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アイロニー  作者: こは
首かせがついているあなたは
6/8

第六話 蝶と星

 待ち合わせ場所のカフェについたときには星奈さんは一人で待っていた。


 「あ、星奈さん。えっと...その...おまたせ。」


 「あ、お姫様やっときた〜。敬語なしでお願いって言ったけどそれはそれで、なんどいうか、申し訳ない         

 から気楽にしていいよ?」


 「あ、h... コホン、わかった。」


 「よろしい。 ここの席座りなよ。」


 「うん。」


 そうしてカフェで星奈さんと向かい合わせの形で座る。


 ちなみになぜ敬語なしになったのかというと...


 ——初めて星奈さんと会った日の夜


 『次会うときには敬語なしでよろしくね〜。』


 というメッセージがきたからである。


 その日から少しずつメッセージをしていき二人とも暇なこの日、初めて遊ぶことになったのだ。


 「私ミルクティーといちごパンケーキ頼むけど莉央はどうする?」


 「うーん。じゃあブラックコーヒーとチョコバナナパンケーキで。」


 「おっけ〜。」


 そうやって星奈さんはタブレットで注文し始めた。


 へえー。今って注文するときタブレット使うんだ。


 私あまり友達いなかったし、いたとしても土日は勉強しなきゃいけなかったからあまりこういうところこ

 れなかっただろうな。

    

 時の流れが怖いって、コウイウコト、なのかな。


 「ねー、莉央。学校生活楽しい?」


 「...楽しくはないね。勉強ばっかしてるから。」


 「ありゃ、友達いないの?」


 「いない。」


 「え、ほんと?」


 「ほんと。」


 星奈さんは驚いてるようだった。


 「莉央。悪い事は言わない。友達はつくったほうがいいよ。」


 「え...なんで?」


 「まずそこからなの!?」


 星奈さんがそういったとき店員さんが注文したものを持ってきてくれた。


 「いやあここのパンケーキ美味しそうで食べたかったんだよね〜。莉央ありがと。一緒にきてくれて。」


 「どういたしまして。...このパンケーキおいしい。」


 「へえ〜?どれどれ...甘くておいしいね。」


 星奈さんが美味しそうに食べてる。とっても笑顔でだ。星みたいだ。


 「...私、星奈さんのこと星みたいに思うときあるんだよね。」


 「それは、褒め言葉だよね...?」


 「多分そう。」


 「そ。それなら良かった。」


 「それを言うなら私は莉央のこと、動き辛そうな蝶みたいだなって思うときあるよ。」


 「え?どういう意味なのそれは...?」


 「わからない。なんとなくそう思う時があるのよ。」


 「なるほど...?」


 「あまり良くわかったないときになるほどって使わないほうがいいよ。」


「はーい。わかった。」


 パンケーキおいしいなー。甘さも丁度いい。


 「そういえば星奈さんって定時制の高校にかよってるんかよってるんだよね?」

 

 「うん。色々あってね。」



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