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10/12

元婚約者の婚約者令嬢は、にんまりとする

 外交パーティーの当日、学園は授業が早めに終わった。

「お高くしていて、見下しているみたいですわ」

「学園の評判、いいえ、国の評判を下げるに違いありませんわ」

 着替えに向かうと、やはり、悪評がわざわざ耳に入ってくる。

「ティア様」

「カロリーヌ様」

 やはりというべくか、カロリーヌが、やはり3人ほど連れて現れた。

「わたしのせいで、こんなことになってしまって、心が痛みますわ」

「いいえ、お気遣いなく。あと……」

 カロリーヌは顔が引きつっていた。

 私はある決心をした。

「今日の、パーティーが終わったら、以前おっしゃっていたことについてお伝えしますわ。謝らせてくださいまし」

「まあ、そんなこといいのに」

 とても、嬉しそうだった。

「では、失礼いたします」

 わたしは、後にした。


◇◇


「今日のパーティー、私、心配ですわ」

「まあ、カロリーヌ様は優しいんですのね。泥を塗るってみんな言っていますわ!」

「泥を塗ってから、謝罪もするなんて、なにを考えているのかしら」


 カロリーヌは、手で口元を隠していたが、目が笑っていた。

(容姿が良いからって、みんなから、注目されて、ずっと気に入らなかった。わたしの方が上って、今日、認めさせる)


「では、みなさん、いきましょうか」

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