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この世界、モノづくりも名前もお風呂もありません。だから後輩といっしょに、魔術開発と現代知識で雑貨から兵器まで作り放題の3年間をのんびり送ります【連載改稿版】  作者: 事業開発室長
異世界道中の、はじまりはじまり

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第48話「猪娘、現る」

助けようとした相手に蹴り、いれられました


しかも何故か確実に

こっちに敵意を向けてきている

いつ飛びかかろうかと

虎視眈々と狙われているのをひしひしと感じる


「君があの猪に襲われるんじゃないかと思って

助けようと思ってきたんだけど?」


言った途端、飛びかかってきた


今度は連続で蹴りを入れてくる


廻し蹴りの連発に、少しでも間合いを詰めればストンピング

悪く言えばヤクザキック

少しでも離れると、今度は勢いをつけての飛び蹴りだ


「待て待て!なんで蹴ってくる??」


防護着全て、衝撃吸収がばっちりなおかげで

一つも痛くはないが、衝撃は響いてくる


しかもものすごく早いから

ガードが間に合わなくて吹っ飛ばされかけると

即座に反対から蹴りを入れてくる

簡単に倒れさせようとせずに

右左と徹底的に足技で攻撃するスタイルのようだ


だが、さしもの猛攻娘も連続攻撃をこれだけ入れてくれば

疲れもしてくるのだろう

明らかに蹴ってくる速度が遅くなってきた


彼女の蹴りに一番ダメージを与えるべく、竹刀を合わせる


ここは異世界、しかも不条理に襲われている状態


右手は柄を持ったままだが

左手で中結の少し下を抑えて構える

馬鹿正直に竹刀を握って使うのは試合だけだ


もちろん、彼女の廻し蹴りに合わせて位置決めする

それも脛に、だ


竹刀はクリエイトで作った単結晶構造

見た目は竹刀だし、構造も竹刀なのに

「全部が破壊不可能」と言う、理不尽の塊


さっきとは逆にカウンターを食らったのは彼女


しかも倒そうと決めにかかったようで

軸足が地面を抉り、めり込むほどの蹴りを

入れてきたところに合わせただけに

当たった彼女は蹴ったほうの足を抱えて

地面に蹲り変な動きをし始めた


よく見ると顔は紅潮を通り越してチアノーゼに近い色に

そして横倒しになりヘッドバンキングさながらの

頭の動きをしている


そこにフレイアと、少々遅れてアウラムが走り寄ってきた


「カホルはアヤノ殿の警護で残してきました

で、そこで踊っているのは先程見えた人、ですか?」


襲われているのを見ていないと

何故こうなっているかわからないよね

かいつまんで説明をして

今もまだ悶えている彼女を見下ろす


襲われたと聞いたことで気色ばんだフレイアとアウラムは

自分の獲物を構える


1,2分くらいだろうか


ようやく痛みが引いたのか

起き上がった彼女がこっちを不服そうに

見・・・・・ようとして止まる


首筋に刀を当てられ

横には大ハンマーをフルスイングしようと

構えている人が居るのだから


それもかなりお怒りモードで、だ


「どういう了見で襲い掛かったか

聞かせてもらってもよいだろうか?」

フレイアがドスの聞いた声でそう告げた


大食い残念美女の片鱗もない

攻撃特化であろう彼女は初めて見た


「返答次第では

こちらもそれ相応の対応をさせて貰いますわ」

筋肉がきしむ音がする程、力を込めているアウラム


その二人に睨まれ少々、いや完全に半泣きに近くなった彼女


次の瞬間、先程まで防護壁に体当たりしていた猪の大群が

こちらへと突っ込んできた

しかも横に広がってきたので飛び退くしかない


と避けた途端

視界の端から何かが、ものすごい速度で飛んできた


また彼女、それも飛び蹴りだ


速度はバックステップで避けた私より

彼女のほうが断然早く一気に間合いが詰まる


後方に飛んでいる最中なので

当然踏ん張りは効かないが

防御をと竹刀を水平にして両手持ち


構えたその剣先に

空中に居るから止まることが出来ない彼女が

見事に”突き刺さった”


・・・・・あろうことか股間に、だが

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