第26話「初めてのお風呂、その後にコーヒー&紅茶を」
阿部ちゃんは不服そうだったが
アウラムの服を作り直してもらうことにはなった
タオル類とシャンプー類
入浴剤は阿部ちゃんに香りの確認を頼み
続いて3人娘にも嗅いでみて貰う
一応拒否反応とかは無いみたい
「じゃあ、あとは4人でゆっくり入ってきてね」
そう言って降りようとした
「ご一緒に入られないのですか?」
フレイアの発言に驚いた
一息つき
「男女混浴はまずいでしょ」
と返すも
「風呂、は初めてで解かりませんが
水浴びなどは男女一緒でしたので、問題ありませんよ」
とカホル
「寧ろ、なんでまずいの?ですわ」
挙句、アウラムはあっけらかんと、こう言った
「うん
一応、私と阿部ちゃんが居た【世界】では
基本、混浴はしないんだよ
恋人とか家族とかならあるけど
みんなで混浴、って言うのは
限られたところだけ、かな?」
「だめ、ってことはないのですね?」
「きっとみんなで入れば楽しいですわ?」
「いろいろお聞きしたいこともありますし
どうかご一緒に入っていただけませんか?」
3人娘にまくしたてられる
彼女らの隣には、顔を真っ赤にした人が一人
「まあ、私は別にいいけど阿部ちゃんが困っちゃうよ
とりあえず今回は、お風呂の入り方を
ちゃんと教えて貰ってね」
みんなに背を向け、手を上げながららせん階段を下りる
魅惑的なお誘いではあったので後ろ髪はひかれるけど
初日からは流石に気が引ける
最後にちらっと見えた
阿部ちゃんの顔は夕日のごとくまっ赤っ赤だった
そのまま1時間ほど
キッチンに戻り、コーヒーを入れてゆっくりしていた
もちろん、ドリッパー等もクリエイト
食材庫には、粉になったコーヒーがあったので
飲んでみたくて機材から作った
お代わりを入れたあたりで
3人娘+1、がキッチンに戻ってきた
さっぱりしたどころか、キャピキャピしながら歩いてくる
「ケイ殿、お風呂って凄いですね!
しゃんぷーとりんす
こんでぃしょなーには、びっくりです」
「なんだか、体からずっといい匂いがしていますわ」
感想を言葉にしている
おまけに、阿部ちゃんが新たにクリエイトしたであろう
バスローブを着ていた
阿部ちゃんは白だけど、フレイアは赤
アウラムは黄色、カホルは藍色
と、3人娘の分は髪色に揃えたんだね
「その飲み物はなんというのですか?
非常に良い香りですね」
フレイアは、私の飲んでいたコーヒーに興味が出たらしい
「苦いし、夜眠れなくなるとかあるけど大丈夫?
コーヒーはダメな人はだめだからねぇ」
阿部ちゃんを見て言う
そう、彼女はコーヒーNG
体質もあってか胃も痛くなるし、眠れなくもなる
カフェインに弱いのかも知れない
「なので、私はカフェインレスの紅茶でお願いします」
知ってますよね?
そう言いたげにリクエストされた
「ティーバッグので良ければ、あったよ」
そう答えると頷いたので、取りに行く
まずは阿部ちゃんの分も含めて4人分をティーポッドに入れ
勢いよくお湯を注いでカバーをかけて蒸らす
その間に、3人分のコーヒーのドリップ準備後
お湯を落として、サーバーにコーヒーを作る
紙フィルターじゃなく、メタルフィルターなので
豆の癖や湯分がモロに出るけど、大丈夫かな?
出来上がったコーヒーと紅茶を、それぞれカップに注いで3人娘に
遅れて紅茶を阿部ちゃんに出す
「味見して飲めるようだったら両方そのままでどうぞ
黒い方がコーヒー、薄い赤というか茶色に見えるのが紅茶
どっちも甘くしたりミルクを入れて調整できるから
無理しないでね」
予め用意していた、ミルクポットとシュガーポットを
説明に合わせて前に出す
阿部ちゃんはどっちも不要だから、3人娘用だ
おずおずと持ち上げ、香りを嗅ぎ比べたりカップに口を付け
少し舐めたりしては顔を見合わせて
お互いに何か言っている
アウラムは、紅茶に砂糖入れてミルクも入れた
しかもどっちもたっぷり
コーヒーは、最初に口を付けたまま見向きもしない
カホルとフレイアはカップを交換している
カホルがコーヒー、フレイアは紅茶
それぞれストレートとミルクを入れて味見して
お互い交換して、また味見している
砂糖は要らないようだ
アウラムには、紅茶とミルクのおかわりを要求された
「わたくしは、ミルクと砂糖を
たっぷり入れた紅茶が美味しかったですわ!
コーヒーは苦手ですわ」
フレイアはどっちでもいける口らしく、こう言った
「私はどっちも飲めますが
紅茶にミルクを入れたものが好きです」
「コーヒーのストレートが、一番美味しく感じました」
カホルは通、なのかな?
好みは分かれるね
「コーヒーも紅茶もいろんな種類があるから
手に入るようなら別の味も試してみようか」
お代わりを出しながら、ゆっくりと雑談を続けた
ふと気が付くと、アウラムがそわそわし始めていた
どうしたんだろう?
「もしかして・・・」
阿部ちゃんがピンと来たのか、アウラムに近寄り声をかける
アウラムは頷いて立ち上がり
二人で歩いてキッチンを出て行った
なるほど
少々あって二人は帰ってきた
アウラムは先程と違って、すっきりした顔をしている
『利尿作用がある紅茶をたっぷり飲んだおかげで
尿意を催したのでしょう
どこで用を足すのか解らなくて、我慢していたようですね
アヤノちゃんさんがトイレに案内して
使い方も教えてあげたようです』
何でもお見通しですね、弥生さんは
もし私が気が付いても、
トイレに一緒に行くのは倫理的にアウトだものね
「先輩、トイレットペーパーも作ってたんですね」
「無いとまずいと思ってね
ただ、予備とか交換はどうするかも、教えないとだよね」
そんなことを言ってたら
フレイアとカホルも、そわそわし始めた
阿部ちゃん、再度出動です




