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この世界、モノづくりも名前もお風呂もありません。だから後輩といっしょに、魔術開発と現代知識で雑貨から兵器まで作り放題の3年間をのんびり送ります【連載改稿版】  作者: 事業開発室長
異世界道中の、はじまりはじまり

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第43話「都市計画」

話も終わって、そろそろ食べ終わろうかという頃になって

おっさん、気が付いたようだ


起き上がってキョロキョロしてからこっちに来るけど

なんかすらっとして見えないか?


こちらの全員、誰?って顔してるんですけど?


「俺、いったいどうしてたんだ?」


そういう声は確かにおっさん


ただ、元々でかかっただけに

見た目がどこぞのバレーか

バスケットの選手のように手足が長く

すらっとして引き締まっている


ひげ面と、もじゃもじゃ頭は変わらんが


「おっさん、だよな?

なんか体に違和感とかないか?」


「ん?特になにも感じないぞ?」


見た目が全く違うことを伝えると

自分の手足を見て驚いていた


どちらかと言えばずんぐりむっくりだっただけに

引き締まった筋肉質の手足を見ただけで納得したらしい


しかし、これで町に戻っても

なりすまし詐欺どころではないかも

既に3人娘で見てはいるが、男性の変化は初だもの


・・・・・賢者さんがおっさんに駆け寄って

じろじろ見まわし、あまつさえ腕や足を触りまくってる

逆なら痴漢だって大騒ぎだよ


「身内はいるのか?」


家族が変化を理解できるか、本人と認識できるかは

試して貰うしかないか


(つがい)と子供なら居るぞ」


一瞬悩んでしまった

番って、今どき蝶番くらいしか日常で聞かないぞ


阿部ちゃんは

「奥さんってこと、ですよね?」


って小声で聞いてくる

私より更に若いんだから、余計に使わないよね


「一度家に戻って

おっさんの家族にちゃんと説明してから

続きを話ししよう

誰か一緒に行って貰って、できれば家族を一緒に連れてきて

改めて相談したい」


おっさんは頷く

流石に一人で帰ったら、あまりの体形変化に

驚かれるだろうからね


本来なら賢者であるフレイアに行って貰いたいのだが

残念大食い美女との評価が私の中で固まりつつあり

彼女への尊敬度が若干低めになってることもあるので

今回はカホルに同行と今後についての家族への説明を頼んだ


おっさんを同一人物として家族に認められないと困るからね


カホルにもモートラの運転説明はしてあるので

こちらへ来た時同様おっさん

もとい町長を載せて出発してもらう

帰ってくる迄、こっちはこっちで新たにやることを作る


女性陣には引き続き、魔牛と妖精の安全性や

運用上の問題が無いか検証作業を続けて貰う


あんまり考えてなかったけど

魔牛の管理をしてもらうにあたって

おっさんらの町そのものを

こっちに移動しようと思ってる


魔牛の牛舎というか住まいがでかすぎるので

その上を再度整地して町にすることを想定しているのだ


そこで一人で検討しよう、と言うことだ

・・・・・まあ、弥生さんにも手伝って貰うけども


『はい、喜んでお手伝いいたします』


有難いことです


黒板でもあればいいのだが

流石にここで作る気にはならない


説明する対象はおっさん達

文字やイラストで伝わらなさそう


だったらスケールモデルって作れるかね

と思いイメージを描いて

みんなから20mほど離れて

クリエイトしてみる


『想像されている情景を再現してみましたが

どうでしょう』


目の前には、2m×4mほどの模型が出来ていた

よく工場や、なんとかドームとかのロビーに置いてるような

いわゆるレイアウト模型、って奴だ


入り口を含め搬入路までを敷地と考え

それより一回り広く外周壁で囲い

魔牛を入れた穴の上部へ土台を作って

脱走防止兼、居住区域にする寸法だ


同心円の単純な都市構造だが

全く何もない今の町と比べれば

かなりレベルが上がるはず


あとは現在地からの移動の説得と

そのあとの業務分担なり組織作りも

考えてもらわないといけない


・・・・・やるべきことだけ示して

おっさんにぶん投げるか


『1から関係性を築くより

迅速、且つ運営効率が高い状態から

スタートできると思われます』


そっちのほうがいいか

私らは町を作るのと、

その後の運用と管理の教育に

力を入れるべきだろうね


ある程度の規則性を持たせての都市計画などは、

おっさんの町を見た限りだけど

この【世界】では未発達ではありそう


同心円状の道路を少しずつずらして

放射状に道路で繋ぎ

わざと交通の阻害と見通しを悪化させる

これは外的からの侵入難度を

少しだけど上げる効果が出る


土台の中心広場や集会所に隣接して

少々高い建物を作っておけば

防壁内側の様子を見られるようにできるだろう


防壁上部には、防護を固めた物見櫓を作る

これは敵襲その他をいち早く見つける為だけど


―これ、すっかり街づくりシミュレーションじゃないか?


家についてはあまりに現状が酷いし

おっさんから100世帯分あれば十分

と聞き出しているので、ここは


「自分らで家を組み立てて貰う」


ように仕組みを考えたい


まずは町全体で魔牛の育成管理と

それに伴って排出される寝藁や

排泄物を使っての農耕を中心にした

食物生産までの習得と維持管理を

最優先で自分らのものにして貰う


衣食住、の食、をまずはある程度安定させたい


食い物は争いの元にもなるだろうから

魔牛だろうが他都市の人だろうが

対抗できる程度の防御力を持たせておく


そうすると現在の魔牛飼育場のサイズでは足りなくなるはず


搬入路出口の先にもう一つ、防壁で囲ったエリアを作って

そちらを農業用、こちらは居住用に区分けする


それらを含めた模型都市は

エリアを結ぶ通路があるので

鉄アレイのような形になっている

片側の直径が600mを超えるのは

なかなかの大きさだ


「これ見て実際に出来上がった姿を想像できるかな?」


模型を前に食いついている阿部ちゃん達に声をかける


装甲車や魔牛のモデルもあるので

相対的なサイズ感は簡単な説明で

ざっくりした目的と都市構造は

何となくつかめたようだ


フレイアがおずおずと尋ねた


「ノウギョウ、っていうのはなんでしょう?」


あ、こっちも良くある「森の恵みがー」、って奴だったか

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