夜間学校
街の郊外に宗教法人が経営する小中高一貫学校がある。
宗教法人が経営する学校ではあるが宗教色が薄く、学校行事などでの教義の押し付けも無い上にスクールバスで生徒の送り迎えをしている事もあって、その宗教に入信してない家庭の子供も多数通っていた。
また此の学校は虐めなどで不登校になり十分な教育を受けられなかった人や、義務教育を受ける機会が無かった人たちにも門戸を開き、彼らの為に夜間も授業を行っている。
夜間に学校を訪れる者たちの中には、勉強したいのに勉強する機会が与えられ無いまま亡くなった者たちも、近隣の市営の墓地公園や民間の霊園から学校に通って勉学に励んでいた。
他宗教の霊も多数受け入れ勉学の場を提供するために、此の学校を経営する宗教法人は宗教色を薄めているのであった。