血液
「今から話す内容の、明確な情報は無い。」
「はい?」
「けど、別の分野で、様々な情報を収集できたから、その情報と、そこから総合した結果を話すね。」
「解りました。」
「先に結論を言うと、【血液が性的な事に関わっている】やな。」
「???」
「正しくは、【広義の意味で、血行促進】。」
「広義の意味?」
「血行促進という言葉には、血管拡張・血流増加・血をサラサラにする・血管をしなやかにする・etc等が、含まれているんよ。」
「成程。」
「そして、血液が性欲と関係していると判断した理由は、まず、
①古から、媚薬効果が有ると言われてきた食材、バニラ・シナモン・バラ・柑橘類・ミント系・チョコレート・etcの内、8〜9割の共通点が血液に作用している。」
「②貴女は運動系の部活に入ってる? もしくは、交通事故を体験した事が有る? ない。そうか。
柔軟性無しの筋肉のつけ過ぎ、あるいは、衝撃により筋肉が固まった場合、血行不良になる。
それを改善するために行う治療方法が、【振動・熱・電気】。
これと、性具とSM道具が、似ている。 というか、同じ用途だと思われる。」
「振動系は有名で、種類も沢山有る。 暗喩でも使われてたしね。
電気は、AVでも滅多に見ないうえに、名前も違う。 低周波って名前になる。
熱が、SMで使う蝋燭。
実は、蝋燭は2種類あって、SMに使うのは、融点の低い方。 名称を、和蝋燭。 調べた所、熱めの風呂に入った程度らしい。」
「それでさ、蠟って固まるよね。」
「はい? そうですね。」
嫌な予感がする。
「熱めの風呂程度の蠟が、体に残り続ける。
それってさ、つまり、温湿布やお灸と、何が違うんやろな。」
「くっ。」
なんてことを言うんだ。この人は、
「続いて、SMに繋がりで、
③正座をし続けると、足が痺れるやろ。
その原理は、【血が溜まる事で、神経が敏感になる】らしい。
つまり、緊縛にも、ちゃんと意味があったという事やな。 人によっては、縄の感触がどうのこうの言う人もいるらしいけど、そっちはわからん。」
「あっはい。」
「④っつめ、男性器の勃起には、血液が関係している。
⑤媚薬の成分を調べてみようとしたけど、解らなかった。」
「そもそも見ませんもんね。 一般家庭で、」
「だけど、治療薬では、一部だけど、調べれた。」
「治療薬?」
「勃起不全を治す薬。 ED治療薬、又は勃起薬って言うんだけどね。
成分はわからなかったけど、血行促進が関わっているのが解った。」
「それ、もう、答えですよね。」
「はは。 ん。⑥っめ、高血圧による、勃起不全。」
「⑦実体験。」
「………薬か食材、どちらを試したんですか?」
「食材。だから、薬ほど即効性はないけど。
血行促進に関する食材、納豆・青魚・ほうれん草・小松菜・チンゲン菜など、一般家庭で安く手に入る食材を、集中的に食べ続けた。」
「ゴク。 それで、どうなったんですか?」
「何も。」
「えっ?」
「何も、変化が無かった。」
「何だ。 そうですか。」
「だけど、」
「!?」
「血液に関する食材には、【増血】が有る。
そして、コレが問題やったんや。 しかも、いっぱい。」
「問題しかなくないですか。
はぁ、先に結果を教えてください。」
「体感だと、1日に生産されるエネルギーが増えた。」
「えっ??」
「10歳以下の子供で、元気が余りすぎて夜中寝ない子を、見た事ない? 又は、体験したことない?」
「見た事は有ります。 そっか、そんな感じですか。
っで、それがどうしたんですか?」
「いきなりエネルギーが増えても、消費が変わらないから、余ったんだよね、エネルギーが。」
「まぁ、そうなるでしょうね。」
「そしたら、余ったエネルギーが、性欲に変わった。」
「………でしたら、余らないようにしたらどうですか? 生産の方で、」
「ん〜〜。 プロスポーツ選手、外国で通用するスポーツ選手、実力でのし上がった会社の重役、社長を見た事がないかな? それか、会った事がないかな?」
「?見た事は有りますけど。」
「その人らって、エネルギッシュっていうか、バイタリティに溢れてるやろ。」
「………もしかして、」
「俺はそう思っている。 事実、あの時の俺は、今すぐ走りだそうな位、エネルギーが溢れてたからな。 食べた翌日に、」
「成程。」
「他にも、古いドラマでは、実力で伸し上がった会社の重役さんほど、愛人を囲むシーンがある。それも、マンションが高級車を購入してね。」
「重役ですから結構お年を召してますよね?
