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ソラマメニ  作者: 紅緒
3/3

会えないカレ

友達ってどこまで相談に乗ったらいいんでしょうか…;;

“ねぇ、こんなとき…リオとケイならどうする?”

親友のリオとケイ。

二人になら何でも相談できる。リオは地元の友達で、私と同じフリーター。

高校を中退して、私に一番近い状態の友達だし、ケイは専門学校のとき同じクラスでケンとも仲良しだったから、今のケンの状況を時々ケイに聞いてしまう。

ケイは今、専門学校で学んで来た食物を生かして調理師になりたいと言う。

そんな夢のあるケイがキキョウはうらやましかった。

自分も同じ学校で勉強していたのに、失恋如きで退学してしまったからだ。

そしてケイは、キキョウがケンに会いに行く姿を見るのが友達として耐えられなくなって来た。

そんな毎日が続き、キキョウははっきりと電話でケイに断言された。

「ねぇキキョウ…今日もケン君に会いにいったんだって?でもね…もう行くのはやめなよ。だって、ケン君にもいわれちゃったんでしょ?惨めだって、もう自分が小さくなっていくだけだよ!!だからキキョウはあっちゃダメなんだよ。」

そんなこと言われたって…

「私にとってこの一年間はケンと一緒にいるのが全てだった。ケイは誰ともこういう状況になったことがナイから簡単に言えるんだよ!!」

私は半分友情を捨てた。

「キキョウは…明日も会いに行くの?」

「うん。」「私は最後まで反対だよ。だって、キキョウがそれで良くても、ケン君は無理なんだから!!キキョウ、もっと前向きになってよ…空豆の授業覚えてる?空豆みたいに空に向かって伸びていったり…」

「私は…私は空豆じゃない!!そんなふうになれない!!」

「…わかった。で、でもねケン君はもう、恋愛感情残ってないんだから。それはわかってるでしょ?」

親友としての言葉。

すべてが私に重く突き刺さる。

「どうして私…うまく人を好きになれなくなったんだろう。」

翌朝、私は彼に会いに行けなかった。

“ケン君にはもう…恋愛感情残ってないんだから。”

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