性行為時分泌ホルモンについて、説明開始
「説明の前に言っておくけど、俺は専門家じゃない。
インターネットに有る、医者や教授、薬剤師の先生方のインタビュー記事やホームページ、論文も含まれるかな?、から、情報を収集したのを纏めたのを話すから、情報漏れが有るかもしれないけど、そこは解ってほしい。」
「はい。 解りました。」
「あと、愚痴を言わせていただくと、
国、横のつながりを、もっと大事にしやがれ。 かな。」
「………そんなに、見つけにくかったんですか?」
「………俺の調べ方は、連想ゲームっていうか、
見つけた情報から、様々な予想をして、更に調べ続ける、って感じなんだけど、どれだけ迂回したか、判らん。」
「お疲れ様です。」
「ありがとう。
あと、連想の元になったのは、古いドラマ、2時間ドラマ、成人向け漫画、官能小説からや。」
「そんなところから情報が出た、ーん、ですね。 信じられませんけど、」
「呆れるを超えて、笑えるを超えて。
巫山戯んな。 って思うぐらいには、詳報を集められたかな。」
「そんなに!!」
「うん。」
「話の前に訊いておきたいんだけど、〈ホルモン〉って言葉は、理解している?」
「え〜と、特定条件下で体内で生成、分泌される薬。 ですかね。」
「そうだね。」
「今から話す、女性の性行為の体の変化は、そのホルモンについて、なんやけど、これがまぁ、ややこしい。」
「先程仰られた、妊娠しやすくする。 以外に有るんですか?」
「調べた結果から言うと、おそらくそれは、主目的じゃなくて、副目的だと思うんだよね。」
「子作り中に分泌されるのに、ですか!?」
「そう。」
「それと、性行為時に分泌されるホルモンは、3つ確認されているが、これが全てだとはされていない。 未知数や。」
「最低でも3つ。」
「その【3つに共通しているのは、性行為以外でも分泌される事】。
それも、【日常生活で、わりと簡単に分泌させることか出来る】。」
「この事から俺は、【性行為時分泌ホルモンは、人体に必要不可欠である可能性が有る】と、考えている。」
「それぞれのホルモンの性質は、」
「いやいやいや。 待ってください。」
キョトンとした顔をするな。旦那様。
「そんなサラッと流されても困りますよ。 何ですか、性行為以外にも分泌するって、しかも簡単に分泌させれるって、意味が解りませんよ。」
「そんなん俺が知りたいわ。
けどな、分泌すんのは事実やねんから、受け入れるしかないやろ。」
「………そうですね。
取り乱してしまって、申し訳ありませんでした。」
「かまへんかまへん。 俺も調べている時に、何回もツッコミを入れたもん。 やから、思った事は素直に言ってくれてええよ。
それと、敬語も無しでかまへん。」
「ありがとうございます。」
「話を戻すけど、1番最初に話すのは、最近解明されたホルモンからや。
何故、これを最初に話すかって言うと、これの、性行為時の状況と、性行為以外での状況の共通点が、さっっっっっぱり予想がつかん。からや。」
「………それは、最近解明されたから、じゃなくて?」
「分泌される状況が違いすぎて、やな。
初めて見た時は、何故これが? って思ったもん。」
旦那様が、頭を掻きながら、
「けどな、ある意味では、納得もいったんだよね。」
「何に納得がいったんですか?」
「え〜と、昭和の時代の、眉唾な噂で、sexダイエットていうのがあってな。」
私は冷めた視線を向けて、
「誰が信じるんですか、それ。」
「俺も最初はそう思ったけど、色んな事を知った今だと、あながち、眉唾だと思えないんだよね。」
「そうですか。」
「それ以外の納得がいった情報は、古い古い時代の、不老不死が可能だと思われていた時代の話やねんけど。
その時代では、雑技団、今で言うサーカスの劇団員が、不老不死やと思われていてな。」
「………つまり、筋肉が関係していると?」
「違う違う。
そういう職業って、金がすっごく必要でな。
だから古い時代やと、娼館も兼ねていたらしいねん。男女両方のな。」
「つまり、今から話されるホルモンの内容は、ダイエットと不老に関係していると?」
「そうや。 ただし、このホルモンだけじゃ効果は薄いと思うけどな。」
「そのホルモンは、なんて言うんですか?」
「【成長ホルモン】。」
「それって、昔から有りましたよね?」
「有ったね。」
「なのに、最近解ったんですか?」
「そうみたいだね。
ところで、【成長ホルモン】の成・長・って、何を意味しているか、解る?」
「それは………体の成長や、筋肉の増加、学習能力、とか?」
「性行為中、性行為前、性行為後に、勉強したり、体を鍛えたりしたいと思う? 性行為前なら、運動は効果があると思うけど。」
「思いませんね。」
「まぁ、【成長ホルモン】が、体の成長や、筋肉の増加、学習能力に関与しているという情報は、見つからなかったんだけどね。」
「えっ!!」
「見つけたのは、【老化の抑制】と【脂肪燃焼】や。」
「それでも、夢のある話ですね。 事実なら。」
「せやろ。
まあ、どうやって分泌させたらいいかは、全然解ってないけどな。」
「そういえば、このホルモンは日常生活だと、どうやって分泌させるんですか?」
「【睡眠】や。 それも、【22時〜2時まで】のな。
因みにこちらは、医者、やったかな?本人が実践していて、少し前だと、TVに出演されていたぞ。」
「ということは、【老化の抑制】は、確実性が有るんですね。」
「そうやな。」
微笑んでおられた旦那様の表情が、険しい表情に変わった。