元気ですよね。 言われてみれば。」
「それで、何か問題があったんですよね?」
「色々とね。
例えば、性欲が溜まり過ぎたら、倫理観とか全部吹っ飛んだとか。」
「えっ!!」
「そのせいで半年ほど引き籠もったし。 じゃないと、強姦魔になってたろうし。」
「大丈夫なんですか?」
「今はね。」
覚悟してきたけど、決心が揺らぎそう。
「他にも、【国が指定している、1週間に接取しないといけない鉄分量】ってのが、有った。」
「えっ!? そんなのが有るんですか!!」
「有るんだよ。 しかも、性別、年齢別、時期別に。」
「その中に、10代の摂取しないといけない鉄分量は、男女で時期が違ってたんだよね。
そして、寝取られ系の成人向け漫画の王道パターンに、彼女・幼馴染(両思い予定)・女友達(両思い/片思い予定)の女性の方が性欲が溜まっているのに、男性の方が溜まっていない、或いは気付かなくて寝取られる。 ってのが有るんだよね。」
「王道ってことは、古くから有るんですよね?
この情報を知っていたら、そんな事起きなかったでしょうね。」
「だよね。」
「話を戻すけど、鉄分を摂取するのに必要な食材が、コロナ禍前から値段が高いうえに、コロナ禍前から値上していて、今も値上げしている食材が多い。」
「その食材は?」
「牛肉、鮪やアサリなどの海産物。」
「ああ。」
「だから、安い食材を買ってきたんだけど、下処理が面倒だった。」
「その食材は?」
「レバーや。 他にも安い食材として、大豆製品である、もやし。」
「もやしは意外ですね。」
「そのことなんだけど、ややこしいのよ。
というのも、もやしに関わらず、全ての情報が、ネットだと確定した情報がなくて、半年どころか2〜3ヶ月で情報が変わる事もあるんだよね。」
「お疲れ様です。」
「ありがとう。
それと1つ思ったのは、サクセスストーリーで幼少のころ、もやししか食べれてないというのが、もやしでよかったじゃん。 と思ったことですね。」
「あっ!! そうですね。 正解だったんですよね。」
「だよね。」
空気が和らいだ。
けど、直ぐに、旦那様のお顔が、厳しくなられた。
「話は変わるけど、血液が人体に及ぼす影響って、わかる?」
「?いきなりですね。
えっと、赤血球が、栄養や酸素を全身に届けて、白血球が病原菌を殺して、血小板が傷を治す? ですよね。」
「では、栄養や酸素が、十分に行き届いている人間と、足りていない人間では、どれぐらい差が有ると思う?」
「それが、旦那様の仰っていた、学習能力・運動能力・etc等への影響、ですか。」
「他にも、記憶力・集中力にも、影響を与える。 認知症の原因やっていう情報も有った。
それだけでなく、性格にも影響を与える。
高血圧の人が苛つきやすかったり、貧血の人がネガティブだったりね。
ネガティブは、マリッジブルーがイメージしやすいかな? その時期も、鉄分摂取量が増えるようだし。」
「大事なんですね。鉄分って。 あまり知られてないようですけど。
それに日本では、性欲が強いのは毛嫌いされる傾向、特に女性は、なのに、性欲が強い方が良いなんて。」
「だよね。 笑えるよね。」
「この情報と、安い食材の情報を知らなかったら、ドンドン貧富の差が出そうやろ。」
「そうですね。」
「これで、血液が、感度上昇や性欲に関与しているだけでなく、様々な事に関与しているという情報は、終わりや。」
「【バラの花びらに満たされたベッド】ってあるやん。 元ネタは何かわからないけど。」
「夢ですよね。」
「血行促進に良いフルーツは、バラ科植物が多い。」
「………もしかして、」
「あれって、媚薬をベットに振りまいているって事だよね。」
「人の夢を壊して、楽しいんですか。」
「そういった、夢を利用して、人を騙すのが、許せない。」
「ついでに言うなら、バラの花びらより、バラから精製したアロマオイル、香水の方が、効果が有ると思う。」
「そうですか。」