第27話「部屋割り」
太陽や月が見えないから
今が昼なのか夜なのかすら分からない
おまけに、私も阿部ちゃんも普段、腕時計持って歩かないし
職場が機密対象エリアもあるので
スマホや携帯を身に着ける癖が無いから
家を見に行った時も車に置いたまま
つまり、時間を知る手段は持ち合わせていなかったりする
おまけに、弥生さん曰く四六時中、ここは明るいままだとか
お茶した後、片付けをしてから一人のんびり風呂に向かう
着替えはクリエイトで作れる
だが、脱いだものの洗濯はどうしよう?
換気扇やポンプも作れたのだから
洗濯機だって作れるだろうが
この場合、女性用を別にしたほうがいいのかな?
どこに干すとか、そういったのも気を付けないと
結構デリケートな問題だから、相談してからかな
『作業:洗浄で清浄化できます』
弥生さんからアドバイスがあった
それって、体もできるの?
『可能ですが、その場合温浴効果や毛穴が開くことによる
老廃物排出などの入浴効果は当然生じません』
そうだよね、そこまで便利なわけはないよね
お風呂入るのは風情だし、裸の付き合いってのもあるし
のぼせ防止に、水で濡らしたタオルを頭に載せ
ゆっくりと湯船に浸かる
見える限りがヒカリゴケなのだろう
オフホワイトっぽい全天に、岩っぽい地面
遠くに少し黒く、アウラム達が扉と言っていた所が見える
明日はあそこまで行って
可能なら外界を見て考えるほうがいいのだろう
とりあえず今日はこれで業務終了、か
トランクスとTシャツ、あとはスウェットの上下にサンダル
典型的なおっさんスタイルで、脱衣所を出て階下に向かう
キッチンに、4人とも居た
時間を推し量る指標や目印が一切無いが
今日は10時に阿部ちゃんと合流したし
2柱の神様に説明を受け、仕事の依頼されてその後
城や設備を作ったりしてるから
いくら何でも定時は過ぎてるだろう
そう考えて
そろそろ寝ようか?
と、口を開こうとして、気が付いた
部屋決め、してなかった
あと、阿部ちゃんは建物ごと男女別のようにも言ってた
4人に確認したらあまりにも広いし
今から設備等々作るのも面倒だとかで
結果としてこちらに住むことになった
5人で2階左の、広いほうの個室を
それぞれ使っていいんじゃないか?
と言うことで、みんなで見に行く
そういえば、3人娘は左右問わず部屋は見ていなかったようだ
奥の部屋とトイレ以外は、全部同じなんだけどね
見せて歩こうとして、気が付いた
トイレを作る際、阿部ちゃんの要望で
2部屋潰して広めに作った
その影響で、大部屋1つに個室4つと
部屋数が減ったんだった
そこに5人
個室を使うには、大部屋も使わないといけない
でかい部屋を使う理由がある人も居ないから
希望者が居ればよし、居なければ
公平を期してじゃんけんか?と思っていたのだが
「こちらの個室は4部屋丁度ですから
大部屋はケイ殿が使われては如何でしょう?」
提案したのはフレイア
「なんで??」
「ここを作られたのはケイ殿、ですから」
「みんなが集まるには、ケイ殿の部屋のほうが良いかと」
カホルも何故か押してくる
私の部屋、たまり場ですか?
「先輩が責任者ですから、でかい部屋に居て誰でも来やすい
開けた部屋にしておいてくださいよ」
私にプライバシーは?
男1、女4で敗北
・・・・・私の部屋は強制的に決まったので
あとは各自、話し合って決めてくれ
結局、階段から入って
左奥が阿部ちゃん
右奥がカホル
右真ん中がフレイア
右手前がアウラム
という順に部屋も決まった
明日起きたら扉を開けて外の様子を見たいとみんなに告げ
数日分の食料と飲み物を用意してから出発しよう
と予定を了承して貰い、解散した
部屋に戻り、少し考える
結果、私の悪い癖が出た
イメージさえあれば、魔術でなんでも作れる
こんなチート能力があるなら・・・・・
こっそりと城から出て、裏に回る
「製作:電動四輪車」
何度か乗ってるのもあってか
思い浮かべた通りの四輪バギーが出来上がった
それもEVなので、ほぼ無音
足廻りや電装品も問題なく出来ているか動作確認をする
―魔術、地球で使えたら生産革命どころじゃないな
ヘルメットやグローブ
ブーツまで一式も一緒に出来ていたので
安全を鑑みて念のためにと身に着けてから出発
少し荒れた程度、岩肌交じりの地面だから
バギーでなくても良かったかもしれない
あっという間に扉に着いた
着いたが、目の前にある扉は城の最上部よりも上にあり
幅もとんでもないサイズ
何を出し入れする為に、こんなでかい門を作ったのか
そういえば、ここの空間容積は異常に大きい
普通の人間が、出入りするには巨大すぎる
かと言って、フレイア達、現地の人類は
JC女神が身体を作ったとは言え私たちと変わらないサイズだ
そうなると、これは一体???
疑問を持ったものの、外界のことを考えると
徒歩や自動車程度で出歩くのはちょいと警戒不足かもしれない
そう考えて一度城に戻り、黒板を前にして
弥生さんとの検討会を開始した




