第68話 何気ない朝
土曜日本日一話目です。
・昨日は何度も何度も魔力を使いきり、疲れてそのままネタから、1食抜いちゃったな。
そのせいか、今すごくおなかが減っているよ。
「バネッサ、もう起きてる?」
いつもは起こしてくれるのだけれど、朝日が見えたばかりの早朝に起きているかどうか分からないので、そこそこの大声で効いてみた。
「おはようございます、エル様。 お早いお目覚めで、疲れなどは残っていませんか?」
「うん、疲れは大丈夫だよ。 それよりもさ、おなかが減っちゃって、何かすぐに食べれるものは無いかな?」
「確かに昨日の晩は食事をお取りになられませんでしたね。。 今すぐに渡せるのは、干し肉程度ですよ。 1,2時間程度で朝食が始まります、小腹を満たすためにいかがですか?」
バネッサから渡されたのは、近くの棚の中から取りだした干し肉であった。
見た目は本当に干し肉っぽい干し肉で、照り焼きチキンに白い粉が付いている様な見た目だった。
「辛いので少し水で溶かしてからお召し上がりください。」
「ああ、それはスラルンが居るから大丈夫だよ。 忠告ありがとうね。」
僕実は辛いものがとても苦手なのだが、それをカバーしてくれたのが、スラルンなのである。
ガムを舌に張りつけた時みたいに、スラルンが張り付いて、味覚の制限をしてくれるんだよね。
(てことでスラルン、いつもみたいにお願い。)
スラルンに頼んですぐに、水をかけずに干し肉を食べた。
なんか、本当に栄養を取るための食材って感じだな。
まあいいけど。
「少しおなかにものを入れることが出来たし、また少し一休みするね。 1時間くらいで起こしてくれない。」
「かしこまりました。」
バネッサに起こしてもらうよう頼みつつ、もう一眠りすることとした。
本当、二度寝ほど気持ちの良いものはないよね。
ねるまでの考え事では昨日の振り返りをしていこうと思う。
普通4歳児に戦闘をする様な場面はほとんど無いのだけど、戦闘力はあるに超したことは無いんだよね。
近接として、鉄線と格闘。
武器作りの為に地下へ採掘へも行かないといけないな。
採掘といえば、鉱山労働みたいなことが思い浮かぶけど、一回くらい自分で採掘というものをしてみたかったんだよね。
よく考えると屋敷の地下にあるのはそれなりに不便だな。
ダイナマイトも使えないし。
何か眠り欠けだからか話が逸れてしまったけど、昨日の戦闘についてだったな。
そもそも僕には、不殺の攻撃方法が少ないんだよね。
まず、僕が使えるのが、基本的な魔法の、
ボール
アロー
スピア
ウォール
この基本の4種類を4つの属性、火・水・風・土にて使うことが出来るが、面白みもないし、魔力を馬鹿みたいに込めないと、ある程度の魔力を持った相手にはダメージを与えられないんだよね。
最近出来るようになったもので言えば、
ミニウェーブやマッドグラウンドの質量攻撃
重力魔法やレンチン魔法をはじめとした、殺しかねない攻撃
絶対零度とかミニアースクウェークなどの僕自身も巻き込まれかねない攻撃。
その上、小さな地震なんかは、室内や、真下に穴があるような空間では使えない品。
もっと応用性のある魔法が欲しいな。
重力魔法とかも相当応用性はあると思うけど、もっともっと求めていきたいな。
あー、使える魔法を整理してたら、徐々に徐々に眠くなってきたな。
おやすみ
「エル様。 エル様、起きてください。 1時間が経過しましたよ。」
「ふにゅふぇ、何もうそんな時間。 バネッサおはよ。」
おはようございます。
手元にぬるま湯の水球を生み出し、顔を洗い、今度こそ目覚めた。
「おはよ、朝食はもう食べられる?」
「はい、もう大丈夫ですよ。」
バネッサによると、昨日夕食を取らなかったことで、今日はおなかが減っているだろうと思い、早めに朝食を用意してくれたようだ。
ほんとありがたいな。
布団さんとはお別れはまだしたくなかったけど、太陽にせかされているので、きちんと起きようと思う。
「もうみんな起きてるの?」
「どうでしょうね、アルベルト様は起きていらっしゃいますよ。」
いや、こういうときこそ自分で関知をするべきなのか。
魔力を解き放って、生命反応を探る。
・・・ふーーむ、よく分からないな。
これさ、この屋敷の中の魔力?魔素?の濃度が高いのが原因なんじゃ無いかな?
あーでも魔の森とか人工ダンジョンなら、このくらいの濃度は普通になるのか。
そういうことなら今から慣れて行かないとな。
今思ったんだけど、この家の人の能力がおかしいのはこれが理由なんじゃ無いかな?
何か要因でもあれば、この屋敷が人工ダンジョン化しそうだな。
魔力関知は諦め、普通に何もせずバネッサと一緒に食卓へ向かった。
「おはよう。」
「おはようエル。 体長に問題は無いかしら?」
朝食に向かうと、お姉ちゃんズ以外は皆席に座っていた。
挨拶してまず一言目が体長の心配だったが。
「うん、今のところは何も問題ないよ。」
「そう、それは良かったわ。」
その後すぐにお姉ちゃんズも起きてきて、いつも通り賑やかな朝食が始まった。
「キッカお姉ちゃん、僕の使うことに舌武器の話聞いた?」
「ええ、効いたわよ。 今日はしっかり体を休めた後、明日からあの場所で採掘をしましょうか。 一応ピッケルをはじめとした道具は私が用意しておくわね。」
「うん、お姉ちゃありがと。」
「キッカ、それ私もやりたい。 明日一緒に行ってもイイ?」
「ええ問題ないわよ。 サラが居るなら、スムーズに作業が進みそうだわ。」
僕としては今日採掘へ向かうつもりではあったが、家族皆から心配され、今日一日は、しっかりと休むこととなった。
それと明日の採掘には、サラお姉ちゃんも一緒に来るようだ。
馬鹿にしてるわけじゃ無いけど、普通のピッケル使っていたら、簡単に壊れそうだな。
あーそっか、ほんと今日一日どうしようかな。
採掘するつもりだったから、予定がくるってしまったな。
ゆっくりひなたぼっこでもするか。
ホントは、昨日書き終えたかったんだけどな




