30話 完結
シュウさん(以下、し)「やりました(加賀さん風)」
山田さん(以下、山)「おめでとうございました」
し「久々に完結をした気がする」
山「あー食パン先生?」
し「えっ? なんのおめでとうだったわけ?」
山「適当に言ってみただけ」
し「ひどい」
山「完結したわけだけど、感想をばどうぞ」
し「書いてて楽しかったです」
山「小学生並みの感想をありがとう」
し「ひどい」
山「それはそうと、思った以上に人気でなかったね。あんなに読み返してはニヤニヤ笑ってたシュウさんオススメの一作だったのにね」
し「まぁコメディじゃなかったし」
山「……(確認中)……あっ推理だコレ」
し「そうなのだよ。第一部に推理要素があったから推理で通してたんだけど、改めて見直してみると、完全にコメディですわ」
山「もう第一部からコメディだけどね。で、今作品ページ見てて気が付いたんだけど、初回投稿日が約二年前なんだけど」
し「知ってる。二部終了あたりから更新止まってたしね。女の子シリーズ書いてたからそっちのほうに付きっきりになっちゃってたし」
山「ふーん。まぁなんにせよ安定のジャンル詐欺だったってわけね」
し「そういうことです」
山「慣れるなよ」
し「それはそうと、食パン先生が完結したことによって、僕の脳内メモリに空きができまして、文芸部に新キャラをやっとこさ加えることができましたわー」
山「あの新入生?」
し「そうそう! ずっとやりたいと思ってた『一般人の中にガチレズを加える』をついに実現できたの!」
山「目を輝かせるな。じゃあもっと早い段階からやればよかったじゃん」
し「いや、文芸部に出そうって言うのは前から決めてたんだよね」
山「どのくらい前?」
し「……し、四月の頭くらい」
山「おい」
し「いやいや。毎日歩いて帰ってるときになんかないかなーってネタを考えながら歩いてるんだけど、ガチレズと『ただ友達として仲の良い』子っていう認識の違いを第三者視点から見たいなーって思ってたのさ。そう考えたら、ツッコミのできる主人公の綾瀬君の心の声が聞こえてきたのだよ。『これが噂の百合ってやつか』ってね」
山「不憫だなー」
し「すでに不憫なんだからいいでしょ。文芸部は綾瀬君無しでは生きていけない部活なのだよ」
山「依存しまくりじゃねぇか」
し「そんなもんだよ。ボケたい人っていうのは、ツッコミを入れてくれる人が好きなんだから。そういう意味では、文芸部に綾瀬君は必要なわけ」
山「どうなんだか……」
し「僕はね、縦とか横とかの直線的な関係よりも、円の関係のほうが小説は上手くいくと思ってるのだよ」
山「どういうことさ」
し「例えばだけど、関係性として『A→B、B→C、C→A』っていう好意の向きがあるとするじゃない? これだけで小説はこじれて面白くなるじゃん」
山「でもこれだとどこかで同性愛が発生することになんない?」
し「え……誰が恋愛って言ったの? 人間関係だよ? うわー、山田さんが普段からそういうことばっかり考えてるからそういう発想に至っちゃうんだわー。マジ引くわー」
山「ぐっ……誰の影響だと思ってるんだ……」
し「まぁいいや。続けるね。これを文芸部に当てはめると……あれ? 当てはまんないわ」
山「おいおい。全然うまい話になってないよー」
し「おっかしいなぁ……部長と香月と立花は『香月→立花、香月→部長』ってなるけど、部長と立花はそこまで依存関係にないよね。むしろ『部長→綾瀬君』っていうのは成立するか。でも『立花→部長』もありけりだよなー」
山「一人でぶつぶつ言うのやめてくれない?」
し「まぁいいや。とりあえず関係性は大事だよっていう話」
山「説得力とか皆無だったけどな」
し「細けぇこたぁいいんだよ」
山「細かくなかったよね。核心に近いものがあったよね」
し「とにかく。今まで食パン先生を読んでくれていた皆様、本当にありがとうございました。僕はあーゆー作品を書くのが好きなので、またどこかで書くかもしれませんが、それはそれでよろしくお願いします」
山「今度は推理じゃなくてコメディにしなさいよ」
し「わかんないよ? もしかしたらSFとかにするかもしれないよ?」
山「SFとか全然読んだことないくせに」
し「モーレツ宇宙海賊全話見たもん!」
山「面舵をずっと『重舵』だと思ってたやつが威張るな。『重舵=全力で船を曲げる』『取舵=流れに任せて曲がる』って思ってたもんね?」
し「や、やめてください……しんでしまいます……」
山「さっきの仕返しじゃ」
し「紅蓮の悪魔の仕業でございます」
山「急になにさ」
し「言いたかっただけ。おあとがよろしいようで」
山「よろしくねぇよ」
し「ひどい」
おしまい
『面舵』=右
『取舵』=左




