25話 百合
シュウさん(以下、し)「二十五話ですよ。奥さん」
山田さん(以下、山)「奥さんじゃない。山田さんだ」
し「二十五話って言ったら、三クール目ですよ。四分の三年目ですよ」
山「まぁ書き始めたのが七月だから、そう考えると結構長く続いてるねぇ。娘シリーズに次いで二番目くらいの期間じゃない?」
し「そんなわけで、ちょっと百合について語ってもいいですか?」
山「え? なんで?」
し「え? ダメ?」
山「ダメじゃないけど」
し「あのね、最近の百合って、男に媚びうりすぎだと思うの!」
山(ダメだ。始まっちゃった)
し「例えばOPで胸揺らしたり、EDでバニーとか水着とか着たりさ。あんなの百合じゃないわ! ただのエロい女の子よ!」
山「だったら見なきゃいいだろ!」
し「とはいっても、最近の百合ってそういうのが強い傾向があるから、百合好きとしてはちょっと困るんだよね。『一応見るけどあんまり……』っていうのが多い」
山「シュウさんは何から百合に目覚めたん?」
し「マリみて」
山「なんと王道な」
し「最初は『絵綺麗なラノベだな』って思って読んでたんだけど、途中からはドリルとの絡みにニヤニヤしちゃってたよね。あとは白薔薇姉妹」
山「黄色は?」
し「残念ながら体育会系には興味はありやせん」
山「なんと。つまりおしとやか系が好きだと」
し「うむ。でも見えないところでクレイジーさを出しててもいいのよ?」
山「でもエロは許さない、と」
し「別に許すとか許さないとかじゃなくて、いらないよねって話。女の子を誘惑するのにエロさで押す必要ないじゃん。そりゃ体系のコンプレックスとかから始まる百合もあるけど、それを言い始めたら同性の時点で悩めよって話」
山「そういえばシュウさんてばBLもいけるクチじゃない。BLと百合は違うわけ?」
し「僕の中ではあんまり変わんないかな。同性愛者から迫られて、自分の気持ちに気づいた主人公が『あれ? 俺(私)ってソッチ系だったの?』って悩む姿がたまらん。そしてそれを優しく受け止める相手ならなお良し」
山「そういうシュウさんは同性愛者なの? ホモなの?」
し「いや、多分普通の人間かと」
山「多分?」
し「きっと男から迫られても、付き合うだけなら何ともないかと」
山「おぉ」
し「友達以上の関係になるだけでしょ? でもキスとかそう言ったのはできないかな」
山「なんでさ。付き合うんだから別にそこまでしたっていいと思いますー」
し「んー、僕、あんまり人に触るの苦手なんだよね」
山「触られるのは?」
し「服越しとかなら大丈夫。だから握手とかもちょっと苦手。仕事とかならなんとか我慢できるけど、プライベートでそれはちょっと笑ってごまかすタイプの人間です」
山「でもでも、彼女とかいたわけじゃん? そーゆーときはどうしてたのさ」
し「あ、僕、彼女にはめっちゃベタベタするんですわ」
山「なんじゃそりゃ」
し「彼女にするってことは、そこらへんの苦手を越えた存在なわけであってですね」
山「あーはいはい。わかったわかった」
し「なんなんだろうね。これ、誰に言っても理解されないんだよね。潔癖症なのかしら?」
山「しらんがな」
し「だから話戻るけど、『多分』になる」
山「それなら異性との愛だって『多分』になるじゃん」
し「まぁね。そうともいうかな。もう自分でもよくわかんないや」
山「はいはい。百合の話はもういいのかい?」
し「なんかもういいや。尺もそんなにないし」
山「他になんか話すことあるの?」
し「んー……あ、一つだけ簡単に」
山「どうぞー」
し「僕の小説、会話文と地の文の間に改行を挟んでたり、改行直後の段落を一ます空けてなかったりと、小説の文法として変なところがあるけど、これは意図的にこうしてるんだわさ」
山「なんで? 小説っぽくするのが小説でしょ?」
し「そりゃあ紙媒体なら縦書きで読むときに違和感はあるだろうけど、ここは横書きだし、なにより読みやすさ重視にしてるから、こうやってちょっと変えたほうが読みやすいと思うんだよね」
山「見栄えとかルールじゃなくて、読みやすさ重視ね」
し「毎日投稿とかしてると、どうしても空いた時間に読まれることが多いわけじゃない? だからその少し空いた時間に簡単に読みやすい文章を書いた結果、会話文の前に改行を挟んだり、段落の空白を入れてなかったりしてるわけ。個人的にこっちのほうが読みやすいってだけで、個人差はあるけどね」
山「こうやって読者のことを思ってるアピールか」
し「どいひー! ちゃんと読者のことを考えての結果なのに!」
山「じゃあ一作品に絞って毎日投稿しろよ」
し「……そ、それはムズイ」
山「なんでやねん」
し「……禁則事項です☆」
山「古い」
おしまい。




