元婚約者の婚約者令嬢は、にんまりとする
外交パーティーの当日、学園は授業が早めに終わった。
「お高くしていて、見下しているみたいですわ」
「学園の評判、いいえ、国の評判を下げるに違いありませんわ」
着替えに向かうと、やはり、悪評がわざわざ耳に入ってくる。
「ティア様」
「カロリーヌ様」
やはりというべくか、カロリーヌが、やはり3人ほど連れて現れた。
「わたしのせいで、こんなことになってしまって、心が痛みますわ」
「いいえ、お気遣いなく。あと……」
カロリーヌは顔が引きつっていた。
私はある決心をした。
「今日の、パーティーが終わったら、以前おっしゃっていたことについてお伝えしますわ。謝らせてくださいまし」
「まあ、そんなこといいのに」
とても、嬉しそうだった。
「では、失礼いたします」
わたしは、後にした。
◇◇
「今日のパーティー、私、心配ですわ」
「まあ、カロリーヌ様は優しいんですのね。泥を塗るってみんな言っていますわ!」
「泥を塗ってから、謝罪もするなんて、なにを考えているのかしら」
カロリーヌは、手で口元を隠していたが、目が笑っていた。
(容姿が良いからって、みんなから、注目されて、ずっと気に入らなかった。わたしの方が上って、今日、認めさせる)
「では、みなさん、いきましょうか」




