尾久の秘密?
またか………
また目の前が真っ暗なのに重さを感じる
しかし、それに加えて自分の顔の周りの空気が生暖かい
まるで誰かに顔を近づかれているような…?
「う…ん………?」
「んーーーーー………///」
「のあーーーーーー!!?」
ガバッ
「きゃあっ!」
俺は慌てて身体を持ち上げた
「な、ななななな…何やってんだ!!///」
「お、おはようございます///お、お目覚めのキスを…///」
「なんでキスするんだよ!」
「昨日、デイープキスしたいって言ったじゃないですか///」
「俺はデイープキスのデの字も言っとらん!!」
まったく…いきなり朝からキスをするなんて………ちょっとドキドキしたじゃないか
「と、とにかく朝食が出来たので、早く降りてきてくださいね」
ガチャ…バタン
雪未は部屋を出ていった
やれやれ、毎日こんな目に遭ってツッコミするなんて、たまったもんではないな
それにしても………雪未ってあんなスキンシップする方だったっけ?
昔から一緒にいるけど、ベタベタくっつく方ではなかったような気がするけど。
「裕吾~、早く食べないと遅刻だよ~」
「今行くって」
ま、いいか
~~~~~~~~~~
テクテク
「いてて…」
「ほぇ?どうしたの裕吾?」
「昨日、クラスの連中に攻撃されて腰が痛くてな」
「大丈夫?」
「まぁ…でも、キン肉バスターは腰に効いたな」
「キン肉バスター!?」
「おはー。小岩、雪ちゃん」
「おはよう尾久」
「おはよう沙紀ちゃん」
後ろから尾久がやってきた
「朝から小岩と雪ちゃんは面白かったねぇww」
「は?」
「朝、雪ちゃんはベッドでキスしようとしてたよね」
「なっ………///」
なんで知ってんの!?
「むふふ…私の情報収集能力をナメてはいけないよww」
「お前…どこから見ていた?」
「どこからでしょーか?ww」
コイツは何者なんだ?
~~~~~~~~~~
昼休み
「そういえば、今日から仮入部期間じゃないか?」
「あぁ…そういえばそうか」
そう、うちの高校では学校が広い分、部活も盛んである
確か今週いっぱいは仮入部が出来るようだ
「雪未はどこか部活に入るのか?」
「私は…家事とかあるし、やらないかも…」
「やっぱそうか」
「というか…小岩は城崎っちゃんに家事やらせてんの?」
小月が聞いてきた
「ん、まぁな。母さんが仕事で遅いし、雪未がよく作ってくれてんだ」
「なるほどじゃあ、小岩は城崎っちゃんを裸エプロンにしているわけだ」
「なんで!?」
「ははは、裸エプロンですか!?そんな…なんて破廉恥なんですか裕吾!」
「俺かい!!」
「小岩裕吾(仮)、専属メイドに裸エプロンを強要。いやがるメイドを脅すww」
「そのメモ帳破るぞ貴様」
「で、でも…ご主人様の命令に従うのがメイドの役目…たとえ破廉恥なお仕事でも成し遂げてみせます!!///」
「成し遂げなくていいから!!誤解が拡大していくだけだから!!」
ハアハア…
コイツは家にいるより暴走するから困る…疲れるわ(汗)
「でも、小岩ん家ってお父さんとかいないのか?」
「あぁ…父さんはシンガポールに単身赴任中でな。母さんも仕事で忙しいから、身の回り係が欲しいと言って」
「それで城崎っちゃんを雇ったわけか」
「あぁ。でもいまだに幼なじみを雇ったのか納得しないけどな」
「じゃあ小岩は違う娘を雇いたかったの?」
「ま、ちょっとは…」
幼なじみだと近い分、緊張するしな
「じゃあ小岩は知らない女の子を襲いたいんだね」
「違うわ!!なんでそうなるんだよ!!」
「そんな…私じゃ不満だと言うの!?」
「不満とかじゃなくて、俺は女の子を襲う趣味はねえって言ってんだよ!!」
「そうなの?なんだ…つまんないの」
「俺を変態扱いしといて、つまんないって…(汗)」
「それにしても尾久の情報力はスゴいよな。小岩がメイドを飼っている事をいち早く嗅ぎつけたのも尾久だし」
「飼ってないよ?飼ってないからね?」
「ふふふ…私、中学時代は『蛇の沙紀』と呼ばれてたからね」
「蛇?」
「蛇のように早く、しつこく情報を突き止めたからそう呼ばれてたんだよ」
それって…ただの皮肉じゃねぇか?
「それにしてだ、なんで朝の出来事をお前が知っているんだよ?」
「むふふ…これも私の情報力のたまものなのよ」
「怪しい………そのメモ帳に何か書いてあんじゃないか?」
それは、いつも尾久が肌身離さず持っているメモ帳である
「どうでしょうねぇww」
「それ見せろ。俺と雪未の事が他に書いてあるに決まってる」
「やだよww」
「見せろぉ!!」
俺は尾久のメモ帳を奪い取ろうとする
ガタガタ
「こらぁ!ダメだってばぁ!(汗)」
「このやろう………っと、うわぁ!?」
「きゃあ!?」
俺と尾久はバランスを崩して、倒れ込んだ
「いてて…」
「ちょっと…小岩、近いよ///」
「え?………うっ!?///」
目の前を見ると、尾久の顔が近かった。
「その…これは不可抗力でな…///」
「ニヤリ」
え?
「午後1時30分、小岩裕吾(仮)教室で女子生徒を無理矢理押し倒した」
「あ!!てめぇ!!」
「うふふ…油断するとこういう事になるんだよ?ww」
「ちくしょう!!なんてこった!!」
「こーいーわー君ww」
ビクッ!!
「え?また…ちょっ…おm…」
ズルズル…
「また小岩連れてかれたなぁ…w」
「……………///」
「あれ?尾久どうした?顔赤いぞ」
「え?な、何でもないの///」
~~~~~~~~~~
放課後
「いたた…(汗)」
「また、キン肉バスター掛けられたの?」
「まぁな…ちょっと頭が痛いな」
とかなんとか言っている間に家に着いた。
パタ、パタ…
「それにしても尾久のヤツ、一体どこから見てたんだ」
「沙紀ちゃんってよく分からないよね」
「悪いヤツじゃないんだがな」
ガチャ…
俺は部屋を開けると
「あ」
「あ」
部屋を開けると、なぜか尾久が…
「あ、あ?」
「ヤバい!!逃げろ!!」
「待てコラァァァァァ!!」