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この世界、モノづくりも名前もお風呂もありません。だから後輩といっしょに、魔術開発と現代知識で雑貨から兵器まで作り放題の3年間をのんびり送ります【連載改稿版】  作者: 事業開発室長
異世界道中の、はじまりはじまり

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第29話「はじめての外界」

普通にアクセルを踏んだだけで

今の時速は50km/h程度


私らにとっては巡航速度だけど、3人娘には非日常らしい


感じたことのない体感加速に

モニター越しのカーゴスペースに居る二人も

阿部ちゃんとの間に座ってるアウラムも

表情だけでなく身体まで硬直したままだもの


あっという間に扉に到着した


昨晩、事前に見たとはいえ改めて見ると想像以上にでかい

装甲車と見比べても黒い色も相まってか、圧が強い


装甲車から降りて、扉を押そうと触るか否か


伸ばした右腕だけでなく

全身を押し出すような衝撃が襲ってきた

10mほど吹っ飛んでいた


『防御魔術が常時展開されています

ダメージはありません

ですが、現状では扉を開ける手段がありません』


魔術を消す方法は?


『魔術陣自体を保護する魔術が複数展開しており

更に術者本人をも認証するようになっています』


生体認証とかかな?


ちなみに地面とその下に防御魔術は?


『ありません』


じゃあ決まりだ

手を伸ばし、イメージする

それだけで装甲車が通れるアンダーパスが出来上がった


あっけにとられてた4人を促して装甲車に乗り直し、

文字通り【扉を潜って(くぐって)】外に出た

一応、鉄扉をクリエイトして蓋をしておく


門の外は鬱蒼とした森だった

木々の隙間から見える空は、青いけど雲一つない快晴


道路なんてものは無く

幸いにも間隔が広い木々を避けながら

ゆっくりと装甲車が走れた


時折、巨木サイズの根っこが地面に張り出しているが

ロングストロークの独立懸架サスは

それらを軽々といなして進んでいく


初めての車に早々に慣れたのか

3人娘は落ち着いた顔で酔うこともなく座っていた


10分も走っただろうか、急に視界が開けた


そういえば弥生さん

洞窟があるのは連峰の1つ、って言ってたな

ということは、ここも結構な高台なのか


装甲車を止めたあたりから斜面になり

眼下には広い森林が見渡す限り広がっていた


「この辺で休憩しようと思うんだけど

アウラムはここで妖精と話ができるものかな?」


周囲を見回して頷く

「ここなら大丈夫

やってみますわ」


「じゃあ、お願い」


続けて大事なことを確認する


弥生さん?

歩いて半日ほどで最寄りの町があると言ってたけど、

半日ってのは12時間ですか?4時間ですか?


『12時間です』


なんと!

一般的な歩行速度時速4kmなら48km換算かよ


装甲車(こいつ)なら平地で1時間あれば着くけれど

なにせ道路環境が分からん

おまけにこのままこれに乗って町に乗り付けたら

どうなるんだ?


賢者が貫頭衣で出てくる世界だぞ?

まさか鉄の馬がやってきた!とか言って襲ってこないか?


『この【世界】には武器と言えるものは投石

切れ味の悪い石の刃物、石の鏃がついたあまり飛ばない弓程度です

ご主人様(マスター)とアヤノさんは直撃を食らっても

蚊に刺された気にすらなりません


ただし魔法や魔術攻撃の場合

レベルによっては多少被害を生じる恐れはあります』


それはそれで嫌だなぁ

魔法とか魔術での攻撃は

魔術で城作ったりした自分らからすれば怖いよ


そんなやり取りをしているうちに、アウラムの周りには

球状の光が1つ、2つと集まり

あっという間に全身を覆った

少し経つと光は離れ、周りをふよふよと漂っている


妖精曰く―

この先に町がある

そこに行く間には魔物が多くいる

魔術で魔物除けの結界を張っていて、出入りも管理されてる


アウラムの通訳を介して現状を知ることが出来た


洞窟からここまで魔物が居なかったのは

この高原までの魔素が「濃すぎる」からだとか

普通の魔物は上がってこられないんだそう


―そんなところに居たのかよ、私ら

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