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11話 クレーム

割と真面目な話になっちゃいました。ごめんなさい。

シュウさん(以下、し)「ぷんすか」


山田さん(以下、山)「えっ、また怒ってんの?」


し「ぷんすかぷんすか」


山「ふむふむ」


し「ぷんぷんぷんぷん」


山「ふんふん」


し「ぷんぷーんぷんすかー」


山「昨日食べたシュークリームにわさびが入ってたのか。そりゃあ抹茶かと思ってたらわさびでしたーっていうのは怒っていいと思うよ」


し「全然ちがーう!」


山「あれでわかったらポケモンマスターになれるわ」


し「ぷんすかーん」


山「やめぇい。で、なした?」


し「シュウさんは思うわけですよ。接客というのは、お店の顔であって、一番大事な商品だと思うんですよ」


山「せやね」


し「だって極端な話だけど、どんなにボロボロで今にも崩れそうな外見のお店で、しかも商品が全然並んでなくても、店員さんがとても素晴らしい接客をすれば、『また来てみようかな』とか『商品はなかった。仕方ないや』って思えるじゃん。でもすごい綺麗で商品も大量にあったとしても、店員がそのへんで無愛想な顔で寝転がってたら、『なんだこの店は』とか『こんな店で商品を買う気がしない』ってなるじゃん」


山「つまり店員さんの接客しだいで店の印象も変わるってことか」


し「そうそう」


山「ということは、シュウは後者のお店に入ったってこと?」


し「まぁそういうことよ」


山「どれ。聞こうか」


し「いいの?」


山「これを機会に思い当たることがあった人の接客が治るかもしれないし。他人の振り見てなんとやらってやつ」


し「ではご清聴ください。(山田さんが優しい。なんかキモイ)」


山「パチパチ。(こいつ今絶対殴りたくなるようなこと考えてた)」


し「昨日の帰りにさ、某コンビニに入ったわけよ。日付が変わるか変わらないかの時間だったの。で、僕が入った段階で、店員が男女二人いて何やら商品の品出しをしてたんですよ。百歩譲っていらっしゃいませがないのはいいとするよ」


山「コンビニってそーゆーもんだよね」


し「で、大好きなシュークリーム的な甘いものを手にとって、喉が渇いてたからヘルシアコーヒーを持ってレジに行きました」


山「買う内容が矛盾したものじゃないかい? ダイエットするなら甘いもの食べるなよ」


し「清聴してなさい」


山「さーせん」


し「それでレジに持っていきました。まぁ品出ししてるからレジにはいないわな。僕はそんなのはコンビニでは日常茶飯事だと思ってるから、すみませーんってそのへんで品出ししてる二人に向かって言いましたよ。そしたら男のほうはガン無視。女のほうが『はぁ』ってため息ついてゆっくりとこちらに歩いてくるではないですか。この時点で僕は4割方怒ってました」


山「なんじゃそりゃ」


し「それでダラダラってレジに入って、いらっしゃいませもお待たせしましたもなくレジ打ち。そんで一番さいしょに発した言葉が『カードはありますか?』だったよ。イラッとしたから持ってたけど『ありません』って答えて、金額見て小銭をじゃらじゃらって置きました。そしたら小銭を数えるために、袋に入れてた商品を放して袋ごとドサって倒して小銭を数え始めました。そこでシュウさんブチギレ。自分で袋に商品を入れ直して、確実にピッタリだった小銭を数えている店員を無視してお店を出ました。おしまい」


山「えっ? 妄想の話でしょ? フィクションでしょ?」


し「フィクションならどれだけ良かったことか。ちゃんと昨日…今日の夜中の0時の話だわよ。コンビニ名は伏せるけどさ、そこのコンビニのスイーツが好きだし、深夜帯でも品揃えいいからよく行ってたのにさ、こーゆーことされたらもう絶対に行かないよね」」


山「マジか。今時そんなコンビニ…ってゆーか接客するお店あるんだね」


し「今までいろいろ接客業してきたけどさ、今まででスタッフ側としても客側としても最低な接客だったと思うよ。仏の僕が怒るんだもん」


山「まぁ短気だけどね」


し「お客としてはわりかし緩い方だと思うけどね。たいていのミスは見逃すし、髪の毛とか料理に入ってても、冗談っぽく店員さんに『さっき髪の毛入ってましたわー。だからお水ください』っていうレベルだもん」


山「じゃあ今回はよっぽどだったと」


し「多分客としてキレたのは初めてかもしれん。さっきまでお客様センターみたいな問い合わせフォーム開いて、送ろうか送らないでおこうか迷ってたからね」


山「送っちゃえばいいのに」


し「やっぱそうなのかな? お店のためになるだろうし、大手のコンビニだから今後の育成に関わってくるもんなのかなぁ?」


山「そりゃそうだよ。じゃないとそんなフォーム作らないだろうし」


し「うーん…あんまり文句とか言うの好きじゃないんだよね。言われた方も得しないじゃん」


山「そーなの? でも送らないと何も変わらないよ? こんなところで愚痴っててもその店員が働いてるっていうのは変わらないし、また第二第三の被害者が出てくるんだよ? そう考えたら送るのはお店のためになるしお店側の得になるんでない?」


し「そーか。言われてみたらそうかもな。僕はそんな店員がいる店は潰れてしまえばいいって思って、何も言わないでお客さんが自然といなくなっていって、売上不足のまま潰れてしまえばいいって思うから何も言わないんだよね」


山「それはそれでひでぇな」


し「ひどくないって。だって気づかないお店が悪いんだし、注意しないお店が悪いんだよ? だったらその上司にも先輩にも勤務体系にも問題があるってことじゃん。その問題にすら気づかないようなお店は潰れたほうが会社のためだし、嫌な思いしてまで街中のコンビニに行きたくないもん。コンビニなんて今時たくさんあるしね」


山「めっちゃ怒ってるじゃん」


し「言いたいことがありすぎて困るなり」


山「ダメです。それはいけない考えです」


し「うわっ。長い。めっちゃ長いじゃん。こーゆー話をしだすと止まらない自分を許してください」


山「周りにいないもんね。最終的に『まぁ仕方ないさ』で終わっちゃうもんね」


し「せっかく時間とって話してるのに、こんなクソみたいな真面目な話するくらいだったら、下ネタとか言い合ってゲラゲラ笑ってたほうが楽しいもんね」


山「それもどうかと…」


し「えっ?」


おしまい

ネタがない・・・だと?


このあとお客様なんちゃらフォームみたいなところに送らせていただきました。

これであの店が潰れるか店員が消えたら考える。

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