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この世界、モノづくりも名前もお風呂もありません。だから後輩といっしょに、魔術開発と現代知識で雑貨から兵器まで作り放題の3年間をのんびり送ります【連載改稿版】  作者: 事業開発室長
異世界道中の、はじまりはじまり

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第46話「狩り、行こうか?」

小一時間経って3人娘が帰ってきたところで

休憩を宣言してお茶の支度をする


淹れたお茶を飲みながら

おっさん家族の様子を報告して貰った


まず、家自体には問題なさそうとのことで、一安心

ドアは、外部と区切るという概念が無いみたいだが

覚えてもらうしかないか

足りないのは、ベッドの用意程度らしい


元々食器を使わない

服も同じ貫頭衣を着まわす程度

寝具だって無い

せいぜいが石包丁や武器、着物を

元の家から持ってくれば引っ越し完了だとか


元々水浴びでそれも頻度が高くないらしく

現時点で作ってない共同浴場も急ぐ必要もない


トイレやキッチンの使い方には、少々戸惑っていたようだが

特に奥さんと子供は、いちいち外に行かないで良いことに

喜んでいたようだ

やっぱり屋外で用を足すのがデフォルトだったらしい


いろんな意味で問題ありだったと、改めて思う


考えてみると古代史でゴミ捨て場の話は聞くけど

トイレの跡って聞かないよな

衛生観念の欠如は、長期定住時に問題になるのは

ペストとかで歴史が証明してるからね


手洗いとか入浴の知識は

確実に覚えてもらった方がよさそうだ


あと、足りないって言ってたんだから

今日一晩ベッド無しって訳にはいかないよね

そうなると家にお邪魔して作るべきと思うんだけど


・・・・・黒髪黒目の私らじゃ怖がられるかな?


カホルが


「町長を連れて来て説明してから

一緒に向かったらどうでしょう?」


と提案してきた


おっさんが事前に話をしてくれているらしく

家族からも私らについて質問されたとか

カホルなりに怖くない旨は伝えてくれたそうだが

そのカホルも私らと会って何十時間程度なんだから

どう説明したのだろう?


まあ、ダメ元だ

おっさんに説明した上で連れて来てもらおう


カホルと一緒に帰ってきたのは3人だった

結局二人もそこまで怖くない

とおっさんとカホルの話から判断してきてくれた


流石に初めて間近で見るであろう

私ら二人の容貌に少しだけ引き気味だったが

それ以上は特に問題なかった


3人にも椅子とお茶を用意し、座って貰いながら話を続ける

寝床については後で一緒に行って作るということにしたが

今後について少し話をする


家の手配

魔牛が繁殖するまでの面倒と

その間に必要となる食料の調達


天候変動など

未だに私らが把握してないものも含めて

確認しながら詰めていく


この世界出身の3人娘だって転生してるわけだから

生前との環境乖離もあるだろう

他の町や王が居るところも探したりしたいが

それ以前にまずはこの町を整えてモデル化する必要がある


それらを考えながら、ヒアリングを続けた


食料に関して言えば草原の外縁

つまり私らが洞窟から出て抜けてきた森に行って

狩りやら採集をして食料を得ていたそうだ


その割には洞窟からここまで

一度も魔牛含めて動物には遭遇しなかったのだが


猪、馬、鶏などに相当する動物はいるらしい

食用にするが、話からすればやはり魔牛同様

大きいものが殆ど


そうなるとやはり、食肉加工施設も必要だろうし

狩った場合は現地で大雑把な解体したとしても

運搬する手段がないと大変


しかも現状の町から森までで10kmはあるわけで

移動だけでも徒歩なら2時間コース


この【世界】のレベルでは、とてもじゃないが

まともに狩ったものを安全に食べて問題ないように

輸送できる距離ではないし

大物を持ってくるにも手段がない


そして何度か確認したが

氷だとか冷却という魔法は【知らない】


近くに水源などもないので水で冷却・洗浄も

魔法で作れる水量でしかできない


かといって焼く以外の調理方法も知らないから

生食か直火焼きか、だけ


安定した食料確保がやはり重要

森に行って動植物の生態調査をしてくるべきだろうな


今日は都市中心部の整備と

入浴施設の使い方をおっさん家族に教えるか


そう考えて気が付いた


晩飯は腹具合から作って食べたが

まだ朝と変わらぬ明るい空のままだ


―この世界、昼夜の区別ってあるのか?

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