第79話 いよいよキッカお姉ちゃんの作業が始まりました。
本日2話目です。
・キッカお姉ちゃんの作業に必要な材料がそろいきった。
同時にあのちまちました作業も終るのだと考えるととても嬉しい。
完成した品の量は、簡単には数え切れないほどあり、仕分けされ、山のように積まれている。
なぜこの素材が積まれている場面に僕がいるのか
それは、キッカお姉ちゃんの作業には、僕の力が必要だからだそうだ。
そして必要なのは、僕の力だけでは無く、ノアルア、スラリン、スラルン、スラレン、ウール、スズラン、小竜、そしてほかの家族の力必要なのだそうだ。
僕は今更ながら疑問に思った。
こんな品々をそろえて、一体何を作るのだろうかと。
そのため僕はキッカお姉ちゃんに、今から何を作るのかについて、直球で聞いた。
「キッカお姉ちゃん、今更だけど、こんな素材をそろえて、今から何を作るの?」
「本当に今更ね。 今からは、エルの為の鉄線を作るのよ。 まあ鉄線とは言うけれど、鉄ばかりでは無いのだけれどね。」
以前に話していた、僕の武器を作ろうとしてくれていたのか。
これを知らずに、皆に手伝ってもらっていたなんて、めちゃめっちゃ失礼なことをしていたな。
まあ、僕が子供だから、気にはしていないと思うけれど。
フー無、でも精神年齢が高めなことが言動から伝わっているとは思うし、僕がこれを知ってどう思うかの実験だったりもするのかな?
まあ考えすぎかもしれないけど、一応後でお礼を言っておこう。
手始めに
「キッカお姉ちゃんありがとうね。 僕の武器を作っているなんて、知らずに疲れたとか簡単にいってたよ。 ごめんね?」
「もう、子供なんだから、そんなこと気にしなくていいのよ。 それに、エルは私たちの弟だもの。 弟が死ににくくなるよう全力を尽くすのが、姉の勤めでしょ、普通。 だからそんなに謝るようなことしなくていいのよ。 ただ、ありがとでイイのよ。」
涙は出ないけれど、ちょっとうるっとした気分となったな。
ありがちな台詞の、
「ごめんじゃ無くてありがとう」
だけど、実際に言われると、それなりに感動する言葉だな。
「それで、僕は今から何をすればいいの?」
「その前に、エルって、小竜との従魔契約をしていたかしら? これからの作業で、個人個人の魔力を使うから、この小屋まで連れてくるよりも、直接魔力を引っ張ってきて、パスを通じて、そのままの形で使うのが一番楽な方法よ。」
なるほどなるほど、つまり,こういうことだろうか。
従魔契約の魔力は、無意識のうちに、自分の魔力に染めて、もしくは、変換して使用している。
今回必要なのは、おのおのの魔力である。
そのために、無意識に行っている変換を行わずに、パスから魔力を引っ張り出す。
つまり、楽をするために、小竜との従魔契約が最も効率の良い方法である。
なるほどなるほど、道理にもかなっているし、納得だ。
まあそういうことならば、従魔契約をしに行こうかな。
普通はこんな簡単に従魔契約なんてできないのだろうけどねえ。
「うん、小竜とは、従魔契約をしていなかったよ。 じゃあ今から従魔契約をしてくるね、時間とか大丈夫?」
「そう。 時間には全然余裕があるわ。 時間をかけてもイイから契約を結んできなさい。」
「了解。 じゃあ行ってくるね。」
ということで、小屋の外へ出てきた。
小竜と従巻き英訳を結ぶために。
僕は以前作成した魔物の巣へと歩きながら考えていた。
まじで小竜の名前ドウシヨウ。
そう、これに悩んでいるのである。
やっぱりドラミちゃんじゃ駄目かな?
