第25話「変身?」
とりあえず全員
大盛でおかわりをして
満足してくれたようだ
特に、3人娘は口の周りが油だらけ
初めてカトラリーを使っての食事だろうから
悪戦苦闘したろうに
よく見ると、貫頭衣にも脂が跳ねた跡がちらほら
「そういえば3人娘は、まだこの城の中、見てないよね?
風呂があるんだけど、4人で入ってきたら?
服も、着替えた方がいいだろうし」
そう言って、はたと気づいた
風呂に入るには、バスタオルとか着替え
シャンプーなども無いんだった
「阿部ちゃん、3人娘と2階の部屋に行って
服をクリエイトして作ってあげてくれる?
その間に私がバスタオルとかとシャンプー
ボディソープとか基本的なもの作っておくよ
阿部ちゃんの好きな香りとか、リクエストとかあるかな?」
少々考えて
「今日の気分だと、ピーチフレーバーがいいです」
「わかった、じゃあ手間かけるけどそっちはお願いね」
そのままみんなで2階にあがり、3人娘プラス1は左へ
私は右へ分かれ、そのまま尖塔を上って展望風呂に向かう
脱衣所、といっても今はまだ棚と篭があるだけだ
全面ガラス張りから見える外はまだ明るい
というかここ
洞窟の中で【ヒカリゴケ】があるとか言ってたし
夜ってあるのか?
『ヒカリゴケは魔素がある間、常に光っています
つまり、ここでは常時光を放つので
夜となる時間はありません』
まじかよ、弥生さん
そしたら寝室にカーテン必須
無いと白夜より酷い環境だよね
気を取り直して、バスタオルとタオルを作ってみる
よさそうなので人数分作ろうと思うが
少し気になったことがある
弥生さん?クリエイトで生産数って指定できるの?
『可能です
追加パラメーターとして【数量】を入れるだけです
魔術名に続いて【数量】を唱えると同時に生産可能です』
まじか
『ちなみに、パラメーターは任意で追加可能です
拡大縮小や、素材変更などもできます』
成程
早速、数量変更は試してみるか
「製作:風呂手拭い 9!」
バスタオルが、トータルで10枚になった
先程作ったものと手触りやサイズは変わらない
成功だろう
フェイスタオルは、20枚作っておく
女性陣が、どれくらい使うかわからないが
多くて困ることはないだろう
ボディソープは最悪、固形石鹸でいける
問題はシャンプーとリンス、コンディショナーか
この辺、液体のしか使ったことがないから
代替品知らないんだよね
固形や粉末のとか、あるのかな?
まあ、設備よりは簡単に出来ると思うんだけどね
まずはシャンプー
ポンプボトルごと出来た
ご丁寧に「シャンプー」ってシールまでついて
ポンプを押すと、確かにシャンプーっぽくできてる
リンス、コンディショナーも同様
一応お高いメーカーを思い浮かべて作ったけど
こればっかりは普段自分で使わないものなので
試してもらうしかないな
もちろん、ボディソープも出来た
問題は、似たり寄ったりのボトル
阿部ちゃんは読めるけど、3人娘はカタカナ、読めるのか?
いや、文字文化すらどうなんだ?
今までの流れとJC女神の返答を合わせると無いよな、多分
もう一度、作り直す
ボディソープは緑色、シャンプーは青色、リンスは白色
コンディショナーは黄色にしておいた
色で判別するのが一番・・・・・だよね?
まさか、色の見え方違うとか、無いよな?
考えることが、いっぱいありすぎて困る
あとは、入浴剤でもあればいいんだけど、どうしようかな
肌がつるつるするのがいいかね
硫黄の匂いとか、拒否られるかな?
あまり奇をてらってもどうかと思い
お高めの海外製入浴用岩塩を用意し、置いておく
階段からにぎやかな声が聞こえてきた
上がってきた3人娘は、貫頭衣から普通の服に着替えていた
見回していると
「どうです?」
阿部ちゃんが胸を張って聞いてきた
「やっぱり女性の服は女性に任せないと、だね
私じゃこうはいかないもの」
率直な感想を伝える
しかし・・・・・
フレイアは白いシャツにタイトスカート
カホルは濃いグレーのスーツ
身長とわがままボディを強調しまくった
ある意味、必殺の服装
イメージだけで作ったのがはっきり判る
ばっちばちに体の線が見える仕上がりは
阿部ちゃんの趣味なのだろうか
阿部ちゃん自身がこんな感じのを着ているのを
見た記憶、無いけどね?
履物がローファー系なのは
履きなれてないのを考慮してなのだろう
ただ、アウラムだけは毛色が違った
「わたくしだけ違いませんこと?」
少し泣きそうな顔をして、こっちを見ている
彼女だけは、何故かピンクと白
そしてフリルがつきまくった上着と
フレアどころではないフリフリのスカート
そして白いタイツにとんがり帽子
おまけに、手には煌びやかな装飾が
たっぷり付いた杖を持っている
どう見ても、日曜の朝にやってた魔法少女だ
「阿部ちゃん?」
彼女は言った
「だって、小さくて可愛いんですもん」
「ですもん、って言ったってアウラムのスタイル
腕と足、ムッキムキだよ?」
「アンバランスで、それはそれであり、じゃないですか?」
変な主張を始める
「でも彼女、泣きそうだよ?」
そういうと慌ててアウラムを見、
「え?え?ダメだった?」
アウラムは大きく頷く
「なんか解らないけど
これは着てちゃいけない気がしますわっ!」
文化を知らなくても、本能的にヤバそうと感じたのか
「阿部ちゃん、もう少しおとなしいのを作ってあげてよ」
言ってから気付き、恐る恐る小声で尋ねる
「まさか、下着も??」
「ぬかりありません!」
知らなかったよ
彼女がこういう、強いこだわりがあったとは




