日記帳
翌日私は新品の日記帳を手に入れた。
ピンク色でなんかよくわからないウサギのキャラクターが描いてある日記帳だ。
いかにも幼児向けの日記帳だがまあいいだろう中身は前世の記憶を書くのだからこのくらいのほうが目立たない。
あくまで今の私は幼児なのだ。
それを絶対に忘れるな。
もちろん中身は大人でも子供なので字はまだたどたどしい。
だが脳内では完璧に整理されている。
本当に忘れてはいけないことをまずは書く。
そうもちろんあの事故のことを一番最初に書くのだ。
令和◯年◯月◯日◯曜日。
◯◯通り。
私をひいた車はトラックだった。
おそらく暴走車両だ。
信号は青だったし……確認もした。
ナンバー……それがわからない。
一番重要なところがわからない。
一番最初は3だった気がする。
それしかわからない。
突然ひかれたから仕方がないのだろう。
だが納得できない!
なんで私がこんな目に遭わなきゃならないのだ!
よりによってなんで私なんだ!
ふざけるなよ!
神というものがいるならば私の何が気に障った?
なんでこんな目に合わせた?
なんでわざわざタイムスリップ?させたのだ。
病んでも仕方がないか……。
私の目的は前世よりも今世を素晴らしいものにすることだ。
だがどうしても落ち着けない。
ペン先が紙を突き破りそうになる。
(落ち着け……落ち着くんだ。私は今幼児。)
深呼吸を何回かした。
二度とないチャンスなんだ。
泣いても叫んでも、どれだけ怒ろうと後悔しようと巻き戻らない時間。
だが今は巻き戻っている。
だから……この怒りも悔しさもあの日の涙も!
利用できるものはすべて利用するんだ!
ちゃんと冷静になった私はページをめくった。
次に書いたのは
【やることリスト】
1.事故の日は外に出ない
2.両親ときちんと話す
3.前世出やりたかったことを全てやる
4.ひたすら勉強をする
私は今書いた4つが重要だと思った。
沙涼様も雨宮様も私と同い年だ。
小学校からでいい。
あのお二人と同じ所に入って仲良くなる!
これはただの私の欲望。
だが欲望に少しくらい忠実でもいいだろう。
全ていい方向へと持っていく!
それが今世の目的だ!