さすがに駄目だよな、いくらド○えもんが好きとはいえ、ドラゴンの名前じゃ無いよな。
うーん、うーん。
まず情報の整理からか。
ドラゴン 西洋竜(体系の話)
メス ガキ 雑魚 頭がちょっと弱い
素材の宝庫 売れそう 強くなって欲しい
大体こんな所かな、まあ二行目はふざけすぎた気がするけれど。
メスが気でざーこざーこなドラゴン。
かませ犬
鎌
死に神
冥府
メイド 冥土
よし、メイチャンにしよう。
おっと、そんなことを考えている間に、小竜の場所へとたどり着いた。
「ヤッ補、怪我の状態はどうかな?」
「エル様、怪我はもうほとんど完治しております。 ノアルア様がいるとはいえ、私もいつでも飛べます。」
「そう。 そうなのね。 それで、今日はちょっと用事があってね。 僕の庇護下に入るためにも、従魔にならない?」
「もちろんなります。 では今日からは、エル様では鳴く、主様ですね。」
小竜はまだ人化が出来ないので、見た目凶悪なドラゴンヘッドで笑ったように見えた。
「そう、即決だったね、まあいいや。 それと、名前を考えてきたんだけど、何かもうすでに名前があったりする?」
「いえいえ、私程度の恪の竜では名前はありません。 それと名前をいただけるのですね、とても嬉しいです。」
「よかった、何事も無く受け入れてくれて、受け入れてくれなかったら、お仕置き代わりに素材の回収をしないといけなかったからね。」
「は、はい。 それで、名前の方は?」
「ああ、そうだったね。 君の名前はメイだよ。 これからはそう呼ぶね。」
「はい、これからはそう名乗ります。」
「じゃあ今からパスを繋ぐから、抵抗しないでね、面倒だから。」
「了解しました。」
ということで名付けも終わり、無事に従魔契約の所まで持って行くことが出来た。
ふー、いつも通り、集中し、魔力的なパスを繋ぐ。
いつも通り成功した。
ただ、さすがは下級とはいえ、竜の鱗だろうか。
無意識、いや鱗の性質だと思うけれど、魔法の通りが悪かったな。
まあ抵抗したわけじゃ無いから、素材を剥がなくてもいいか。
「よし、従魔契約が結べたみたいだよ。」
「それは良かったです。 ではこれからよろしくお願いいたします、主様。」
ということで、従魔が増えた。
ノアルア
ウール
スラリン スラルン スラレン
スズラン
メイ
屋敷に住んでいるスライム達を除くとこれで7体か。
一応自称テイマーだから、それなりの陣営となってきたな。
よしよし、怠惰への道が近づいてきたぞ。
「そういえば主様、一つ質問があります。 それと、拙い敬語で申し訳ありません。」
「ああ、言葉とかは、伝わるならいいよ。 それと質問かい? いいよ聞いて。」
「では、私の素材に関して、先日、キッカ様が私の素材を採取に来られましたが、私の素材を渡しても良い範囲を教えていただけますか?」
そっか、キッカお姉ちゃんが素材採取に来たのか。
ドラゴンの涙とか逆鱗とか貴重そうだな。
ジュルリ。 あとお肉もね。
「そうだね。 この魔力パスがつながっている人たちには渡してもいいよ。 あと、再生しない部分を取られそうになったら、抵抗してもいいよ。 例えば眼球と金。 そういや、ドラゴンってトカゲに似てるけど、尻尾って生えてくるの?」
「素材の件了解しました。 そうですね尻尾ですか。 一応最強種に数えられるような存在なので、尻尾を切って逃げるようなことはほとんど無いので、おそらくトカゲのようなことは出来ないとは思います。 でも、トカゲ系統の進化からドラゴンになった種なら、可能かもしれません。 私も難度も着られれば、再生するようにはなると思いますが、おそらく将来的に弱くなるとは思います。」
ふむふむなるほど、最強(笑)ね。
まあ言われてみればそんな気もするな。
「弱くなるならじゃあいいや。 それと、たまに自傷行為はした方がいいかも。 訓練としてね。 多分続けたら、再生力が上がるよ。」
「なるほど、勉強になります。 失礼ですが、主様、ただお肉が食べたいだけでは?」
「うーん、半々かな。 お肉を食べたい気持ちはあるけど、訓練の意味を夫君デイルのもほんとだよ。」
「そうですか、失礼しました。」
この会話を最後に、キッカお姉ちゃんの作業場へと戻っていった。
ふー、ひとまずすぐにやるべきことは片付いたな。
次は本題の武器作りだ。
あぶね、ギリギリ間に合った。
ブックマーク評価ありがとうございます。サボっていた間のアクセスには本当に感謝です。
先日とあるエッセイの中で、ランキングに載っていない間の読者は神様という言葉を見かけ、とても納得しました。
皆様、本当に読んでくださりありがとうございます。




