10話 かんこ〇
山田さん(以下、山)「シュウ? 何してんの?」
シュウさん(以下、し)「ちょっと待ってて」
山「?」
し「……」
山「……」
し「……ガビーン」
山「? なした?」
し「瑞鳳が死んだ。このひとでなし!!」
山「は? 誰?」
し「祥鳳型2番艦軽空母の瑞鳳だよ! なんでみんなして集中攻撃してくるのさ! だいたいこの陣形ってなに!? 意味わかんないんだけど!」
山「まるで意味がわからんぞ。こっちにもわかるように説明しろ」
し「世界を守るためです」
山「はいはい。とりあえずその戦艦図鑑っていうやつを見ながら知ったような口ぶりで話すのはやめような」
し「ぐぬぬ…人の無知を晒すとは、なかなかやりおる…」
山「なんとでも呼ぶがいいさ。で、それ何?」
し「これ? 戦艦これくしょんっていうゲーム」
山「なんだゲームか」
し「ピクシブでやたらと絵が書かれてたし、ツイッターでも有名人さんたちがやってるみたいだったから、僕も有名人の端くれとして嗜んでおこうかと思いまして」
山「ただ影響されただけじゃんね」
し「でもこれが思った以上に面白くてさ、天龍ちゃんが可愛いのです」
山「あー? どれどれ……あれ? こーゆー子タイプだったの?」
し「きっとデレると素晴らしいですぜ」
山「こーゆー子に限ってデレないんだって」
し「これだから2次元は良いのだよ」
山「想像力が膨らむのもいいけど、ちゃんと3次元もみないとダメじゃね?」
し「見てるけど、2次元かわいーやったー、ってなっちゃうんだよね」
山「そりゃ手遅れだ」
し「まぁいいじゃないの。今年はそーゆー年なんだし」
山「はいはい。今年、旅行行きたいとか言ってなかった? 行くの?」
し「うん。多分ポケモン発売したあとくらいに行くと思われ」
山「10月か」
し「じゃないと暑いしね。9月くらいでもいいんだけど、せっかくなら紅葉シーズンに京都に行きたい」
山「全然紅葉とか興味ないくせにー」
し「あるってば。街の雰囲気が一気に変わるじゃないですかー」
山「どうせそんなに見ないんだしいいじゃん。東京駅は? 駅見てみたいって言ってたじゃん」
し「そうなんだよね。だから飛行機で東京まで行って、東京から新幹線に乗るっていうルートをしてみようかと」
山「おー。行動派だねぇ」
し「初めての移動手段だから超怖いけどね。新幹線初めてだし」
山「時間配分とか大丈夫なの?」
し「新幹線は飛行機と違って20分前とかに行かなくても大丈夫なんだってさ。だから大丈夫じゃない?」
山「どこらへんで判断してるのさ。まぁいいならいいけどね」
し「いつも思うんだけどさ、京都って何見たらいいんだろ」
山「は?」
し「いやさ、京都といえば古き良き日本の文化で、神社とかお寺が多いわけじゃないですか。でも他にも色々とあるわけで、それこそ紅葉だったり景色だったりさ」
山「清水寺とか行けばいいんじゃないの?」
し「それは『北海道に来たら時計台でも見れば?』って言ってるのと同じだよ」
山「時計台の残念さは異常」
し「はげど。でもその残念さを見るために各地から旅行客が来てると考えれば、逆に納得」
山「せやな。ってことは、京都じゃなくてもいいってこと?」
し「そんなことはないのだよ。ぼっちくんの修学旅行編の取材がメインなので、スマホで写真をバシバシ取りに行くのが目的です」
山「デジカメ買えよ」
し「デジカメからツイッターにアップできるなら買ってるです」
山「自分の作品の聖地巡礼が好きってどんだけナルシストなの?」
し「いいじゃん。自分の作品は全部好きだもん。そのくらいナルシストじゃないとニヤニヤしながら書けませんて」
山「わかった。わかったからその気持ち悪い顔を近づけんな!」
し「ひどいです。シュウさんは傷つきました」
山「わかった。じゃあ今回のオチはシュウに任せよう」
し「え?」
山「さぁどうぞ!」
し「えっと…シュウさんのことは嫌いになっても、小説のことは嫌いにならないでください!!」
山「(…パクリか)」
おしまい
小ネタが艦これに染まってますが遊戯王ネタもキチンと(ry




