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この世界、モノづくりも名前もお風呂もありません。だから後輩といっしょに、魔術開発と現代知識で雑貨から兵器まで作り放題の3年間をのんびり送ります【連載改稿版】  作者: 事業開発室長
異世界道中の、はじまりはじまり

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第57話「癖ありな2匹?のドラゴン」

ヴェルーリアと顔を見合わせてたら

阿部ちゃん達が上がってきた


新設したモノレールを早速使ったとか

操作部が日本語表記だったので

阿部ちゃんが操作したんだそう

怖がらず操作した度胸に驚く


ヴェルーリアは着いてすぐ

らせん階段に入ってここまで上がってきたらしい

地上までの高さと、管理棟10階まで考えたら

どんだけぶっ飛んできたんだか


こちらの状況も説明する


既にフレイアが抜刀、人影に近寄り膝をついて確認している

流石、刃は既に喉に当ててある


大喰らいと殺意マシマシの現状

どっちが彼女の本性なのだろうかね

そう考えていたら、フレイアが声を掛けて来た


「まだ気を失ったままです

みなさん、こちらへいらしてください」


全員で歩み寄る

横たわっている人影を差して


「恐らくですが

お聞きした経緯と背中の小さい羽根と角

可動部位各所にある鱗から推測すると

これは人化したドラゴンでしょう」


でました、ファンタジー

ヴェルーリアのようなもの、なのか?

その問いに、フレイアは首を振って答えた


「いいえ

基本猪人はあくまで「人」なのです

ドラゴンはドラゴン、のはずなのです

少なくともドラゴンが人になったり

その逆は少なくとも私は聞いたことありません」


じゃあ、()()はなんだ?


よく見ようと近寄ったら横から体当たりされた


「先輩?

これ、人外とはいえ多分女性です

裸の女性が倒れているんですよ?

あとは言わなくても解かりますよね?」


素直に回れ右をして少し離れる


「一応、気が付いて暴れられると面倒だから縛っておいて」

チェーンを指す


「やっぱりそっちの趣味があったんですねぇ?」

阿部ちゃん?


「そこまで言うなら、君も縛ったろか?」


それを聞いた彼女は、笑いながら離れて行った


―覚えてろよ


流石にあのチェーンで縛ってしまえば

元のドラゴンに戻ろうとした途端にスプラッターになると思う

仮に気が付いても元に戻ろうとせず

おとなしくしてくれるのを期待していたのだが


『緊急警告

飛来する魔素を帯びた生体反応があります

数と大きさ、魔素量から

先程墜落したドラゴンの一部と思われます』


弥生さんからの警告が出た


屋上にいた先程までと違い

防壁や建屋で見通しが効かないが

既にいくつかの影が飛んで来ているのが分かる


仕方ない

阿部ちゃんに頼んで

こっちから弓矢で威嚇して貰ってる間に

屋上の三連砲に戻るか


〈すみません、降伏しますので降りていいでしょうか?〉

一匹のドラゴンがまるで万歳のように羽根を上に上げて

そう言ってきた


一応、無反動砲を構え照準を合わせ

イレース弾にしたままでスタンバイしておく


「降りるのはお前だけだ

他のドラゴンが来たり、暴れようとしたら問答無用で撃つし

あの人化したドラゴンも即座に斬らせる

あと、これはさっきみたいな気を失う程度の脅しじゃなく

本気で倒す弾だから、そのつもりで」

これを受けて、フレイアが即刀を構え直した

意を汲んでくれて、ほんと助かるよ


〈わかりました、下に降ります〉


後方を振り返ってひとしきり吠えた後

ゆっくり降りてきた


地上に降りたってすぐ

全身が光りそれがだんだん収まっていく

全員が固唾を吞む中、光が消える


そこにはおっさんが立っていた


全裸で


見廻すと、私以外の面子は凝視したままだ

油断しないでいるのはいいことだけど

すっぽんぽんですよ?


特に阿部ちゃん、君は羞恥心持っておいて貰わないと

帰った時困るんですが?


「悪いが、体を隠すものはないのかな?」

一応聞いたのだが


「なにか問題でもありますでしょうか??」


思いっきりイレースしてやろうか、こいつ

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