27話 更年期
シュウさん(以下、し)「はぁ……」
山田さん(以下、山)「なしたの?」
し「キルラキルの最終回見て大号泣してた」
山「あーあれね」
し「最初は『テンポ良いギャグマンガだなー。ワロスワロス』みたいな感じで見てたんだけど、最後の追い上げが半端なかったんだよー」
山「もう泣いて泣いて大変だったもんね」
し「僕ってば、寝起きで目が覚めるまでにアニメ見て、頭の覚醒を待ってることが多いんだけど、まさか朝一でボロボロに泣かされるとは思ってなかったわ」
山「最近泣きすぎじゃない?」
し「なんだろ。更年期かしら?」
山「もう四捨五入したら三十歳だし、涙もろくなってきたんだろうね」
し「ちょっと前だけど、献血の赤い羽根のCM見てウルッときてたからね」
山「重症だな」
し「最近だと夢見て起きたら泣いてたし、銃爽と銃爆交互に聞いて泣いたり、それこそキルラキル見て泣いたし。よく泣いてるなぁ」
山「その銃爽と銃爆ってなに?」
し「ニコニコで上がってた艦これの曲。鈴谷と熊野んの曲なんだけどすごいいい曲だよ! 熊野んのは前からあったんだけど、好評だったからって『鈴谷が拗ねちゃった』ってことで鈴谷の曲も作ったんだって!」
山「だからパソコンの壁紙を鈴熊にしてたのか。ってあの画像がそれか」
し「ピクシブから画像を頂戴しまして、それを加工して二人が並ぶように調整して、それを壁紙にしたんだけど、もう綺麗だわ。ふつくしい」
山「まぁわからん人と興味ない人がいるからこれはこのへんでな」
し「はいさい」
山「で、それは更年期じゃなくてストレスじゃない?」
し「ん? 何が?」
山「泣きすぎっていうやつ。さっき調べてみたらさ、夢占いで『泣く』っていうのはストレスの象徴ですー的なこと書いてあったからさ」
し「マジでか。ストレスたまってんのかなぁ?」
山「私に聞かれても……私はシュウさんじゃないし」
し「まぁ更年期でしょう。そんなにストレスたまってないし」
山「いや、無意識のストレスっていうのがあってだな」
し「細かいこと気にしてたら死んじゃうよ?」
山「まぁいいや。好きにしてくれ」
し「うぬ。ときに、ちょっと今考えてることがあるんだけど、手伝ってもらえはせぬか?」
山「何かね?」
し「全然大々的に動いてるわけではないから大きくは言えないんだけど、ちょいと極秘プロジェクトをだね」
山「……もしかしてまた企画でも考えてるわけ? うろな町もままなってないのに? うろなにわか勢として猛威をふるっているのに?」
し「企画は考えてないって」
山「企画『は』?」
し「いやいや。そうじゃなくて、企画じゃなくて、僕個人のやりたいことを手伝ってもらおうかと」
山「ふむ。手伝えることなら手伝ってやらんこともないけど」
し「まぁ手始めに、作品を完結させていこうかと」
山「それ、去年の暮れくらいからずっと言ってるよね」
し「今回は作品を絞っていきます」
山「ほう」
し「うろな計画の町長と文芸部、あとアニマチオンは企画作だから除くね。それ以外で、仮面と食パン先生を完結させたいのだよ」
山「ふむ。二作品だけなら問題ないじゃん。ってゆーか他の作品は?」
し「やめる。最悪消したいけど、それでも読者の人たちからしてみたら、残しておいてほしいかもしれないから一応置いておく。消されるのが嫌っていう人もいるだろうし、こんな作者の一方的な私情で消されるのも後味悪いだろうし。ってゆーか作品を消すのって嫌いだし」
山「ふーん。じゃあどうすんの? プロットとかないから、プロット的なものを考えたらいいの?」
し「僕がそのプロット通りに書けるとでも?」
山「そう言われると思ってた。じゃあ何すればいいのさ」
し「僕の代わりに次のステップの準備をしておいてほしいのだよ。つまり裏方仕事ってやつ」
山「裏方? なんだべか」
し「その内容に関してはまたあとで話すわ」
山「あーそういうことね。つまり、この場で完結させる作品を公開して、それを集中的に書いていきますよアピールをしたかったわけね」
し「そゆこと。最後にどうでもいい話していい?」
山「尺も無いから手短にね」
し「先月お金使いすぎてお金無い」
山「まぁパソコン買ったから仕方ないんじゃない?」
し「いや、それは分割で買ったんだから良いのだわさ。普段なら毎月一万ちょっとがお小遣いとして支給されるわけだけど、先月は三万半使ったんだよね」
山「ファッ!? なんでそんないつもの月の三倍も使っちゃってんの!?」
し「いやぁ、きっとコンビニで買い食いばっかりしてたせいだとは思うんだけど、好きなものを買いすぎてたせいだと思うんだよね。クラウズの画集とか小説とかお酒とか本とか」
山「思い返せば衝動買いばっかりだったもんね」
し「BF4も買ったわけだし」
山「ゲーム買っちゃうとね」
し「だから今月はお金を使うのを抑えようかと」
山「そう言いながらワインをラッパ飲みしてるやつは言うこと違うな」
し「バカッ! 余計なこと言うんじゃあない!!」
おしまい




