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23話 再開

シュウさん(以下、し)「……カチ……カチカチ……」


山田さん(以下、山)「……」


し「カチカチ……」


山「……ねえ」


し「んー……?」


山「小説書かないの?」


し「んー……」


山「……ちょっと、聞いてんの?」


し「んー……聞いてる聞いてる」


山「てめぇはあたしを怒らせた」


し「んー……ん?」


山「こうしてやる! ドラァ!」


し「あっ! バカ!」


山田、ワイヤレスマウスのUSBでつながってる部分を抜くという行動に出る。

説明しよう。

この部分を抜くと、マウスが動かなくなってしまうのだ!


し「ちょっと! 洞窟探検中にそれはダメだって!」


山「うっさい! ダイヤピッケルロストしてしまえ!」


し「それよりもこの露西亜人形が持ってるダイヤ20個のほうがロストしたら大変なんだって!」


山「そんなMODに頼ってるからクズになってしまうんだ! 男ならバニラで楽しめ! そしてダイヤロストしろ!」


し「やめてって! そういうフラグ立てないでよねー!」


シュウ、冷静にEscボタンを押してポーズをし、その間にマウスのUSBのやつを差し直す。

説明しよう。

Escボタン(キーボード右上)を押すと、マイクラ内の時が止まってポーズ画面になるのだ!


山「ちっ……」


し「ちっ……じゃないよ! 動画じゃないんだからそーゆーのいらないから! マグマダイバーになんかならないから!」


山「人の話を無視するからだ」


し「ゲームしてるときには話しかけないでって言ってるでしょうに」


山「でもしゃべりながらでもできるでしょうに」


し「できるけど、洞窟内は神経使うんだから勘弁してください。今、風車式ブランチマイニングを試してたところなんだから」


山「完全に方向音痴の人のパクリじゃん。角っこぶち抜いてるし」


し「パクリじゃない。オマージュだ。リスペクトだ」


山「そうやって露西亜人形に先行させて、アイテム取らせながら暗くなったら松明置くようにして、そこまで効率重視が楽しいわけ?」


し「せっかくMOD入れれたんだから、有効に楽しみたいんだもん。これは効率重視じゃなくて、有効活用なのー」


山「はいはい。どうでもいいけどさ、露西亜人形のアイテムをさっさと拠点のチェストに入れたほうがいいんじゃ」


し・山「あ」


説明しよう。

目の前の石を掘ったところ、そこの横穴からマグマが垂れ流れてきて、露西亜人形がマグマダイバーとなって、アイテムを全ロストしてしまったのだ!

つまり、希少価値で有名なダイヤモンド20個が全ロストしてしまったのだ!


し「うそぉーん……」


山「あー……ドンマイ」


し「うわー。超やる気なくなったわー」


山「マジか。じゃあ小説書こうぜ。これから毎日小説書こうぜ!」


し「小説なんて書いてる場合か! わかるように説明しろ。何でもするからダイヤ返してよー!」


山「イラッ☆」


し「ん? ランカかな?」


山「シュウさん」


し「ん?」


山「今、何でもするって言ったよね?」


し「え?」


山「ダイヤくれるなら何でもするって言ったよね?」


し「そりゃあダイヤくれるなら嬉しいけど……くれるの?」


山「いいよ。集めといてあげるよ」


し「マジでか!」


山「そのかわり、毎日更新、再開してね」


し「……え?」


山「何でもするって言ったじゃん」


し「いやいや。もうちょっとこの高スペックノートパソコンで遊びたいです」


山「ダメです。そろそろちゃんと小説書いてください。いや、書きなさい」


し「でもスランプで全然ネタ思いつかないし」


山「……うるせぇな」


し「!?」


山「いいから三題噺でも短編でもいいから書けよ」


し「や、山田さん?」


山「去年の今頃は毎日更新してたんだろ? その前の年もその前の前の年も毎日更新してたんだろ? じゃあ余裕じゃん」


し「でも単純計算で千話は更新してることになってまして……」


山「なんだって?」


し「いえ、なんでもないです」


山「毎日更新した分だけダイヤをくれてやるよ」


し「マジで!?」(じゃあ一週間くらい毎日更新して、ピッケル二個分とスコップ一個分のダイヤを貰おう)


山「たーだし! 二ヶ月単位な」


し「なんですと!?」


山「当たり前だろ。もしもマイクラを隠れてやったり毎日更新を途切れさせたりでもしたら、今作ってるワールドデータを削除してやるからな」


し「ファッ!?」


山「当たり前だろ。ダイヤをもらっていいのは、ワールドを消されてもいい覚悟があるやつだけだ」


し「何その歪んだ記憶!」


山「じゃかあしぃ!」


し「ヒィッ!」


山「あれだからな。ピクシブに投稿してる遊戯王5D'sの二次創作はダメだからな」


し「なんでさ! あれも小説じゃん!」


山「これは小説家になろうでの毎日更新だ。たいしてまともに書いてないくせに二次創作だなんて、コミケでやってろ!」


し「行けないからピクシブで書いてんでしょ!」


山「……まぁある意味正解か」


し「せやろ?」


山「ドヤ顔やめろ。拠点の屋根の上に匠のスポーンエッグが入ったディスペンサーとクロック回路置いておくぞ。ちゃんとプレイを始めた瞬間からカシャカシャ出るように設定しておいてやるからな」


し「やめろ」


山「まぁとにかく。私はムカ着火ファイヤーくらいまで怒ってる。だからそろそろ小説書け」


し「そこまで怒ってるならがんばらなくもないけど……」


山「これは私とシュウさんの平和協定でもあるんだよ」


し「そんなに大事(おおごと)?」


山「大事のほうがやる気出るだろ。ちゃんと活動報告とツイッターで宣言しておいたから。もう逃げられないぞ」


し「えっ? ……カチ……あっ! ほんとだ! 先手を打たれてる!」


山「フフフ。策士は常に先を読んでおかないとね。同盟の本当の目的が見えていないと、私には勝てないよ」


し「どこの李朴だ。まぁ『シュウさんと山田さん同盟』、別名『打算同盟』にとっては、平和が絶対条件みたいなもんだもんね」


山「とりあえず、スタートの今日はこれで勘弁してあげるよ。でも明日からはちゃんと書けよ?」


し「はいさい。が、頑張ります」


山「素直でよろしい」


し「じゃあちょっとマイクラしてから書くわ」


山「おい」




おしまい

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