頂--itadaki---2
「アジロンの船がやって来ます!!」
ジーニスティアン王国の港では見張りが鐘を鳴らし、防衛態勢が緊急にしかれていた。
「エド様!アジロンの船で誰かが手を振っています!!」
「なんだ……。リーヴァイじゃないか……。入港させろ!」
アジロンの船は港の岸壁に寄せられて、リーヴァイ国王とサティア王女と乗組員が笑顔で船から降りてきた。
「おう!エド!」
「おう!じゃねえし。いったいどうなってるんだ?リーヴァイ?」
「いや、アジロンに襲撃されたから、こっちも襲撃してジーニスティアン号ごと沈めてやった」
「損害は?」
「船だけで人員は全員無事、かすり傷数名だな」
「それは何よりだが、最新鋭艦のジーニスティアン号を簡単に沈めるなんて…。なんかもったいないな」
「あわてる乞食は貰いが少ないというやつだな」
「リーヴァイ?その例えはわからん」
「何はともあれ手応えが無さすぎたから、あとで久しぶりに稽古しよう」
「時間があればな」
そしてアジロンの捕虜5名が縄で縛られて猿ぐつわをされて船から運び出されて行った。これは尋問と拷問が始まると言うことだ。
エドはため息をついていた。
リーヴァイ国王は王城の執務室で書類を書いたりサインをしていた。心配した重鎮たちが執務室に押しかけたが、リーヴァイは相手にしなかった。
「よーし!今日はこれくらいでいいだろう!」
リーヴァイは立ち上がってサティア王女の部屋に行った。
「今からエドと久しぶりに訓練するけど見たいか?」
「それは見ないとだわ!」
エドは執務室から無理やり訓練場に連れて行かれて真剣をリーヴァイから手渡たされた。
「いくぞ!エド!」
「どこからでもどうぞ」
「やーーーっ!」
エドは足運びだけでかわす。
突いたり、切りかかったりとリーヴァイは激しくエドを攻撃し続けた。およそ30分。
「もういい参った。降参だ」
リーヴァイは床に座り込んだ。
「エド様は相変わらず一太刀も振りませんのね?」
「サティア王女、当たり前でしょうこれでもリーヴァイは国王なんですから」
「エド…。ハァハァ馬鹿を言うな。剣で受けることもせず、私に振らせ続ける奴なんてお前くらいだ」
「師匠の指導のおかげだろうな」
「俺の師匠も同じ師匠だろう!あれほど言ったのになんで王位決定戦に出なかったのだ!」
「だから何度もいってるだろ?俺は王位に興味がない。リーヴァイ国王さまの不在時の守りになるのが丁度いいんだよ」
こうしてエドはリーヴァイに手を差し出して立ち上がらせるのであった。




