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ソラマメニ  作者: 紅緒
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寂しいトキ

寂しくて、まだ好きで…こんなトキはどう過ごしたら良いんだろう。

隣の席だった彼とは会いにくくなり、私はついに学校を辞めた。

バイトの毎日はとても寂しく、時間をどう過ごしていいのか解らないでいた。

「どうして誕生日なの?!」

あのときの喧嘩が今でも蘇ってくる。

彼は突然、悲しい思いをさせてしまう と言い残し、私とはまるで他人になったかのようにその日から、そっぽを向き始めた。話合いもできないまま、私は一人寂しい誕生日を過ごした。

フリーターになり、一人で考える日々。

彼と今まで過ごして来た日々に、こんなに幸福があったことを、失った後に私は気付いてしまった。

そして、気付かなかった日々に悔しくて寂しくて…。

毎晩泣いている時間が多くなり、彼に会って話し合いたいと思い始めた。

思い始めたら停まらなくなり、ついに私は彼がいつも通っている駅へ向かった。

付き合っていたときと同じように、 彼はホームのベンチに座っていた。

ただ、あの時と違うのは隣に私がいないだけ。

「あ、会いに来ちゃった。」彼は私を見て、たしかに動揺していた。

しかし、少しの間をあけて彼が発した言葉は…

「自分が…女としてみじめだって思わないの?」

その言葉に私は硬直してしまい、何も言えなくなってしまった。

ただ、こいつだけはなにがなんでもいつか見返してやろうと思うようになった。

それでも、好きだという気持ちはどんな言葉にも言い換えられなかった。

結局キキョウは、翌日、翌々日…と会いに行くようになった。

この状況に、ついに回りが動かされた。

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