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私は、スローライフに必要なのは戦力と不労所得だと思います。  作者: 楠 小豆
第三章 武器作成

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第74話 採掘 はまだ始まりませんでした。


・どうせなので採掘をするにあたって2つの目的をもって行うこととした。



 1つ目は純粋に採掘を目的として、2つ目は石炭が見つからないかなって思って。



 1つ目としては速く武器を作りたいので掘りたい。


 2つ目としては上手くいけば鉛筆出来ないかなって思ってね。



 やっぱり鉛筆が欲しくなるんだよね。


 ついでに鉛筆が出来れば売れそうだし。



 雑な鉛筆くらいなら出来る気がするんだよね。


 木炭・石炭を削った感じの鉛筆だけど。



 それ以前に過去一度も採掘なんてしたことが無いから心配なんだけど。


 まあ、キッカお姉ちゃんもいるし、なんとかなるか。



 ということで準備も出来たことだし、採掘のためにキッカお姉ちゃんの部屋へ向かうこととなった。


 紙作りの影響から、元々予定していたときよりも遅くなっちゃったからな。


 

「キッカお姉ちゃん、準備するようなモノは何かある? 一応呼びの訓練着で来たんだけど。」


 僕の格好としては、普段の訓練着の呼びに手袋、頭にスラレンを乗っけた感じだ。



「そうだね、基本的には魔法を使うと思うから娯楽以外の意味で道具は必要ないけど、ああ、道具って言うのはピッケルとかのことね、あのハンマーをとがらせたみたいなやつ。」



「うん、知ってるよ。 でもなんでそう言いつつ、キッカお姉ちゃんとサラお姉ちゃんは、片手にピッケルを持ってるの?」



「それはまあ、この採掘作業が半分娯楽だからよ。」



「まあ確かに僕も似たようなことは考えてたけどさ。 相違やよく知らないんだけどキッカお姉ちゃんが手を入れたとはいえ、崩落とか気にしなくても大丈夫なの?」


 

 採掘に関しては、義務教育の教科書で、レアメタルの勉強をした程度の知識しか無いけど、実際どうなんだろうな。


 生きてた頃はまだ、VRとかも発展してなかったし。



「ああそのことね、普通にやったら崩落するけど、今回はキッカが居るから大丈夫でしょ。」



ええそうね、「まあ私が居れば、崩落の心配はしなくても良いと思うわよ。 あれ、エルに私の魔法の話はしたことあったかしら?」


 キッカお姉ちゃんの魔法か。


 多分聞いたことが無かったよな。


「多分聞いたことは無かったんだけど、その前に一つ聞いてもいい?」



「ええ、質問かしら、どうぞ。」



「おじいちゃんの停滞魔法だとか、キッカお姉ちゃんの魔法だとか、みんな一つはそういった魔法を持ってるの? サラお姉ちゃんなら身体強化とか。」



「うーん、どうだろうね、多分ほとんどの人がそんな魔法を持っていないと思うわよ。 正確に言えば、新しい魔法を開発した、もしくは過去の魔法を再現した、これが正しいのではないかしら。」



 ああなるほど、僕のレンチン魔法とか、重力魔法とかと同じようなものか。


「多分僕の重力魔法みたいなものなんだよね。 ありがと参考になったよ。 それで、キッカお姉ちゃんの魔法はどんな魔法なの?」



「参考になったなら良かったわ。 私の魔法ね、私の魔法は、素材や私の生み出した道具の潜在的な能力を高める魔法ね。 まあ簡単に言うとしたら、身体強化では無く、モノの強化という方がわかりやすいかしら。」



「多分分かったと思う、基本的にどんなことが出来る野?」



「そうね、説明が難しいわね。 まあエルが依頼している品を渡す時に説明するわね。」


 

 今回教えてもらえないのは残念だな、一応なんとなくは分かるつもりだけどさ。


 付与の上位だとでも考えておけばいいか。



「わかった。 とりあえず準備はもう何もいらないんだね?」


「そうね、あ、これ、エルの分のピッケルね。 一応子供向けサイズに作ったのよ まあ、量産品と同じくらいの質ではあるけれど。」



 よかった、子供用のピッケルもあって。


 無かったら、土魔法で作るか、身体強化しつつ頑張るか悩むところだったよ。


 まあ確かに、強制でも無い、いつでもやめられる鉱山労働なんて、ほんと娯楽だよな。




 ということでお姉ちゃん達からピッケルを受け取り、元のアルアの部屋へやってきた。


 二重屋根で抗窟への入り口があるところだ。



「じゃあ行こうかしら。 まずは私から穴を降りていきますね。」


 この穴の制作者である、キッカお姉ちゃんがまず最初に降りると名乗り出た。


 未だ誰も入ったことが無いし、この大穴を制作したキッカお姉ちゃんが、この穴について、最も詳しいし、順番も妥当だろう。



 キッカお姉ちゃんは、穴へ向かい、簡単に降りていった、


 例えるなら、滑り台と登り帽のスロープを掛け合わせたような降り方であった。



「サラ、そのまま飛び降りてきて大丈夫だよ。」



 穴の中から、少しくぐもったような反響した様な声が聞こえてきた。


 無事何事も無く降りることが出来たのだろう。


 声が聞こえてすぐ、サラお姉ちゃんが何にも捕まること無く飛び降りていった。


 


 は! 何やってんのあの納金お姉ちゃん



「サラお姉ちゃん無事なの?」


「無事だよ、何心配してるのよ。」



 まあ予想はしていたが、案の定無事らしい。


 こんな言い方をしているとなんか無事じゃない方が嬉しいみたいだな。

 

 そんなことは全くないんだけど。



 例えるなら、


「やったか、」ってつぶやいて、案の定無事だったみたいな感じかな。



 まあどうでもいいことは置いておいて、僕も降りることにするか。


 

 重力魔法でフワフワと浮かび、穴の底へと降りていった。



 中は、多分キッカお姉ちゃん、の発動した、ライトの光のおかげで明るかった。


 壁の側面はとてもきれいだった。


 アスファルトなんかよりも全然つるつるで、ロードローラーをかけたようだった。


 おそらく僕が最初に押し固めるために発動した重力魔法が原因だろう。



 底へ降り、2人と合流した。



「狭いね。 ここからどうするの?」



「そうだね、私も必要最低限しか広げてなかったからね。 ちょっと魔ってね。」


 

 思わずといったように、サラお姉ちゃんが口に出し、それを聞いたキッカお姉ちゃんが普通に頷いた。


 鉱山を基準にしたらめちゃくちゃ狭いと思うけど、一般家庭の部屋くらいはあるんだけどな。  


 やっぱお貴族様は基準がおかしいのかな。



 


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