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私は、スローライフに必要なのは戦力と不労所得だと思います。  作者: 楠 小豆
第四章 王女様と婚約者

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第93話 採血 〜5歳③

軽く出血描写があります。



・準備としては大げさなモノは無く、左肩、脈、心臓付近にスラリンに張り付いてもらい、血圧だとか、心拍数だとか、僕との違いを確認してもらうだけである。


 キッカお姉ちゃんの準備していたのは、体温計のようなものだった。 サラお姉ちゃんが両脇に体温計を挟み準備完了である。



「準備が完了したわ、始めてもいいかしら?」


「いいよ、これはそのままナイフで手首を切ればいいのかな? じゃあ切るよ。」



 サラお姉ちゃんが謎素材のナイフを持ち、自然とナイフに魔力を流しながら、手首を切り裂いた。


 切り裂く際に、少し抵抗があったように見えた。

 それと同時に、左肩で一瞬だけ血圧が高くなったそうだ。


(中位) 以後出血のシーンがあります。




 切り裂かれた手首から血液がダラダラと流れ、落ちた血液がスラレンによって回収されている。


 数秒経過したが、サラお姉ちゃんの顔色は変わらない。

 通常であれば、これだけ血液が流れれば、クラクラしてきてもおかしくは無いのだけれど。



 20秒が経過した。

 ここで指示通りに、体内の身体強化をしてもらった。


 多分、体内で身体強化をしてもらうことによって、血液の生成量が増えると思う。


 2,3秒経過した、この時点で急に手首から流れる血液の量が増えた。

  おそらく体内の身体強化の結果だろう。

 



 1分ほど経過したが流れる量も、顔色も変わらない。

 

 1分50秒ほど経過したが、同じく見た目での変化は無い。

 ただ、1分30秒ほど経過した頃から、サラお姉ちゃんのおなかがグーグー鳴っている。

 

 そろそろ観察として十分な時間が経過したので、手首に魔力を集め、自己治癒能力で再生をしてもらった。


 かさぶたの過程を通らず、皮膚がそのまま1,5秒程度で再生した。


 実験は終了である。




「ありがとうサラお姉ちゃん。 質問だけど、今どのくらいおなかが減っている?」


「うーん、どのくらいといわれても難しいな。」


「あはは、層だよね、えっと、今から戦闘って出来そう?」


「そうだねー、全力は出し切れないかな。 こんな感じの答えでいいのかな?」


「ありがと。 とりあえずこれ竜肉の干し肉ね。」



 



 残りのエネルギー量を問う質問を終え、三個位置とキッカお姉ちゃんで集まり、結果の報告と考察を行った。


「まずはスラリンから、脈拍と血圧はどんな感じだった?」


(最初の20秒でも脈拍血圧共に変化は無かったよ。 身体強化をした後に少し左肩での血圧は上がったけど、すぐに収まったな。 あと最初の20秒に関して、どこからか血液が流れてきているように、心拍数も変わらなかったな。 血圧と脈拍に関しては以上かな。)


「ありがとう」


「次に私からだけど、体温の変化に関してね。 通常これだけ出血していれば体温が下がるのが普通だけれど、最初の20秒では体温の変化は無かったわ。 身体強化をした後では、体温はむしろ少し上がっていたわね。 スラリン、身体強化をした後の心拍数は変化があったかしら?」


(身体強化をした後一瞬数秒だけ心拍数が上がったけれど、それ以降は変わらなかったね。 作られた血液の逃げ道があったのも良かったのかも?)


「なるほどね。 最後の考察に関しては私も納得だわ。」



 ・・・・・・

 その後も長々と考察と結果のすりあわせを続けた。


 その結果、血石の存在は確信してもいいと感じた。

 理由としては、脈拍血圧の変化の少なさからである。

 

 確かに内臓からも血液の生成がされていると思うけれど、それを考慮しても、明らかに、出血に対して体の拒否反応・防衛反応がすくないように感じた。

 

 詰まりまだ、生命反応には問題が無いと言うことだろう。

 ただ、おなかの音が鳴っていたことから、筋肉の分解は多少始まっていたのかもしれない。



 血液の質に関してだが、常に一定だったらしい。

 血液のさらさら度、血液内の魔力量、この二つの面から見てである。


 僕の今までの考察としては、身体強化とは、血液の魔力量を増やすモノだと思っていたのだけれど、違ったのかな?


 僕の考察では、筋肉一つ一つに魔力を流すのは、公立の面からも演算能力の面からも現実的では無いと考えていたのだけれど、違うのだろうか?

 再度の考察が必要そうである。



 僕も日常的に多く血液の生成を行ってみようかな。

 おそらく存在するであろう、血石を意識して行ってみよう。


 僕の他人より有利な天として、スラルンの存在がある。

 多少血圧が上がったり、血管が破れても、サポートしてくれる存在が居ることは非常にありがたい。



 最終的な結論として、

 サラお姉ちゃんを人間の上位種だと仮定する。

 進化に必要なのは、魔石に変わる血石である。

 僕の進化に必要なのは、過剰な血液生成と、魔力量増大である。

 勘に近いモノだが、身体強化の仕組みの解明が進化への近道だと思う。



 大体こんな所だろうか、ついでと言っては何だが、スラルンの進化も好影響がありそうだ。



「サラお姉ちゃん今日はありがとう。 色々進化に近づけそうだったよ。 あと念のために聞くけど、回収した血液はもらってもいいかな?」


「お疲れ様、エルの役に立ったみたいで良かったよ。 全然血液とかは好きに使ってもらっていいよ。 でも、お母様とした、素材不明の約束は忘れないようにね。」



 以前サラお姉ちゃんから髪の毛をもらった時に、母さんと素材を公表しないように約束をした。

 理由としては、サラお姉ちゃんが人体実験の道具として狙われないようにするためである。

 恥ずかしながら、僕の行っていることが、人体実験みたいなモノだけれど。


 でも、この約束だけはきちんと忘れずに守らないとな。

 例えるなら、秘伝のソースみたいな。


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