19話 結婚
山田さん(以下、山)「何してんの?」
シュウさん(以下、し)「ん? 小説書こうかと思ってパソコンつけたのはいいんだけど、結局書く気が起きなくてニコニコ動画見てた」
山「ダメじゃん」
し「一応書きたい話とかはあるんだよ。でもこのネタを使おうとすると、今の連載だとバッドエンドにしかならないし、また新しい連載始めたところで途中で更新止まるのがオチだろうからさ」
山「執筆中小説とかも結構たまってきたもんね。アレどうするの?」
し「どうしようかね。クリスマス回とかお正月回とかも考えてるんだけど、ほとんどボツか書きかけで止まってるよね」
山「ダメダメじゃないの」
し「なんだろうね」
山「悩み事?」
し「……」
山「……な、なにさ。そんな驚いた顔して」
し「いや、山田さんが優しいなんて、明日猛吹雪なのかしらって思って」
山「心配した私がバカみたいだ。もういい。勝手にヘコんでろ」
し「すんませんでしたー。でも悩み事っていうわけじゃないんだけど、最近楽しくないなーって思って」
山「それいっつも言ってるよね。結局は自分から動かないから楽しいことはやってこないんだってば。自己責任自己責任」
し「わかってるんだけどさ。でもあれこれやってみても、なんかこれじゃない感が半端ないんだよね。こういうのってどうなんだろ」
山「胸にぽっかりと穴があいてしまったような感じ?」
し「フラれたみたいに言わないでよ」
山「まず告白しないとな」
し「その前に相手を見つけないとな。別に恋がしたいわけじゃないんだよね。あ、昨日もさ、友達と飲んでたんだけどさ、この歳になると、普通に付き合うっていうのができないよねーって話してたんだよ」
山「まぁ26でしょ? 結婚してる人の話とか聞くもんね」
し「そうそれ。僕ってば、全然結婚願望とかないし、むしろ一人の時間の方が好きなんだけど、それでもちょっと焦っちゃうよね。年齢的に背中を押されまくってる感じ。悪い意味でね」
山「最近読んだ小説でも主人公の書店員の女の人が26歳だったけどさ、同年代であそこまで結婚について悩んでる人なんて見たことないもんね。完全に30代の人の考え方だよなーって思っちゃったもん」
し「結局は恋愛小説と現実は違うんだよね。そして自分の周りの人達と世間が想像してる人達っていうのは、若干なりともズレがあるんだよね。理想と現実の差ってやつね。僕だって、『付き合う』って対象としては女の人を見るかもしれないけど、『結婚相手』としては全然見れないもん。こんな人と結婚したいっていう人はいないし」
山「その友達も言ってたけど、『遊びにくい』ってことでしょ?」
し「まさにそれ。気軽に交際するだけなら女友達でいいもん。相手に『この歳で振られた。捨てられた』なんて思われでもしたらどうしようもないもんね。とりあえず付き合ってみるとかはもうできない歳だわ」
山「完全にイケメンのセリフだよね」
し「で、話は戻るんだけどさ。気分転換に洋画を何本か借りてみたわけ」
山「定期的になんかかんか見てるよね」
し「基本アクションばっかりだけどね。そんでシュワちゃんの映画も借りたわけさ。それが面白くて面白くて!」
山「あーツイッターで言ってたやつね」
し「『ラストスタンド』っていう映画なんだけど、久しぶりに人にオススメしたい映画を見たわーって思った」
山「どんな話?」
し「LAで活躍してたシュワちゃんが田舎の保安官として勤務してるわけ。で、そこに脱獄犯が向かっているっていう知らせを聞くのよ。その脱獄犯を逃がすために準備をしてた連中に、副保安官の一人がやられちゃって、シュワちゃんとほかの副保安官とで弔い合戦からの脱獄犯を捕獲するために頑張るお話」
山「わかりにくいなオイ」
し「だって言い過ぎたらネタバレになっちゃうじゃん!」
山「ってゆーか、これ、活動報告でやれよ」
し|(聞いたの山田さんじゃん)
おしまい
ザ・ダイレクトマーケティング!




