3.現実には無い物を生成する&実際の作り方の話
noteの方で再掲載していた「ダンジョンズA」の第一部が、このたび無事終了致しました。
「昭和ファンタジー カイコン」も、挿絵イラストだけを後付けしておりましたが、こちらもようやく完了。
いや~、大変だった。
やってみないと分からないことってあるけど、まさにそれ。
意外なところで苦戦を強いられました。
その一つが、「現実には、まあ無くはないけど、参照画像は見つからないよね」
という絵を生成したい場合。
例えば、「昭和ファンタジー カイコン」で。
勾玉の形をしている鏡を、ちさと(猫耳の美女)が、カラフルな勾玉柄の風呂敷に包む。
こんなシーンの挿絵を作りたいなって場合。
ええと、私の場合、絵を生成するためのプロンプト(絵を描く指示文)はAIに作ってもらっています。
使っているのはGemini(Google Workspace Business Standardというプランで使用)。
まず最初に。書いた小説のファイルをアップして、
「挿絵を作りたいんだけど、どんなシーンがいいかな?」
とGeminiさんに相談します。
すると、基本的に「よいしょ!」してくれた上で、色々と提案してくれます。
AIとはいえ、褒められると嬉しい~。
ちなみに、主要キャラクターは、挿絵を作る前に「参照用の立ち絵」をあらかじめ作っておく必要あり。
だって、その都度生成してもらってたら、キャラの特徴がブレちゃいますからね。
そんで、あらかた挿絵の構想が固まったら、その参照用の画像をアップして、
【ちさとさん参照画像】
「このキャラクターが、こういう場面で、こういうことをしている絵」のプロンプトを英語で(←ここ重要!)書いてね、と頼むのです。
よし、プロンプトができた。
で、いざ生成。でも、プロンプトを書いてもらったチャットでは行いません。
別の新しいチャットを開始し、そこにプロンプトを貼り付け、参照画像をアップして生成します。
プロンプトを英文にするのも、チャットを別にして生成するのも。
結果的にその方が上手くいくことが多いので、そうしてます。
でもね。どんなにGeminiさんとやり取りを重ねて。
これで完璧だあ! ってプロンプトを作ったとしても。
ダメなときはダメなんですよ~。
そもそも「カラフルな勾玉柄の風呂敷」って、現実に売ってますか?
「勾玉の形をした鏡」って、どんなのですか? ネットに画像あります?
というように。
情報が少ない、もしくは存在しない物を生成しようとすると、とたんにAIさんは迷走します。
素敵な柄の裃ですこと。
ちさとを指定したのに、おしょうが出てきたのも謎。
仕方がないので、まず「カラフルな勾玉柄の風呂敷」だけの絵を生成しました。
参照画像で、ちゆる画伯のイラストを付けましたことよ。
それから「勾玉の形をした鏡」の絵を作って、
このくらいならプロンプトだけで作れた
その二つの画像をアップし、この風呂敷にこの鏡を置いた絵、と指示。
ようやくできた~
これを、ちさとさんが持っている絵にしたかったのですが、もうギブアップ。
時間切れで、このイラストを採用してしまいました。
AIイラスト生成は、AIが学習した膨大なデータをもとにしている。
だから、以前話した「学習バイアス」もそうだけど、
「まあ、こうだよね」
というデータが多い場合、それに引っ張られちゃうんだよね。
そして、そのデータがそもそも少ない場合、または無い場合は。
AIさんは必死に考えた末、
「こうですよね!(ど~ん!)」
と最善の絵を出してくるわけ。
もしくは、しれっと仕事を放棄してくる。
「エラーが起きました」とか言ってきたり、
延々と「画像生成中」のまま止まってしまったり。
ダンジョンズAの終盤、帰還のシーンでも。
「アンティークなバレエレッスンバーで、二人そろって前回りをする」シーンが欲しかったんですが。
ああ、こりゃ絶対無理だわ。
はなから諦めた私は、まずレッスンバーだけの画像を生成。
普通のレッスンバーの画像をアップし、アンティークな感じにしてと指示。
おお、なかなかの出来栄え。
そして、暁と碧、二人の参照画像を上げて、
【暁と碧を並べた参照画像】
二人は同じ身長(アホ毛は身長に含みません)
前回りをしようと構えているところにして!
ど~ん!
小さっ!
こんな時でも君は真面目だね、碧ちゃん……。
プロンプトで、ちゃんとレッスンバーの大きさを詳細に指定しているんですよ。
「レッスンバーをまるで鉄棒のように使って」と説明もしてるってば。
でも、大前提として、バレエのレッスンバーは「前回りをする道具」じゃない。
そんなふうに、ちょっとでも現実では無いことが含まれると、
AIさんは思考の迷宮に入ってしまうようです。
しかも最近、ここ数ヶ月は特に、なんだかGeminiさんの性能がダダ下がり。
「それ、できないの?」ってことが連発。
たとえば、
カイコンより 千里&万里くん
二人が戦うことはないのよ!(ガンダムのセイラさん風に)
いや、お前(蛟)も戦うんか~い(しかも何と戦うの?)
よし、ようやくできた~
結局、Geminiで上手く生成されない場合は、出来上がっているプロンプトと参照画像をそのままChatGPTで使って、画像生成してもらうようにしました。
ちょっとバーが大きいけど、まあいっか。
そんなわけで、
自分が書いているファンタジーって、なかなか規格外なのかな、
と思い知らされながら挿絵を作り続けた日々でした。
とりあえずプロンプトだけ作ってしまい、
後はGeminiかChatGPTの両方で画像生成してみて、
どちらか出来のいい方を採用する。
最近は、もっぱらこの方法で落ち着いてます。時間も短縮されました。
でもね。Geminiさんには言いたいことがある。
いつまでもこのままだったら、私、チャッピー(有料版)に戻っちゃうからね!
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お久しぶりの「小説に挿絵を(以下略)」
お読みいただきありがとうございました。
そして、次週より新連載を開始致します!
昭和ファンタジー オニマイ
これまでずっと土曜日に投稿しておりましたが、投稿曜日を日曜日に変更致します。
2026年9月6日の日曜日、お昼12時10分に投稿予定。
どうぞよろしくお願い致します!




