。

辛口あたりめはシモエルさんの好物。

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